『PXZ2』開発者インタビュー!
カプコン、セガゲームス/セガ・インタラクティブ、バンダイナムコエンターテインメントの名作から、さまざま人気キャラクターが登場し、熱い戦いをくり広げるクロスオーバー・シミュレーションRPG『プロジェクト クロスゾーン2』。前作から約2年半の歳月が経ち、満を持して発表された本作について、開発を手掛けている、バンダイナムコエンターテインメント&モノリスソフト2社のキーマンに話をうかがった。
待望のシリーズ最新作誕生のきっかけ
――『プロジェクト クロスゾーン』は、2012年に発売されたので、約2年半越しの続編となります。本作の企画は、いつごろから立ち上がったのでしょうか?
森住 日本版が発売された後、企画検討や新規登場作品のプレイなど進めていました。実際の本格的な動き出しは、2013年に発売された海外版の反応を受けてからなんです。
塚中 海外版を制作して北米・欧州などでリリースしたところ、非常に評判がよかったんです。それで、国内および海外での状況を受けて、いざ「続編を作るか」と動き出しました。
―― 国内ではコアなファンがついておりますが、海外での反応も非常によかったと。
塚中 はい。ですので、本作は国内のファンはもちろん、海外のファンにも喜んでいただけるような内容にしたいと考えています。
森住 現時点でゲームに登場する14作品を発表していますが、ガラッと変えてしまうのではなく、定番の作品は残しつつ、新しい作品を入れる形にしています。ちなみに、これから発表される作品の中には、「え、この作品からあのキャラクターが!?」と驚かれるものもあると思います。「予想通り」と「予想外」がうまく混ざったかな、と(笑)。
塚中 また、登場キャラクターのチョイスの形として、カテゴリで揃えているような場合もあります。たとえば、今回『ソウルキャリバーⅤ』の凪津が登場しますが、各社の忍者キャラクターを揃えたかったという狙いがありました。未来の忍者である『ストライダー飛竜』シリーズの飛竜、現代の忍者の『Shinobi』の秀真 、過去の忍者である『ソウルキャリバーⅤ』の凪津。さらに『バーチャファイター』シリーズから影丸と、本作では忍者が満載なんです(笑)。
夢のクロスオーバーが実現した登場作品について
―― 登場作品についてですが、『龍が如く OFTHE END』には驚いた人も多いでしょうね。
石谷 前作の開発中に『龍が如く OF THEEND』が発表され、世界観的にも気になっていたタイトルでしたので、今回、参戦が叶ってよかったです。
塚中 桐生や真島がゾンビと戦うような展開もあるのであれば、クロスオーバーでほかの作品のキャラクターとともに戦うようなシチュエーションの可能性も……ということでご提案させていただき、ご許諾をいただきました。
―― 先ほど「海外のファンも喜ぶ作品を」、とおっしゃられていましたが、日本のファンが喜ぶ作品もバッチリ入っていると思いました。
森住 作品について補足しますと、前作のアンケートでいただいた意見も参考にさせてもらっています。たとえば『.hack//』シリーズでも、『.hack//G.U.』を出してほしいという意見を多数いただきました。ひとつ困ったのが、ゲーム中でハセヲの服装が4バージョンあることでしたね。本作では第3段階の服装で登場しまして、ストーリーの時系列的にもそのときのハセヲになっていますので、ご存知の方は「ああ、あのころね」という感じで見てもらえばと思います。
――『バイオハザード6』も初登場ですね。
森住 『バイオハザード』シリーズはレオンの登場を望む声が大きかったんです。そこで今回は、『バイオハザード リべレーションズ』と『バイオハザード6』の両方の作品が登場し、クリス、ジル、レオンの3人で組めるようにしました。両作品は設定上の年代が少し離れているのですが、どうやって出会うのかといったところも含めて、クロスオーバーを楽しんでいただければと思います。
―― 他作品のキャラクターが絡むのは、まさに本作ならではですね。どんな物語が展開するのか、いまから楽しみです。
森住 前作はロードムービー調でどんどんいろいろなマップを渡り歩いていく形だったんですが、「仲間とのエピソードをもっとじっくり描いてほしい」という意見もいただいたんです。本作では、前作以上に濃い物語にしていますので、ご期待いただければと。
――『プロジェクト クロスゾーン』では、本タイトルならではのキャラクターどうしの掛け合いを楽しんでいたプレイヤーも多かったと思いますが、本作ではいかがでしょう?
森住 掛け合いについてはユーザーからの反響も大きかったところなので、前作以上に楽しんでいただけるように力を入れています。ご期待ください!
―― 前作をプレイしたユーザーからは、ほかにどのような意見がありましたか?
石谷 1マップ中の敵の数や、レベルアップ以外の成長要素など、プレイ感につながる部分に関してのご意見を多くいただきました。本作では、そういったご意見も踏まえ、バトルシーンなど見た目でわかりやすい変化の部分以外に、システム部分やゲーム内ルールなどの面でも改良・新要素追加などを行っていて、プレイ感の再構築を図っています。
塚中 シミュレーションRPGとして、システム面でブラッシュアップしているところです。