まずは各門派メンバーが、基礎となる衣装を製作
2015年3月1日の大型アップデートに合わせてゲームプレイの基本無料化を果たし、何かと話題となっているMMORPG『ブレイドアンドソウル』にて、4月22日に続く新アップデート“天舞~絆~”が実装される。今回はその中から、数多くのプレイヤーが待ち望んでいたオリジナル衣装が作れる新システム、“門派衣装”の詳細を、実際に作りつつ詳しく解説する。
ゲーム内のストーリーではいよいよ宿敵ジン・ヴァレルとの最終決戦や、その知られざる悲しい過去を主人公が知ったことにより注目の集まる展開など、佳境に入りつつある『ブレイドアンドソウル』。ジン・ヴァレルとの戦いを前に、その準備のためのアップデートとなる“天舞~絆~”が、間もなくというところまで迫っている。
この“天舞~絆~”は、現在多くのプレイヤーが通っているレベルカンストキャラクター向けの“英雄ID(インスタンスダンジョン)”をさらに上回る、とてつもない難度とこれまで以上に魅力的な報酬が待つIDや、より装備を強化できる新ツリーの追加など、キャラクターの強化を強く押し出しているのが特徴だ。
だが、それら強化用コンテンツとは別に、多くのプレイヤーから長らく要望が出続けていた新要素が、このアップデートではついに実装される。美しく細やかなキャラクタークリエイトとともに、多種多様で魅力的な衣装。その衣装を自分たちでデザインし作成できるという“門派衣装”システムがついに登場することとなったのだ。
今回はひと足早くその門派衣装の製作を体験できた。その気になる製作過程や作れる衣装の幅の調査、何よりプレイヤー諸兄が気にしているであろう、その製作費用や必要な材料について、詳しくリポートしていこう。
なお、今回の実機プレイは調整中のテスト環境で行っているため、公開時とはアイテムの名前が異なる可能性があるので、その点はご了承いただきたい。
まず前提として門派に所属していないと、門派衣装は作成、着用ともにできない。さらに、門派の設立や所属には、ゲーム内の二大勢力である“武林盟”と“渾天教”のいずれかに所属している必要があり、この勢力のメンバーどうしでしか門派を結成できないことも覚えておこう。門派は二大勢力の中のさらに小さな派閥のようなものなのだ。ゲームを始めたばかりの人は、まずはゲーム内の物語(ストーリーエピック)を、所属勢力を決めるところまで進め、その後、勢力チャットでの募集や、公式HPのコミュニティー掲示板での募集に応じて門派に所属したり、自分でゲーム内の各地にいる“門派監督官”NPCに話しかけ、新たな門派を設立するところから始めよう。
門派に所属すると、門派でしか製作できないアイテムを、所属メンバーの寄付で貯めた共有財産を使ってメニューから作れるようになる。この製作アイテムの中に、門派衣装の基礎となる“門派服衣装”、“門派服顔装飾”、“門派服髪飾り”が今回のアップデートで追加されるのだ。
『ブレイドアンドソウル』の衣装は、体に着る“衣装”、メガネや目隠しなど顔に付ける“顔装飾”、頭につける帽子などの“髪飾り”の3部位に分かれている。この3ヵ所すべてに門派衣装のデザインを反映するには、上記の3つのアイテムを作成しなければならない。ただし、これらを作るには二大勢力の戦いを描く各種“勢力クエスト”をクリアして門派生が集めたポイントで、門派の二大勢力への貢献度を表す“門派階級”を一定以上に上げる必要もある。
門派服衣装には階級5、顔装飾には階級10、髪飾りには階級15と、衣装はともかく顔装飾と髪飾りを作るには、相当な貢献が必要だ。まずはこの段階から門派全員で一致団結し、勢力クエストを進め門派成長に必要な素材を収集し育てていくという“絆”の強さが試されるのだ。
なお、階級5の門派でも、門派衣装の顔装飾と髪飾りのデザイン自体はできるので、先にデザインしておいて、後から階級を上げて装備もできる。それまでは体部分のみの反映となるが、そこはそれ、既存の顔装飾と髪飾りと合わせたコーディネートを楽しめるので問題ないだろう。
この基礎となる衣装アイテムに、門派衣装の“デザイン”を作成し反映させることで、初めて門派生が着ている衣装すべてにデザインが適用される。ここまではあくまで準備であり、デザインの作成からが門派衣装作成の本番なのだ。
キャラクタークリエイトと同じく、デザインのパターンは無限大!?
門派服のデザイン作成は、二大勢力の衣装を着ていない状態で、門派監督官NPCに話しかけることで“門派衣装室”に入って実行開始。門派衣装室の画面は、キャラクタークリエイトのときの画面と同じく、背景の切り替え、ズームイン、ズームアウト、キャラクターの回転などが可能。操作もまったく同じだ。
では実際にどうデザインしていくのか、順番に作成過程を追ってみよう。
まずはメインとなる胴体部分の衣装について。元から用意されているデザイナープリセットを選ぶことで簡単に一式を設定できるが、やはりそれでは物足りない。この胴体衣装だけでも、
・上に羽織る、衣装の中心となる“上着”
・その上着の下に着ている上半身のインナー“上半身デザイン”
・タイツなど脚の装飾を選ぶ“下半身デザイン”
・全身各所の飾り紐やアクセサリー部分などに適用される“アクセントカラー”
と、4ヵ所についてそれぞれ設定できる。
続いて“上着”のデザインを見てみよう。まずはプリセットとして用意された衣装の形状を選んだ後に色と模様を選択できる。模様の濃さは100段階で設定でき、また形状ごとに模様が適用される箇所がかなり異なるため、衣装の個性が出やすい。さらにこの色と模様については、衣装の全体部分の“中心”と、襟や袖、装飾品部分などの“補助”、2ヵ所について別々に設定できる。
続いて “上半身デザイン”と“下半身デザイン”を設定。こちらも形状を選択してから、中心となる色、補助の色と模様を個別に設定できる。上着の補助色や模様と、インナーの中心と補助の色や模様を別々に設定できるだけで、その組み合わせは膨大なものになる。実際に試すと、バーリエーションの多さにかなり驚かされるだろう。
インナーは上半身と下半身でまったく異なる色や模様にでき、その組み合わせの数は、おそらく数万、数百万とおりでは収まらないだろう。そこにひと華添えるアクセントカラーにもデザインした人物のセンスが問われる。アクセントカラーで飾り紐の色が変化するだけでも、かなりの違いに。実際に作ってみると、キャラクターメイキングと同様に、とことん細部までこだわりたくなる。
ここまで組み合わせできると、デザインがひとりではとても決められないという事態も出てくるだろう。そんなときは、デザイン中の衣装の完成予想図を、画面右下の“デザイン共有”ボタンでチャット欄に送信しよう。ほかの門派生も、このメッセージをクリックすると製作中のデザインが見られるのだ。デザインへの要望やダメ出しを、大いに門派チャットでデザイナーに伝えようではないか!