さすが『FF』、さすが『ディシディアFF』、抜群の注目度

 2015年4月17日、スクウェア・エニックスの新作アーケード『ディシディア ファイナルファンタジー』(2015年秋正式稼働予定)のロケテストが、まずは東京(Hey)、宮城(仙台レジャーランド一番町店)、愛知(名古屋レジャーランドささしま店)でスタートした。ここでは、東京・秋葉原にあるHeyにて行われたロケテ初日の模様を紹介しよう。

【ロケテ情報】
第1弾 4月17日(金)~19日(日)
営業時間:10:00~24:00(全店舗共通)
・Hey (東京)
・仙台レジャーランド一番町店 (宮城県)
・名古屋レジャーランドささしま店 (愛知県)

第2弾 4月24日(金)~26日(日)
営業時間:10:00~24:00(全店舗共通)
・セガ池袋GiGO (東京)
・ラウンドワンスタジアム千日前店 (大阪)
・タイトーステーション 福岡天神店 (福岡)

 Heyの開店は午前10時。その30分前にはすでに約70人の列ができており、先頭に並んでいた人は、なんと朝4時半に自転車でやってきた、という気合いの入りよう。客層は、ゲーマー風の人からサラリーマン風の人(有給……かな!?)、女性もちらほら。さらに外国人の方も(話しをうかがうと日本在住の方でPSP版もプレイ済み)。さすが『ファイナルファンタジー』シリーズ、という幅広い層となっていた。ちなみに、こちらの記事の動画撮影にご協力いただいたスクウェア・エニックスのスタッフの方を列で発見。「ドキドキしちゃって、早く目が覚めたのでプレイしに来ちゃいました」とのこと。サクラじゃなかった(笑)。

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 その後も順調に列は長くなり、開店直前には約100人の待機列に。これ以上、待機列が長くなると、店舗に入りきれなくなるということで、急遽、整理券が配布。ロケテ初日から盛況なスタートとなった。

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 Heyに設定されていた対戦台は3台vs3台(3人対3人)の計6台。ロケテに参加していたプレイヤーは、さすがに初日の午前中から来ているだけあって、(しっかり予習していたのか)かなり手慣れた感じ。スティック型のコントローラでの操作にも戸惑うことなく、対応していた。プレイした女性に感想をうかがったところ「さすが『FF』というグラフィック。PSP版はプレイしていなかったのですが、システムは予習してきました。操作が忙しく、慣れるまでちょっとかかりましたが、すごく楽しかったです!」とのこと。ほかのプレイヤーからもプレイ直後、「すごく楽しい!」という声があがっており、アーケード版『ディシディアFF』は概ね好評の様子だった。

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▲新たな出会いもゲーセンの醍醐味。
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 ロケテに参加した人にはオリジナルのNESiCAカードシールとミニガイドブックがプレゼント。NESiCAカードシールは、日ごとに配布する種類が異なるので、こちらで随時チェックしよう。また、アンケートも実施中だ。

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▲アンケートページへはQRコードを読み取って進む。
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▲参加したプレイヤーと談笑する間P。なにやら楽しそう。

 ロケテストを見に来ていた、本作のディレクターである鯨岡武生氏と、プロデューサーの間一朗氏、そしてスクウェア・エニックスのさまざまなアーケード作品の品質管理を担ってきた、チーフQAの武藤直城氏にお話をうかがった。

――整理券対応になるほど、たくさんのプレイヤーが集まりましたね!

鯨岡武生(以下、鯨岡) 安心しました。どれくらい来ていただけるものなのか、まったくわからなかったので。今度は、プレイされた方からどんな意見が来るのかという意味でドキドキします(笑)。

間一朗(以下、) 今日は、「誰もいなかったらどうしよう」と思いながら来たんですよ。それで恐る恐る覗いてみたら、たくさんの方が並んでいらっしゃって……鳥肌が立ちましたね。本当によかった! と涙が出そうになりました。

武藤直城(以下、武藤) 家庭用のゲームでは、なかなかロケテのようなものはないですもんね。今回は、あえて店頭でのイベントなどは行わなかったのですが、それで「いける」という思いと、不安とがないまぜの状態でした。

 そう。東京ゲームショウなどのイベントとも違うし、これは『ディシディアFF』だけを指名してくれているんだもんね。本当にありがたいことです。

――プレイされた方を見て、気づかれたことなどはありましたか?

武藤 お友だちと連れ立っていらっしゃった方がけっこういて。同じ組で遊んで、プレイが終わった瞬間から「あそこはこうだったよね」と語り合っている。それがとてもよかったですね。

鯨岡 あとは、若い子から30代~40代の方、それから女性と、すごく幅拾い層の方に集まっていただけました。

 待機列の前のほうにも、朝早くから女性が並んでいたもんね。

鯨岡 『ディシディアFF』は、アーケード慣れしていない方や、手の小さい女性にも遊びやすいように、コントローラ型の操作デバイスにしています。そういった方がプレイしてみて、どういう感触を持たれたかは気になりますね。

――やれることが多いので、初回でシステムの全容を把握するのは難しかったと思いますが、見ていたところ、操作自体で戸惑うということはなかった気がします。

武藤 確かに、皆さん思った以上にキャラクターを動かせているなという感触はありました。

鯨岡 召喚獣などは、コントローラ部分から手を離して、中央のボタンを押す必要があるので、解説をしてくれる店員さんに言われて気づいていた方が多かったですね。でも、すぐに慣れて2戦目では呼び出せていましたし、新システムのEXスキルも使われていて。

武藤 定型文でのチャットも使いこなされていましたね。

鯨岡 やっぱり、キャラクターの声でしゃべるのがいいのかな。操作キャラについては、思ったよりはヤ・シュトラを選択する人が少ないですね。新キャラクターなので、選ぶ人が多いかな? と予想していたんですけど、ゲーム自体のシステムがけっこう変わっているためか、使用キャラはうまくバラけている印象です。

 どのキャラが何回選択されたというのはわかるの?

鯨岡 データは取っています。いただいたご意見とプレイ状況を解析して、「製品ではこういう風にしようと思っています」という方針を、SQUARE ENIX Presents(スクウェア・エニックスのストリーミングチャンネル)かどこかでお伝えできれば。その後、また開発に集中して、よりよいものに仕上げていきたいです。

――ロケテは好調なスタートを切りましたね。

鯨岡 公式でチュートリアルの動画を上げたほか、ファミ通さんやファミ通.comさんなどで取り上げていただいて、とくに動画を見た方が、SNSで「自分もプレイしに行きたい」とおっしゃっていたり、どんどん熱が広まっている実感があります。ロケテは僕らも楽しみたいですね。名古屋や大阪にも行きたいと思っているので、お近くの方は、ぜひ実施店に来てください!

武藤 ロケテは連日来られる方がいたり、昼と夜で客層が違ったりと、いろいろな側面が見られるのでとても楽しいです。『ディシディアFF』のロケテでは、僕は秋葉原 Heyさんに連日いるほか、大阪にも行く予定です。どういう反応が出るか、しっかりキャッチしたいと思います。

 ロケテの様子を見て、ますますアーケードのお客様に向けてしっかりと仕上げよう! という思いが強くなりました。自分もこれから、各地のロケテ実施店様におうかがいします。お客様に遊んでいただいて初めてわかることもあるので、製品になるまでにそこを直したり、活かしたりしていきたいですね。家庭用ゲームでは、こちらが制作したものをお客様に遊んでいただく形ですが、アーケード作品となる『ディシディアFF』は、皆さんといっしょに作っていける。今日のロケテは、その第一歩になったと思います。

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▲写真左から鯨岡武生ディレクター、武藤直城QAチーフ、間一朗プロデューサー