ゲームセンター“志木デイトナ”の復活プロジェクトがスタート!
惜しまれつつ閉店した名門ゲームセンターを復活させるため、インターネットを通じて一般から始動資金を集めるという、一風変わった“ゲーセン再建応援“の試みが、2015年3月13日よりスタートした。
池袋から東武東上線の急行に乗車して4駅目、東京のベッドタウンとして知られる志木市。“ゲームデイトナ志木”は志木駅近くで長年営業を続けていた地元の老舗ゲームセンターで、近年は音楽ゲームが盛んな店舗としても親しまれていた。しかし、2015年1月末日をもって惜しまれつつも閉店している。
埼玉エリアの有力店のひとつであった同店の閉店の知らせは、地元のプレイヤーはもとよりオペレーター(ゲームセンター経営者)などの同業関係者からも驚きの声が挙がったという。
このたび始動した“ゲームデイトナ志木 復活プロジェクト”は、インターネットを通じて不特定多数の人から出資者(スポンサー)を募る“ソーシャルスポンサー”の仕組みによって再始動に必要な資金を集め、同店営業の復活を目指すという試みだ。出資者は企業、一般のゲームファンを対象にしており、スポンサーには出資額に応じたさまざまな特典があるとのことだ。
このプロジェクトの中心となるのは、“ゲームニュートン”(東京都板橋区)と“西日暮里ゲームスポットバーサス”(東京都荒川区)。ともに、東京都内の有名店として知られるゲームセンター。再建が可能となった際は両店が共同で“ゲームデイトナ志木”を運営する予定だ。
そして3月13日より、スポンサーマッチングサービス“HOOBAR”(フーバー)のサイト内に本プロジェクトのページがオープンし、スポンサー募集が始まった(募集期限は2015年5月31日予定)。
ゲームセンターは経営的・構造的な“逆風”が吹いており、同店に限らず、全国的にここ数年で閉店が相次いでいる。いわばネガティブな話ばかりという状況だが、そんな中このプロジェクトが新しいのは「プレイヤー、ゲームファンがスポンサーとしてゲームセンターの復活に貢献ができる」という点にあるだろう。
この業界初のユニークな試みは「ゲーセンの未来を作るモデル」のひとつになり得るのか? ファミ通.comでは、このプロジェクトを追いかけて、数回の連載形式でリポート記事をお届けする予定だ。乞うご期待!