そもそもゾンビカードバトルRPGって何!?

『デッドマンズ・クルス』プレイインプレッション――世界でヒット中のスマホゲーが独自の操作性を引っさげてPS Vitaに降臨_06

 スクウェア・エニックスから2015年2月24日に配信開始された基本プレイ無料(一部アイテム課金あり)のプレイステーション Vita用ソフト『デッドマンズ・クルス』。“ゾンビカードバトルRPG”銘打たれた題材からしてユニークな本作は、もともと全世界で470万ダウンロードを記録するスマートフォン向けのヒットタイトルだ。バトルシステムの原案は、『ファイナルファンタジー』シリーズでアクティブタイムバトルを考案した伊藤裕之氏によるもので、戦略性の高いバトルが楽しめる。

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 スマホ版を知らない人的には「は!? ゾンビカードバトルRPG?」という疑問が浮かぶと思うので、ざっくりゲーム概要を説明すると……。

 ゾンビ(デッドマン)たちであふれる荒廃した世界を舞台に、プレイヤーは襲い来るゾンビをハンティングで捕獲して育成。さまざまな依頼を達成しながら最強のデッドマンチームを目指す。

 とまあ、こんな感じ。もしかすると「は!? ハンティング?」や「最強のデッドマンチーム!?」などと、余計に頭に“?”マークが並んでしまったかもしれない。ごめんね。そういうゲームだから仕方ない。でもわかってもらえないのは困るので、本作の詳しい内容を紹介しつつ魅力を解説していこうと思う。もともと本作を知っていた人向けには、スマホからPS Vitaになって操作感はどうなったのかなど、そのあたりについてのインプレッションをお届けしよう!

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▲歴史上の人物や職業、動物などあらゆる存在がゾンビとなった妖しくも美麗なカードイラストも魅力のひとつ。
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▲新たなやり込み要素としてPlayStation Network のトロフィー機能に対応。

憧れのゾンビ狙撃ができる!

 ゾンビ映画などでよく見られるゾンビを狙撃するシーン。筆者はあれに憧れを抱いていた。周囲の知り合い2~3人に「あのシーンいいよね?」と調査したところ、100%「いいね、気持ちよさそう」などという回答をいただいたので、人は概ねあのシーンに憧れを抱くといっていい。製作者もきっと、これがやりたいがために本作を作ったのだろう(適当)。

 『デッドマンズ・クルス』ではそんな憧れのシーンをきっちり再現し、ハンティングとして仕上げてくれているのだ。若干違うのは安全な高所から狙撃するわけではなく、デッドマンたちの近くから撃つため、危ない点。むしろ、高所にいるデッドマンを撃ったりして、逆説的(?)で何かイイ!

 プレイヤーはライフルのスコープを覗きながらターゲットを狙い撃つ。要するに、目標をセンターに入れてスイッチ的な感じだ。デッドマンたちは攻撃もしてくるため、素早く倒す必要があり、これが適度な緊張感を生んで心地いい。狩場のシチュエーションも多数用意され、それぞれギミックも異なったりして遊び甲斐がある。

 見事、倒すことができれば、シルエット姿に応じた多彩なデッドマンを捕獲することができる。筆者的にはゾンビは好きでも嫌いでもないのだけど、不思議なことにカードとして手に入るので謎の収集欲が湧き上がる!(笑)。

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 ハンティングの話をしたので操作感についても語らねばなるまい。スマホ版の『デッドマンズ・クルス』と大きく異なる点が、デフォルトでスティック操作ができる点だ。慣れの問題もあるだろうが、結論から言うと操作しやすい。

 筆者はスマホゲームの『ガーディアン・クルス』担当だったので、同じ流れを汲むゲームをかなりやり込んだ口だが、それでも本作はプレイしやすいと感じた。何より指で画面を遮られることがないため、つねに見通しがよく快適なのだ。

 もちろん、急激に反対方向へ移動したり、ダイナミックな動きからいきなり精密な動きをしたりする場合はスティックでの操作は少しだけ不利な面もある。しかし、その場合は画面をタッチして操作すればいいだけの話。PS Vita版はそのどちらの操作方法にも対応している部分が非常に優れているというわけだ。

 何なら画面タッチとスティックの両方を扱うハイブリッドな操作でもオーケー。実際にやってみた感じでは、大雑把な移動を画面タッチで、微調整をアナログスティックでやるとなかなか小気味いい印象。射撃は右手人差し指でRボタンを押せば大丈夫だった。この操作を極めてみるのもアリかな……。