オンラインゲームの発表や配信で注目を集めるカプコン。今回は、“カプコンオンラインゲームズ(COG)”の舵を取る小野義徳氏と杉浦一徳氏に、COGが描く2015年の戦略について聞いた。

●カプコンオンラインゲームズの2015年事業戦略

 このところ、オンラインゲームの発表や配信で注目を集めるカプコン。週刊ファミ通1月29日発売号で電撃発表された『ドラゴンズドグマ オンライン』やサービス開始から8年目を迎えた『モンスターハンター フロンティアG』、さらにはブラウザゲームやスマートフォン用アプリでの展開も目覚ましい。さらに、“カプリンク”という独自サービスで、コミュニティー作りにも注力している。そこで今回は、“カプコンオンラインゲームズ(COG)”の舵を取る小野義徳氏と杉浦一徳氏に、2015年の戦略について聞いた。
※この記事は、週刊ファミ通2月26日増刊号(2015年2月12日発売)の記事に、掲載しきれなかった部分を追記したものです。

●今後の道筋をつけ、スタッフの成長も感じた2014年

▲カプコン
執行役員 CS第二開発統括
小野義徳氏

――まずは、2014年の感想からお聞かせください。
小野義徳氏(以下、小野) 家庭用ゲーム機以外での展開、ブラウザゲームやモバイルなどで、徐々にタイトルを展開し始めることができました。『モンスターハンター フロンティアG』(以下、『MHF-G』)のフルプラットフォーム化やサーバー統合なども行うことができました。『MHF-G』を各プラットフォームで展開することにより、プレイできる機種でプレイしていただき、それぞれのお客様からご意見を抽出できるような環境が整いました。『モンハン大狩猟クエスト』(iOS/Android)や『モンスターハンター メゼポルタ開拓記』など、お客様のターゲットは違えども、オンラインゲームのラインアップを徐々に充実させていく第一歩が2014年だったと思います。開発スタッフにとっても成長の1年になりました。

――杉浦さんはいかがですか?
杉浦一徳氏(以下、杉浦) 多くのタイトルが、2015年や2016年にサービスインする予定で開発を進めていましたから、お客様からは「新しいタイトルが少なかった」と見えたかもしれません。すでに発表しているタイトルや『ドラゴンズドグマ オンライン』(以下、『DDO』)も含め、ゲームを作ることに集中していた1年でしたね。スタッフには「2014年にがんばって開発しないと、2015年はたいへんだよ」とハッパをかけて。その甲斐あって、2014年の年末に各タイトルの成果を発表・報告したときには、ほとんどのタイトルが社内や部内から高評価をもらえましたし、年末はみんなが休みを取ることができました(笑)。1年を通して自分の負担も減ったので、そういう意味でもスタッフの成長を感じられました。
小野 また、大きなトラブルが起きることもなく、秋には“MHF-G感謝祭2014”を開催することもできました。カプコンのオンライン・モバイルゲームが一定の位置にたどり着けたのかな、と感じています。ここからどう展開し、どう成長していくのか。いままでずっと坂を上り続けてきたのですが、そこでいったん落ち着くというより、つぎのステージを考えることのできる場所に到達できたのが、2014年だったのではないでしょうか。

――『DDO』ですが、まずは国内での展開になるのでしょうか?
小野 はい。ここはなるべく削除せずに書いてほしいのですが(笑)、まずは国内からやっていきます。現在カプコンを強く支持してくださっているのは、やはり日本のお客様です。一方で海外に関しては、アジア圏でも試行錯誤している状況ですし、欧米までとなるとなかなかたいへんです。もちろん、やらないというわけではなくて、まずは国内での家庭用ゲームとオンラインに対する親和性をきっちりと確立したうえで、その後に考えていきたいと思っています。


<カプコンオンラインゲームズ・注目タイトルピックアップ(1)>

◆『ドラゴンズドグマ オンライン』
(PS4、PS3、PC/2015年配信予定)

 厄災により力を失った大地を守護する白竜は、残った力で新たな“覚者”を生み出した……。『ドラゴンズドグマ』シリーズ最新作は、オンライン専用のマルチプレイアクションゲームに! F2Pのオンライン専用ゲームとして、ほかのプレイヤーと冒険したり、また“ポーン”を育てて連れて行くこともできる。

▲それまで大地を守護していた白竜が、新たな“覚者”を呼び起こす。
▲初期選択可能なジョブは、ファイターやシールドセージなどの4種類。それぞれの特徴を活かした立ち回りが重要。

◆『deep down(ディープダウン)
(PS4/配信日未定)

 2013年2月に発表された、プレイステーション4専用の完全新作オンラインRPGで、F2Pでのサービスが予定されている。カプコンのオンラインゲームの開発・運営の技術やノウハウをすべて集結させたタイトル。自動生成されるダンジョン内は、探索するたびに変化する。

▲まだまだ多くが謎に包まれた本作。プレイヤーは、物体から思念を読み取る特殊能力者“レイブンズ”となり、過去の遺跡を探索する。