『テラリア』って何をするゲーム?
スパイク・チュンソフトから2015年2月19日に発売予定のプレイステーション4用ソフト『テラリア』。すでに、プレイステーション3、プレイステーション Vita版が発売中なので、プレイ体験はなくともゲーム画面やタイトル名などをご存知の人も多いことだろう。それでも『テラリア』とは、どんなゲームなのか?……ということまで知っている人は多くないのが実際のところなのではないだろうか? それもそのはずで、事実、ズバリ「こんなことをするゲームです」となかなか言い切りにくいゲームであるのは確かなこと。それだけ、楽しみかたは自由で、プレイヤーの数だけいろんな遊びができるといっても過言ではない。
それでもあえてひと言で言うならば、“冒険とモノづくりを楽しむアクションゲーム”となる。広大なフィールドを探索し、地上や地下でさまざまな発見をする。素材を集めて、さまざまな武器や防具、建物を作っていく。そして、マモノとのバトルを楽しむ……という塩梅だ。こう書き綴ると、それぞれが個別の遊びに見えてしまうだろう。しかし、詳細は後述するが、それぞれがゲーム的にきちんと連鎖しているのがミソ。
『テラリア』の世界には時間の制限も、決められたミッションもない。あるのは、探索の対象となる(同時に素材にもなる)広大なフィールドのみ! 本稿では発見する、作る、戦うことのイロハを伝授すると同時に、この冒険の魅力を紹介していきたい。
基本は、掘る、作る、戦う!
2Dドット風のビジュアルのもと、ブロック単位のキャラクター要素で構成されたゲームのフィールド。その世界は左右はもちろん、地下も広大に広がっている。冒険を始めてみてウロウロしてみると感じることだろうが「これ、どこまで続くの?」という気持ちが、じつはずっと続くほど広大なフィールドとなっている。
冒頭にキャラクターメイクをした後、ゲームの舞台となる“ワールド”を生成するシーンに入る。じつはこのゲーム、地形は冒険を始めるごとに生成される。つまり、同じ地形が2度とないのだ。この世界の冒険でプレイヤーはさまざまな道具を駆使して探索を進めることとなるのだが、最初から所持しているのは、ツルハシ、斧、剣だ。これらは超基本の道具。この3つの使いかたを覚えることから始まるのだ。
【ツルハシ】
地面を掘る道具。地面はつち(土)、いし(石)などのさまざまな素材のブロックで構成されており、掘って回収することでその素材のブロックが手に入る。石は家を作るのに用いる。銅鉱石やプラチナなど、希少な鉱石もあり、優れた道具作成の素材ともなるのだ。なお、回収したブロックはプレイヤーの周辺に設置が可能。土や石は、足場を作るのにも便利だぞ。
【斧】
木を切る道具。伐採すると、もくざい(木材)とどんぐりが手に入る。木材も序盤では大切な素材。家の家具だけではなく、武器や防具を作るための素材にもなる。伐採しまくると木が無くなるのでは?……という心配はご無用。どんぐりを植えると(時間はそれなりに掛かるが)新しい木が育つのだ。
【剣】
最初から所持している武器。マモノをチクチクと刺してやっつけよう。少し遠くへ足を伸ばすと、フィールドをうろつくマモノが大きな壁となるだろう。スタート地点から離れるほど手ごわくなる。また、本作には1日単位の時間サイクルがあり、夜になるとマモノが大量に現れる。素材をもとに強い武器を作らないと、夜のマモノはまず相手にできないハズ。
これら3つだけでも、案外いろんなところに行けてしまうが、夜になると大量のマモノに襲われてどうしようもなくなってしまう。そこでまずプレイヤーがすべきことは安全に夜が過ごせる“家”を作ること。これは、ゲームを遊ぶ上で唯一といっていいくらい、「プレイヤーが必ずしなければならない」行動となる。そして、この家が拠点となるのだ。
家の作りかたはゲームのルールで決まっていて、「ブロックで、縦6ブロック、横10ブロック以上で囲む」、「カベをしきつめる」、「ドア、テーブル、椅子、灯りといった所定の家具や設備を作って設置する」……これらを踏まえて始めて家とみなされる。逆にいうと、慣れていけばこの条件を満たした上でどんなレイアウトや広さの家も作れるということ。また複数作成でき、特定の条件でこの世界に呼び寄せられるNPC(アイテム売買や治療などをしてくれる)を家に住まわすことができる。ただし、ときにはマモノに壊されることもあるので、補修することも忘れずに!