“もっと自由に、GAMEと遊ぼう。”で楽しみかたの多様性を表現
本日2015年2月5日(木)、東京・ホテルニューオータニにて、“東京ゲームショウ 2015”(以下、“TGS 2015”)の開催発表会が開催された。
既報の通り、今年の“東京ゲームショウ”は、9月17日(木)~20日(日)の会期にて開催されることが決定。発表会では開催概要が発表されたほか、昨年開催された“東京ゲームショウ 2014”の結果報告などが行われた。
まずは主催者挨拶として、コンピュータエンターテインメント協会(CESA)会長の鵜之澤伸氏が登壇。CESAが4月にソーシャルゲーム協会(JASGA)と統合することに触れながら(関連記事はこちら)、「ここ数年間のゲーム業界は、スマートフォンに代表されるインターネットを介したゲームやダウンロードなどで、東南アジアを含めたアジアの市場が見えつつあるスケールに急拡大した。ついていくのが大変なくらい変化のスピードが激しい」と、近年のゲーム市場の変化に言及。モバイルゲームの隆盛を踏まえ、“TGS 2015”には旧JASGAのメンバーも参加し、より一層の成功を目指すという。
また、同氏は1月31日(土)~2月1日に開催された“闘会議2015”に足を運んだと語り、「ゲームを題材に、このようなイベントが実現するとは。5百数十万人もの皆さまがネットで楽しんでいて、ちょっとおじさんはついていけないところもあったんですけど(笑)、このようなスタイルもひとつのゲームの楽しみかただと勉強になった」と、業界の“変化”を肌で感じたそう。今回はこういったさまざまな“変化”を鑑みたうえで、「新しいスタイルの、一歩進んだ“TGS”にしたい」と、展望を語っていた。
続いては、共催者挨拶として、日経BP社 代表取締役社長の長田公平氏が登壇。同社が“TGS”を共催するのは今回で14年目。この間、ゲーム業界には大きなトレンドの変化が幾度と訪れたというが、とくに昨年は「家庭用ゲームはもちろん、スマートフォン向けゲームやVR(仮想現実)など、展示内容が多様化していた。自分でゲームを作って楽しむ、キャラクターのコスプレをする、ゲームプレイの動画を見て応援するなど、来場者のゲームへの関わりかたも多様化している」と、鵜之澤氏同様、近年のゲーム市場の大きな変化に言及。こうした多様な楽しみかたの基盤を作るのが、いまや必須のネットワーク技術だとしたうえで、「ネット中心の世界だからこそ、“TGS”のような、リアルの場でライブ感のある情報を伝達することの有効性が際立ってきている。リアルとネットを組み合わせた情報拡散のハブとして、この機能を一段と強めていく」と力強く語った。
さらに、同氏はアジアを中心とした海外市場開拓の施策に触れ、「昨年はアジアから143社の出展があったが、この数を増やしていきたい。“TGS”は、名実ともにアジアナンバーワンのゲームイベントに成長できたのではないかと考えている。この地位をますます強固なものにしていきたい」と、グローバル規模での展望を示した。