『ウルトラストリートファイターIV』の強豪プレイヤーによるお祭りタッグマッチ
2015年1月31日~2月1日、千葉・幕張メッセにて開催された“闘会議2015”。2日目のゲーム大会ステージで行なわれた“TOPANGA 闘会議特別マッチ ”の様子をお届けする。
本イベントは『ウルトラストリートファイターIV』(以下『ウルIV』)を使ったリーグ戦、“トパンガリーグ”の配信などを行なうTOPANGA主催のイベント。今回はプロゲーマー、TOPANGAの生放送で活躍するトッププレイヤー、2014年に国内外で開かれた『ウルIV』大会で鮮烈な活躍を見せたプレイヤー16名を招き、“ランダム2onによる2試合先取のタッグバトル”という、これまでにない形式のルールでトーナメント戦が開かれた。まずは格闘ゲームにくわしくない読者向けに、出場プレイヤーを紹介しよう。
マゴ
TOPANGAの番組で精力的に活動するMAD CATZ所属のプロゲーマー。現在はヤンを主軸にしているが、フェイロンやサガット、その他多くのキャラクターでもハイレベルな戦いを見せる。
ウメハラ
その知名度は格闘ゲーム業界のみにとどまらないプロゲーマー。格闘ゲームの誕生直後から現在まで一線級で活躍。『ウルIV』ではとりわけ長期戦で無類の強さを発揮する。MAD CATZ所属。
ももち
2014年はカプコン主催の公式世界大会を制し、文字どおり世界の頂点に立ったケン使い。ていねいな地上戦に定評がある。Team.EG所属のプロゲーマー。
ボンちゃん
『ストリートファイターIV』時代からサガットを使い続け、いまや世界トップレベルのプレイヤーへと成長。昨年は海外を含め、出場したほとんどの大会で安定した成績を残した。
ときど
昨年は“東大卒プロゲーマー”として本を上梓。複数のゲームで同時に結果を出す“マルチゲーマー”として有名だったが、現在は『ウルIV』の豪鬼1本にしぼっている。MAD CATZ所属。
ぺぺだい
昨年9月に東京ゲームショウで行われた大会で優勝し、一躍ブレイク。その後は招待をうけて海外の大会にも複数参戦し、6年間磨き上げたエル・フォルテで観客を魅了し続けている。
ネモ
本作のロレントや、『アルティメット マーヴル バーサス カプコン 3』の“ネモチーム”など、独自で戦法を確立する開発力に定評のあるプレイヤー。
板橋ザンギエフ
名前は“ザンギエフ”だが、もともとは『バーチャファイター』シリーズで名を馳せた2D、3Dともにトップレベルのプレイヤー。Razer所属のプロゲーマーでもある。
ハイタニ
前作ではまことを使い、“太い択”を通し続ける怒涛の攻撃でギャラリー受けする試合を連発。今回のイベントではルーファスを使用。
チョコ
ももち選手とともにTeam.EGに所属する、日本で唯一の女性プロゲーマー。ブランカを使用する。
ふ~ど
フェイロンを使用し、国内外の大会で安定した成績を残しているプロゲーマー。板橋ザンギエフ選手と同じく『バーチャファイター』シリーズ出身で、Razerに所属する。
sako
古くは90年代後半、『ヴァンパイアセイヴァー』のころからコンボ精度に定評のある、TEAM HORI所属のプロゲーマー。現在はエレナをメインキャラとして使用している。
うりょ
関西在住の強豪プレイヤー。バージョンを追うごとにヴァイパー、さくら、春麗、ディカープリと、トップレベルで使えるキャラクターを増やし続けている。
マツリ
昨年の全国大会“一秋千撃杯”での活躍が記憶に新しい春麗使い。家庭用、アーケードともに一線級のBP、PPをマークしており、最強の女性プレイヤーとの呼び声も高い。
かずのこ
ユンを操り、国内外の大会で多くのプレイヤーを攻め倒す姿は『ウルIV』の大会配信の風物詩。配信でさまざまなゲームに挑戦しておりニコニコ動画の“生主”としても人気が高い。
6
前作では豪鬼のポテンシャルを最大限に引き出した戦いで多くのプレイヤーを驚かせた関西の雄。『ウルIV』でのメインキャラクターはポイズン。
【2015年2月1日13時15分 記事訂正】
当初、選手情報に誤りがありましたので、該当箇所を修正しました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
チームは会場その場でトランプを引き、同じ数字のカードを引いた選手どうしがタッグを組むという形式。つねひごろから『投げキャラが嫌い』と公言しており、トパンガリーグの戦いで浅からぬ因縁がある板橋ザンギエフ選手とチームになるなど、事情を知る観戦者にとっては、くじ引きの段階から盛り上がる展開となった。そして結成されたチームは以下のとおり(敬称略)。
6、ボンちゃん
ふ~ど、ももち
チョコ、ときど
うりょ、sako
かずのこ、ぺぺだい
ハイタニ、マツリ
板橋ザンギエフ、ネモ
ウメハラ、マゴ
激戦を制したのは……
今回の大会は、事前に先鋒と大将を決め、先鋒どうしと大将どうしが戦い、1勝1敗になった際は決定戦を行なう“早稲田式”の戦いで、先に2試合をとったほうが勝者となるという珍しい形式。基本はチーム戦ならではの勢いが重要になる試合展開のなか、試合の星取りがもつれると何度も同じ相手と当たるため、中~長期戦的な読み合いの攻防も見られた。
決勝まで勝ち進んだのはふ~ど選手、ももち選手のプロコンビと、かずのこ選手、ぺぺだい選手の2チーム。決勝までの道のりは両チーム対称的で、前者は手堅い守備が光る試合運び、後者はユン、フォルテというキャラクターの攻撃性能を引き出し、攻め倒すという内容。そんな2チームが相対した決勝で勝利したのは、かずのこ選手とぺぺだい選手のタッグ。キャラクター相性的に厳しい相手と当たっても変幻自在な攻めで1勝をもぎ取るぺぺだい選手と、“天敵”ともいえるももち選手(かずのこ選手は海外など大きめ大会では、ももち選手に負けてトーナメント敗退、ということが多かった)との直接対決を制したかずのこ選手、両者ともに見せ場があった名タッグだった。
熱戦続きで当初の予定時間を大きく超えることになり、結果的に闘会議2015のファイナルイベントとなったTOPANGA 闘会議特別マッチ。5月1日までタイムシフトで視聴が可能になっているので、見逃した人はぜひこちらでチェックしよう!