“シネマティック”の魅力を極めた『The Order: 1886(オーダー: 1886)』

 2015年1月28日(水)~2月1日(日)、台北世貿中心(台北ワールドトレードセンター)にて、台北ゲームショウ2015が開催中だ。台湾のゲームファン注目の台北ゲームショウも1月31日(金)で中間地点の開催3日目。この日は、ソニー・コンピュータエンタテインメント台湾(SCET)ブースにて、『The Order: 1886(オーダー: 1886)』と『Bloodborne(ブラッドボーン)』という、ソニー・コンピュータエンタテインメントの誇るファーストパーティー2タイトルのスペシャルステージが行われた。ここでは、その模様をお届けしていこう。

 『The Order: 1886(オーダー: 1886)』のステージに登壇したのは、開発元であるReady At Dawn StudiosのCEOにして、本作のクリエイティブ・ディレクターでもあるRu Weerasuriya氏。同社初のオリジナルタイトルとなる『The Order: 1886(オーダー: 1886)』は、タイトルにもある通り、1886年のビクトリア朝時代をロンドン舞台とした、アクションアドベンチャー。「歴史はあなたの思っていた通りではなかったら?」をテーマに、強靭な肉体と恐るべき回復力を持ち、人類の天敵として恐れられてきた“半獣”が存在する世界が描かれている。本作では、この“半獣”と、“半獣”に立ち向かう騎士団“オーダー”との戦いが展開されるのだ。

『The Order: 1886(オーダー: 1886)』と『Bloodborne(ブラッドボーン)』SCEが誇るファーストパーティー2タイトルに台湾のゲームファンも興奮【台北ゲームショウ2015】_02
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▲中央がRu Weerasuriya氏。
▲Ready At Dawn Studiosは、SCEとは10年以上の付き合いになるとのこと。
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 ステージイベントでは、Ru氏による実機のデモプレイが披露された。紹介されたのは、主人公のガラハット卿と騎士見習いのラファイエットが、反乱軍の飛行艇に乗り込んでいく物語の序盤のシーンと、銃撃戦が展開される場面。ちなみに、Ru氏がデモプレイ中に強調していたのが、ステージ中のあらゆるものを破壊できるという、いわゆる“フィジックス”。このへんもプレイステーション4の性能があればこそ、ということになるのだろうが、リアリティーを確保して映画のような感覚を盛り上げるという意味でも、“フィジックス”は不可欠だったのだろう。

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▲SCETのイベントでは定番とも言える、質問に答えて豪華景品をゲットできるコーナーも。フィギュアを入手していたようで、うらやましい。

 会場では、さらに『The Order: 1886(オーダー: 1886)』の中文版もワールドワイドで同日の2015年2月20日に発売されることが明らかに。さらに限定版や同梱版なども発売されるといった情報も紹介された。

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▲『The Order: 1886(オーダー: 1886)』の中文版も2015年2月20日に発売。限定版や同梱版なども発売予定で、力の入れぶりが伝わる。

『Bloodborne(ブラッドボーン)』の魅力は“世界観”、“バトル”、“新しいオンライン体験”

 一方、『Bloodborne(ブラッドボーン)』のステージイベントに登壇したのは、SCE JAPANスタジオ プロデューサーの山際眞晃氏。山際氏は、同作の魅力として、(1)世界観、(2)バトル、(3)新しいオンライン体験の3つをピックアップ。それぞれの特徴を紹介してくれた。

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▲SCE JAPANスタジオ プロデューサーの山際眞晃氏。

 まずは“世界観”。本作の舞台となるのは、ヤーナムという呪われた街。主人公は、獣になる病が蔓延したこの街で、獣を狩るハンターとして戦うことになる……という設定を聞くだけでも、わくわくしてきてしまう。

 次いで“バトル”。本作におけるバトルのテーマは“死闘感”。“死闘感”というとあまり聞き慣れない言葉だが、恐ろしい敵を破って乗り越えたときの達成感を味わってもらうために、“死闘感”は不可欠だという。

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 最後は、“新しいオンライン体験”。ここでキモとなるのが“聖杯ダンジョン”。ヤーナムの地下には秘密の遺跡が広がっており、地上で何らかの儀式を行うことで通行可能になる。そして儀式を行うたびに、マップは自動生成される。しかも、オンラインでフレンドとマップの共有が図れるというのだ。

 引き続き行われた実機を使ったプレイデモでは、この“聖杯ダンジョン”が披露。ふたりで協力してダンジョンを進み、ボスと戦うまでの一連の流れが紹介された。デモプレイ時には、山際氏の「自動生成でも無味乾燥なものではありません。起伏もありとても楽しめます」といった解説も聞かれた。

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▲聖杯ダンジョンでは、マップにあるギミックをクリアーするとボスステージへの扉が開き、ボスと対戦することになる。

 また、イベントには、SCE JAPANスタジオ シニアバイスプレジデントのアラン・ベッカー氏も特別ゲストとして姿を見せた。ベッカー氏は登壇するや、「ゲームには国境はありません。ゲームは人をひとつにしてくれます。国や文化、時や空間を超えて。“Play”は私たちのDNAであり魂です。私たちの“プレイステーション”に来て、いっしょに遊んでください」とコメント。そして、ちゃっかり「ぜひぜひ、『Bloodborne(ブラッドボーン)』を買ってください!」と追加して、会場を爆笑させた。

 独特な世界観と美麗なグラフィック、そして多彩なアクションが魅力の『The Order: 1886(オーダー: 1886)』と『Bloodborne(ブラッドボーン)』。2015年早々に発売される両作が、プレイステーション4の普及にさらに弾みをつけてくれそうだ。

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▲質問に答えてTシャツをゲットした皆さん。うれしそう。
▲アラン・ベッカー氏。今後JAPANスタジオのタイトルは続々と登場するとのこと。
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▲『Bloodborne(ブラッドボーン)』の中文版は2015年3月24日。リミテッドエディションや同梱版なども予定されている。