『サドンアタック』優勝賞金は300万円オーバー! 最強クランを決める全国大会“SACTL 2014”リポート

2014年12月28日、ネクソンはオンラインFPS『サドンアタック』の公式全国大会“SACTL 2014”のオフライン決勝トーナメントを開催した。激戦の模様をリポートする。

●SACTL 2014を制したのはどのクランだ!?

▲会場は東京都・大田区産業プラザPIO。

 2014年12月28日、ネクソンはオンラインFPS『サドンアタック』の公式全国大会“SACTL 2014”のオフライン決勝トーナメントを開催した。1000以上のクランが参加したオンライン予選を勝ち抜き、【#Velica】、【Lythronax】、【Detre.R】、【Kmn-Gaming】の4クランが出場。最強の座をかけて激戦をくり広げた。

 なお、1位の賞金はクラウドファウンディングによって増額しており、なんと321万3200円。これは『サドンアタック』の優勝賞金としては過去最高額となる。

▲左から、実況担当yukishiro氏、解説担当Vader氏(クラン:NabD所属)、『サドンアタック』運用チーム・加藤友秀氏。

▲3マップで試合を行い、2マップを先取したクランの勝利。使用マップは加藤友秀氏による抽選で決定。

■出場クランのおもな戦績
【#Velica】
SAOMT 2012 summer 3位

【Lythronax】
SAOMT 2014 summer 3位
SAOMT 2014 spring 準優勝

【Detre.R】
SAOMT 2014 summer 準優勝
SAOMT 2014 spring 3位

【Kmn-Gaming】
SACTL 2013 3位
SAOMT 2013 summer 3位
SAOMT 2013 spring 3位
SACTL 2012 3位
TOKYO GAME SHOW 2012 日韓エキシビションマッチ日本代表
SAOMT 2012 spring 3位
SACTL 2011 winter 優勝
SAOMT 2011 summer 準優勝

▲準決勝での使用マップは、第3補給倉庫、オールドタウン、クロスポート。

▲決勝での使用マップは、プロバンス、第5補給倉庫、ドラゴンロード。

●準決勝第1試合 #Velica VS Detre.R

 準決勝第1試合は#VelicaとDetre.Rの対戦。どちらも絶対王者と呼ばれる強豪クラン“NabD”をオンライン予選で下しており、申し分ない実力を備えている。

 第1マップの“第3補給倉庫”はBLUEチーム(守り)側が有利なマップだ。序盤はBLUEチームを選択したDetre.R優勢で試合が進むと思われた。オフライン大会には波乱が付きものだが、最初の試合、最初のマップから、いきなり目を疑う事態に。Detre.Rが1ラウンドも落とさずにストレートで勝ってしまったのだ。

 第2マップの“オールドタウン”は#Velicaが取り返すものの、Detre.Rの勢いは止まらなかった。第3マップの“クロスポート”はDetre.R優勢で進み、取得マップ数2対1でDetre.Rが決勝戦に駒を進めた。

●準決勝第2試合 Kmn-Gaming VS Lythronax

 冒頭のおもな戦績から分かるとおり、Kmn-Gamingは何年も前から日本の『サドンアタック』を牽引する古豪クランだ。だが、2011年の優勝以降は頂点の座から遠のいている。再び王座に返り咲き、“ブロンズコレクター”という不名誉なあだ名を返上したい。

 対するLythronaxは実績では及ばないものの、ここ最近はオフライン大会の常連だ。Kmn-Gamingに「Lythronaxとは当たりたくない」と言わせるほどの強豪で、オンライン予選ではLythronaxが勝利している。そのときのマップはクロスポートなので、Kmn-Gamingとしては2連勝で勝負を決めてしまいたいところ。

 第1マップの第3補給倉庫では不利なREDチーム(攻め)のKmn-Gamingが第1ラウンドを取得し、幸先のいいスタートを切った。Kmn-Gamingはファーストキルを取ることが多く、人数差を活かした立ち回りでLythronaxを苦しめる。後半は3ラウンド目からKmn-Gamingが連勝し、1マップ目を先取した。

 続くオールドタウンではKmn-Gamingの強気な攻めが炸裂。Lythronaxも善戦するのだが、古豪の分厚さに跳ね返されて攻めきれない場面が多かったようだ。ストレートでKmn-Gamingが勝利を収め、決勝戦進出を決めた。

●決勝戦 Kmn-Gaming VS Detre.R

 こういったオフライン大会は、選手の性格やプレイスタイルに注目するのもおもしろい。決勝戦が始まる前に「Kmn-Gaming対策はバッチリです」と宣言したDetre.Rに対して、「(戦術などは)何もないんで、場の流れで勝ちたいと思います」と軽くいなすKmn-Gaming。真面目なDetre.Rと飄々とした雰囲気のKmn-Gaming。どちらに勝利の女神が微笑むのか。

 決勝戦第1マップの“プロバンス”は、構造上はREDもBLUEもほぼ互角。空が開けているので遠距離からの投てき武器が非常に有効で、膠着した場面がボム一発で打破されることが多かった。序盤はDetre.Rが調子よく勝利を重ねたが、Kmn-Gamingは変幻自在の動きで相手を翻弄。僅差でKmn-Gamingが辛勝という結果に。

 続く“第5補給倉庫”もシーソーゲーム的な展開になったが、ほとんどのラウンドでファーストキルを取ったのはDetre.R。解説のVader氏によると「Detre.Rはここでの攻めかたが大胆。Kmn-Gamingは焦っているように見える」とのこと。一進一退の攻防はDetre.Rが制し、勝敗の行方は第3マップの“ドラゴンロード”へ。

 ドラゴンロードは波乱が起きやすいマップ。高低差を活かしたアグレッシブな奇襲が見どころだ(操作を誤って転落死することもしばしば)。ややREDチームが有利な構造なのだが、BLUEチームのKmn-Gaming優勢で後半戦へ。後半はDetre.Rが高い適応力を見せ、引き分けに持ち込むことに成功した。そして、本大会初の延長戦に突入!

 延長戦の使用マップは第3マップと同じドラゴンロード。3ラウンドで折り返しという短期決戦ルールだ。波はDetre.Rに来ているものの、やはりKmn-Gamingの壁は厚い。後半戦の第1ラウンドを終えた時点でのラウンド取得数は互角。ここでDetre.Rの連携が爆発。ラストは3ラウンド連続でKmn-Gamingを圧倒し、優勝の座を手に入れた。

▲3位 Lythronax

▲3位 #Velica

▲準優勝 Kmn-Gaming

▲優勝 Detre.R

▲MVPはすばらしい活躍を見せたDetre.Rのkisara選手(本大会の登録名はDetre.R2014:RN-)。

 表彰式終了後、加藤友秀氏から次回大会レギュレーションに関する発表があった。使用マップに“ホワイトスコール”が追加され、“ドラゴンロード”が除外される予定らしい。また、大会実績をもとにしたクランのランク付けや2リーグ制を導入。新進気鋭のクランでも参加しやすいように調整していくとのこと。詳細は公式サイトで発表される予定だ。

▲長く実況を勤めたyukishiro氏が卒業し、OooDa氏(左から3番目)にバトンタッチ。ふだんは陽気なブラザーではありません。

▲試合の合間にゲーミングデバイス等が当たる抽選会を実施。

▲デバイス展示コーナーや対戦会コーナーも。OooDa氏がスタッフをやっていた。

▲神奈川県警サイバー犯罪対策課 対策係 信太警部補による、不正行為取り締まりに関するプレゼンテーション。ためになる。

▲ステージ裏ではニコニコ生放送で“裏配信”を実施。