3rdシーズンは“攻め”の『テニミュ』に!
2015年2月の東京プレビュー公演を皮切りに、2015年5月まで全国5ヵ所、さらには台湾・香港と、海外でも上演が予定されている“ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs不動峰”。本記事では、2014年12月25日に開催された製作発表会の模様をお届け!
ミュージカル『テニスの王子様』――通称『テニミュ』は、言わずと知れたコミック『テニスの王子様』を原作にしたミュージカル作品。“舞台化不可能”と言われていた作中の試合描写を、ピンスポット照明と打球音、巧みな映像を用いて表現した一連の公演は、なんと通算公演数1200回、累計動員は190万人超え(2014年12月現在)を達成と、まさに舞台化における金字塔的作品なのです。そんな『テニミュ』は2015年、ついに新たな“3rdシーズン”に突入! 一新されたキャストのお披露目兼製作発表会が行われると聞きつけて、記者は未来のスターを目に焼き付けるべく、TOKYO DOME CITY HALLへと赴きました。「なぜ突然ファミ通.comで『テニミュ』?」その答えは簡単、じつは記者が現在『テニミュ』にハマりかけているから。「これは絶対おもしろい!」と思い始めた矢先に2ndシーズンが完結してしまい、「3rdはぜひこの目に焼き付けたい!」と拳を握り締めていたワケです。そんなこんなで、クリスマスに未来あるキラキラした若人を見たい一心で取材にこぎつけた記者が、個人的なパッションに偏ったリポート記事をお届けします。(終わりかけてるけど)メリークリスマス!
まずはそもそもの歴史を紐解いてみると、ミュージカル『テニスの王子様』の始まりは2003年。オーディションで選ばれた“原作に忠実”なキャスト、緻密な演出、そしてキャッチーな歌とダンス(名曲多々! ちなみに作詞は声優としても活躍している三ツ矢雄二氏が手掛けています)で、これまでに多くのスターを輩出してきました。2014年9月、最後の“全国大会 立海戦”の閉幕とともに、2ndシーズンがフィナーレ。今回上演が決まった3rdシーズンでは、またイチから原作に沿った試合(最初は不動峰戦)が展開します。もはや『テニミュ』という名のサーガと言っても過言ではないのではないでしょうか!!
……と、前置きが長くなりましたが、今回の製作発表会ではその3rdシーズンに登場する主人公・越前リョーマ役を始めとした青学&不動峰キャスト総勢19名が初お披露目。さらに“卒業”したばかりの2ndシーズンから、リョーマとして全500回超(!)のステージを務めあげた小越勇輝さん、そして黄金(ゴールデン)ペアの山本一慶さん、黒羽麻璃央さんも応援に駆け付け、華々しい3rdシーズンの船出となりました。
発表会の前に、まずは集まった『テニミュ』ファンの前でお披露目イベントから。すでに始まっているという練習(稽古)風景の胸熱なムービーが上映され(まさに部活の練習のようでした)、青い光に照らされておなじみのジャージをまとった青学メンバーが登場! 不動峰メンバーも続き、いきなり『ザ・レギュラー』を初披露。そのままキャラトークへと続き、ここでは合宿で顔を合わせた青学&不動峰メンバーが互いに健闘を誓い合うという、最初の公演“青学 vs 不動峰”に続くワンシーンが描かれました。
緊張の面持ち(けれどキャラクターならではの表情を崩さないあたりはさすが!)で檀上に立つキャストの前に、2ndシーズンから“先輩”3人が登場。3rdキャストとは対照的に、リラックスした丁々発止の掛け合いで、後輩たちの船出を激励していました。ちなみに、小越さん、山本さん、黒羽さんが満場一致で印象的なメンバーに挙げたのは、桃城武役の眞嶋秀斗さん。「真面目で爽やかで、ウチの真修(2ndシーズンに出演していた石渡真修さん)と違う(笑)」と語り、笑いを誘っていました。さらに、2ndシーズンの青学7代目で手塚国光役を務めた多和田秀弥さんからのビデオメッセージも。最後のコメントでは、2ndシーズンでリョーマを務めあげた小越さんが3rdでリョーマを演じる古田一紀さんに、「“まだまだだね”という感じですけど、でもすごく先が楽しみです。これからいろんな壁にぶつかると思いますけど、その壁をひとつひとつ崩して一歩一歩進めば素敵なリョーマになれると思うので、がんばってください」と先輩ならではの温かいエールで激励。脈々とつながっていく『テニミュ』の絆を感じさせます!