2014年の東西戦を制したのは?

 2014年12月21日、レッドブル・ジャパンは東西対抗のゲーミングイベント“Red Bull 5G 2014”の決勝大会、“Red Bull 5G 2014 FINALS”を東京は秋葉原のAKIBA SQUAREで開催した。本イベントは“RACING”、“FIGHTING”、“SPORTS”、“PUZZLE”、“FREE』”の5ジャンル5ゲームで、東西それぞれの予選、代表決定戦を勝ち抜いた選手たちが激突する団体戦形式を採用している。ひとつのタイトルに絞った大会とは少し趣が異なり、“ゲーム”というジャンルそのものの魅力にスポットを当てているように感じられた。

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▲開演前の会場の様子。会場外に設置されたテントでは『DESTINY』の試遊ができ、会場内では今回のタイトルに選ばれたゲーム各種の試遊台が設置されていた。
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▲巨大スクリーンに映し出される映像や照明、音響などの各種演出がイベントを盛り上げる。

 本イベントは“先に3ジャンル勝利したチームの勝ち”、“敗北側がつぎに対戦するジャンルを選べる”というレギュレーションで進行し、開幕戦となる第1種目のみ、昨年敗北した西チームが指定できる。なお、各ジャンルのゲームと代表選手は以下のとおりだ。

■FREE:バイキングぽいぽい!!
東代表:SVB(スーパーバイキングブラザーズ)/バイキー(旧名マイキー)選手、Poigaman(旧名Jengaman)選手
西代表:Gstyle/Katayumi選手、Falqon選手

■RACING:グランツーリスモ6
東代表:カルソニック選手、ほんだ選手
西代表:アユム選手、ねぎ選手

■SPORTS:みんなのGOLF 6
東代表:VAN選手
西代表:斬鉄剣選手

■PUZZLE:ぷよぷよテトリス
東代表:HBM選手(テトリス)、Selva選手(ぷよぷよ)
西代表:せーは選手(テトリス)、Kamestry選手(ぷよぷよ)

■FIGHTING:ウルトラストリートファイターIV
東代表:aiai選手
西代表:ひかりん選手

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▲選手入場の様子。優勝旗を持った赤いユニフォームが東チーム、対する青いユニフォームが西チーム。優勝旗はRed Bull 5G プロジェクトアドバイザーの松井悠氏に一時返還され、互いのチームのキャプテンどうしで握手が交わされた。

若い力で勢いに乗れるか?

 第一試合に指定されたのは“FREE:バイキングぽいぽい!!”。レギュレーションは1試合3ラウンド先取、3試合先取した側が勝利となる。このゲームはステージに落ちているアイテムを拾い、敵めがけて投げつけ吹っ飛ばすゲーム。単純なルールであるがゆえに戦略や反応、集中力が問われるのだ。ちなみに西チームの代表であるKatayumi選手とFalqon選手は、なんと両名ともまだ高校生。西チームは若い力で勢いをつけてもらいたいところだが……。

 初戦から勢いに乗って2ラウンドを先取した西チームだったが、徐々にペースをつかみはじめた東チームが追い上げを開始し、1試合目は東チームの勝利。2試合目も一進一退の攻防をくり返すも、2-2からの最終ラウンドをもぎ取った東チームが勝利した。後がない西チームは、3試合目のすべてのラウンドを怒とうの勢いでストレート勝利し1試合取り返すも、4試合目は堅実なプレイを見せつけた東チームが危なげなく勝利し、3-1でこの種目は東チームが勝利した。

 東チームのバイキー選手とPoigaman選手は、それぞれ過去の“Red Bull 5G”におけるSPORTS部門の優勝者。圧倒的な経験と技術で若い力を退ける結果となった。

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▲パフォーマンスからもバイキー選手とPoigaman選手は“場馴れ”している雰囲気を感じることができる。勝負の明暗を分けたのはプレイングスキルのみならず、メンタルの強さも影響していたのかもしれない。
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▲第一試合と第二試合の合間には、スクラッチで競われる世界大会の優勝経験を持つDJ HANGER氏の華麗なプレイが行われた。

ワンミスが命取りの過酷なレース

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 第一試合に敗北した西チームが選択したのは“RACING:グランツーリスモ6”。この種目では予選レースと決勝レースの2戦が行われ、予選レースの順位で決勝レースのスターティングポジションを決め、決勝レースの優勝者がいるチームの勝利となる。

 予選レースではマシントラブルが発生するアクシデントや、マシンが接触してしまうなど波乱を含んだ展開となったが、終わってみれば西チームのねぎ選手が圧倒的大差をつけて1位でフィニッシュ。決勝レースでもねぎ選手はまったくミスをしない堅実な走りを見せ、一度もトップの座を譲ることなくそのままゴールして西チームの勝利となった。

 西チームはこれで1-1に持ち直したほか、過去開催されてきた“Red Bull 5G”においてRACINGでは全敗してきたため、“初勝利”という大きな意味を持つ一勝と言えるだろう。

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▲操作するためのコントローラーはほとんど実際のクルマと同じ。瞬間の判断や精密な操作など、高いドライビングテクニックが求められる。

“理論”と“センス”の闘い

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 続く第三試合は“SPORTS:みんなのGOLF 6”。東チームのVAN選手は医学部に通う現役大学生で、計算やデータに基づいたマスティカルなプレイを身上としたプレイヤー。対する西チームの斬鉄剣選手は出場選手中最年長となる43歳のプレイヤーで“感覚”こそが己の武器と語る。“理論”と“センス”、奇しくも対極に位置するプレイスタイルの激突となった。

 この種目のレギュレーションは1試合3ラウンド先取、2試合先取した側が勝利となるもの。根底にあるものこそは真逆なものの、ほぼ同じコースを選び一進一退の攻防を続けていた両者だったが、2試合目の2ラウンド目に状況が動きはじめる。1試合目を勝利していた斬鉄剣選手だったが、ここで痛恨の池ポチャをしてしまう。対するVAN選手はミラクルショットを連発し、2試合目を勝利して1-1に持ち直すが、斬鉄剣選手の選んだ3試合目のコースではあと一歩及ばず斬鉄剣選手の勝利となった。

 RACINGに続きSPORTSでも勝利を収めた西チームは逆転に成功。同時にチームとしての勝利に大手をかける。

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▲43歳とは思えない若々しさの斬鉄剣選手と、落ち着いた印象のVAN選手。見た目や雰囲気も、お互いのプレイスタイルに通じている部分があるように感じた。また、プレイ中には実際のゴルフ同様に「お静かに」と書かれた札が掲げられる演出も行われていた。