“シェアプレイ”なら自宅にいながらにして友人宅に遊びに行ける!?
2014年10月28日より、プレイステーション4のシステムソフトウェアver.2.00の提供が開始される。今回のアップデートは、ビデオクリップのYouTubeへのアップロードや、テーマへの対応、Live from PlayStationの機能拡張など、多彩な新機能が追加される大規模なもの。その中でももっとも注目を集めている新機能と言えば、やはり“シェアプレイ”だろう。今回、アップデートの実施に先立って体験する機会を得られたので、実際の感触や、気になる疑問への回答なども交えつつ、シェアプレイについて紹介していこう。
※関連記事:PS4システムソフトウェアver2.00の情報が公開、友人を招待して遊ぶ“シェアプレイ”やYouTubeへの動画アップロードなどが可能に
まず簡単に説明しておくと、シェアプレイとは、プレイ中のゲームに、フレンドなどを招待できる機能のことだ。……というと、「それって普通のマルチプレイとどう違うの?」と思われるかもしれない。しかしシェアプレイがスゴイのは、まず“相手がそのゲームを持っていなくても招待できる”ことだ。購入を迷っている友だちに試遊させてあげることもできるし、ソフトを持っている人に限定せず、誰とでもマルチプレイを楽めるのは、非常に画期的なことだ。
もうひとつのポイントは、“相手に操作(コントローラー)を受け渡して代わりにプレイしてもらえる”こと。これは、自分の腕ではどうしてもクリアーできない場面を、ネットワーク越しに上手な友だちに操作してもらってクリアーしてもらったり、お手本を見せてもらったり、といった使いかたができるということ。最近のゲームでは、クリアーできないほど難解なものは少ないとはいえ、トロフィー獲得を目指す人などにとっては、相当にありがたい、救世主的な機能と言えるかもしれない。
接続は迷うことなく極めてスムーズ
実際にシェアプレイを始めるまでの手順は、非常にカンタンだ。“SHARE”ボタンメニュー内に新設された“シェアプレイをはじめる”を選んだら、あとは画面の案内に従って選択していくだけで、接続するまでに長く待たされることもない。じつはスゴイ技術なのに、あっさり、サクサクできてしまう(ように見える)のは、いかにもPS4らしい。
スゴイことのはずなのに、PS4は簡単そうにやってのける!?
そして肝心のプレイフィールだが、これも驚くことに、じつに……“普通”なのだ。普通と言うと語弊があるかもしれないが、本当に普通に、自然に遊ぶことができてしまう。
シェアプレイは、仕組みとしては、ホスト側のPS4がソフトを動かしつつ、インターネット経由でビジターのPS4にゲーム映像を配信。さらに、ビジター側のコントローラも、インターネット経由でホスト側のPS4に接続されている。考えてみれば、遅延が発生しそうなポイントはあちこちにあるわけで、正直なところ、ある程度の遅延を飲み込んで、ガマンしながらのプレイになることも予想していた。しかし実際には遅延は極めて小さく、ときおり数フレームの遅れが発生している、かな? ……と感じることもある、というレベル。『Destiny(デスティニー)』のようなFPSでも、問題なくプレイすることができた。もちろんこれはホスト、ビジターそれぞれのインターネット環境に左右される部分ではあるが、ある程度整った環境下であれば、快適に利用することができるだろう。
なお、体験会でとくに気になっていた疑問について訊いてみたところ、以下のような回答が得られた。利用しようと考えている人は、ご注意いただきたい。
Q シェアプレイの模様は配信できる?
ブロードキャスト(生配信)はできないが、ビデオクリップをアップロードすることは可能。
Q シェアプレイに制限はある?
ソフト側が“SHARE”に制限をかけている場合、許可されていない範囲ではシェアプレイは利用できない。また、シェアプレイは最長1時間までで、それ以上プレイしたい場合はもう一度招待し直す必要がある。
Q シェアプレイで遊べるのは何人まで?
ホストとビジターのふたりまで。
さて、これほどの機能が実装されたとなると、はたしてどのように利用されていくのか、非常に興味深いところ。まずはフレンドどうしの遊びが格段に広がることは間違いないが、さらには、たとえばネットの掲示板などで、「○○を倒すトロフィーが取れないので、ここだけ代わりにクリアーしてくれる人求む!」という具合に助けを募る、なんて使われかたもありそうだ。シェアプレイを軸に、PS4がさらなる盛り上がりを見せてくれることを期待したい。