“連携”を意識した戦闘システムをひと足早く体感!
移植やリメイクではない完全新作のスマートフォン用RPGとして、全世界で高い評価を受けている『ケイオスリングス』シリーズ。その最新作『ケイオスリングスIII』が、スクウェア・エニックスより、スマートフォンとプレイステーション Vita(以下、PS Vita)で同時に発売! PS Vita版(『ケイオスリングス III プリクエル・トリロジー』)は、前三部作である『ケイオスリングス』、『ケイオスリングス オメガ』、『ケイオスリングスII』が同梱されたオールインワン仕様で、シリーズ全作品を楽しめちゃうのだ。
本記事では、そんな『ケイオスリングスIII』をひと足早く体験したプレイインプレッションを掲載。“連携”や“キメアタック”、キャラクターの強化、そして手軽にプレイできる“バトルモード”など、バトル要素についてお届けしよう。
まずは世界観の説明、ストーリーの導入となるイベントシーンなどが続き、主人公(名前は任意で設定)、だいすけ、リアリーといった主要3キャラクターが出揃ったところで、最初のクエストがスタートする。ここで戦闘に関する基本的な操作方法を覚えられるのだが、その中でもとくに印象的だったのが、魔法のダメージ量。通常攻撃だと、せいぜい30くらいしかダメージを与えられないのに対して、魔法なら約150、弱点属性をつけば、約300ものダメージを与えることができた。
本作の戦闘では魔法の重要性が極めて高いであろうことが想像できるが、ここで気になるのがMPの問題。一般的なRPG同様、本作でも魔法を使用するたびにMPが消費されるので、当然、乱発はできない。MPは1分間に1ずつ回復するのだが、初級の攻撃魔法でもMPを4消費するので、この回復速度ではとても追いつかないだろう。つまり、ダンジョンの最深部まで探索し、ボスモンスターを倒せばクリアー、といったタイプのクエストを円滑に進めるためには、いかにして魔法の使用回数を抑えるかが最重要事項となる。そして、そのために活用したいテクニックが“キメアタック”というわけだ。
キメアタックとは、弱点属性の魔法で攻撃したり、クリティカルヒットが発生して敵が怯んだところに、ほかのキャラクターが攻撃を仕掛けると発動する必殺技の総称。魔法ほどではないものの、通常攻撃の倍以上のダメージをMP消費なしでくり出せるので、一度の戦闘における魔法の使用回数を減らすためにも、積極的に狙っていきたいアクションだ。初期メンバーの中では、だいすけがいちばん素早さが低いので、最後に行動し、そのままキメアタックが発動する機会が多い。そのため、連携なしでも倒せるザコ敵は主人公が片付け、耐久力の高い敵はリアリーが魔法で攻撃し、だいすけがキメアタックでとどめを刺す……というパターンが、もっとも戦いやすく感じられた。
“ジーンカード”を集めてキャラクターの強化を図るべし!
本作には、キャラクターを強化する方法がいくつか存在する。ひとつは武器や防具、アクセサリーといったアイテムを装備して、特定のパラメータを上げること。そしてもうひとつが、“ジーンカード”を装備して、パラメータを全体的に底上げすることだ。本作ではキャラクターそのものにレベルの概念がなく、戦闘で得た経験値でレベルアップするのは“ジーンカード”に備わっている“ジーン”のほうなのだ。“ジーン”のレベルが上がるにつれ、パラメータの上昇率はアップし、使用可能な魔法の種類も増えていく。ただし、“ジーン”ごとにパラメータ伸び率は大きく異なるので、弱点属性のないモンスターとの戦闘では、使用可能な魔法よりもパラメータの上昇率を重視して“ジーン”を選んだほうがいいだろう。
ちなみに、最初のクエストをクリアーすると3種類の“ジーンカード”の中から好きな1枚をもらえるようになっている。このうち、個人的には氷属性の“ミカエル”がオススメ。成長すると、味方全員のHPが毎ターン自動的に回復する“HP自然回復”を覚えるので、より安全に戦えるようになるのだ。
さらにもうひとつ、パーティー全員をまとめて強化する方法が、“チームレベル”の底上げだ。シナリオモードを一定まで進めると、謎の女性・マリアイヴのいる庭園に行けるようになる。彼女に話しかけると、“ジーンカード”の所持数に応じて、チーム全体のレベルを上げてくれるのだ。とくにMPの最大値は、チームレベルを上げることでしか増やすことができない。最大MPが多いほど魔法の使用回数は増え、余裕を持って戦えるようになるので、高難度のバトルを勝ち抜くためにも、積極的にカードを集めることをオススメする。
なお、“ジーンカード”は“ギフト合成”で作り出せるほか、Sショップでも購入することができる。ほかにもSショップでは、強力な武器や、期間限定でさまざまな特典が得られるVIP会員権といった魅力的なアイテムが用意されているので、こまめにチェックしておくといいだろう。
バトルモードでは“キメアタック”を主軸に戦おう
『ケイオスリングスIII』で新たに搭載された“バトルモード”。純粋に戦闘のみを楽しむことができるモードで、3連戦を勝ち抜くたびに経験値やアイテムがもらえる“ノーマルバトル”と、ボス戦や特殊な条件でのバトルが楽しめる“スペシャルバトル”のどちらかを選んで戦うことになる。
バトルモードでも、敵の弱点属性を突いて大ダメージを狙うという基本的な戦法はそのまま通じるのだが、ここで覚えておきたいのが、敵に対して優位な属性は、敵からこちらに対しても優位な属性であるということ。つまり、氷属性の敵に対して、炎属性の“ジーン”を装備してクリメイト(炎属性の攻撃魔法)で攻撃すれば大ダメージを与えられるものの、倒し切れずにコキュートス(氷属性の攻撃魔法)で反撃されると、こちらも大ダメージを食らってしまう、というわけだ。
とくにスペシャルバトルでボスモンスターに挑む際は、全員で弱点属性を突くことで発動する“連携魔法”で大ダメージを狙いたいところだが、その後に弱点属性の全体攻撃で反撃されると、一撃で全滅してしまう危険性がある。対となる属性のキャラクターはひとりに絞り、そのキャラクターによる魔法を起点としたコンボで地道にダメージを重ねていく戦法をオススメしたい。ブレイクゲージをコツコツ貯めていけば、さらに強力な“クライマックスアーツ”が発動するので、こちらを狙ってみるのも有効だ。
ちなみに、スペシャルバトルに勝利すると、強力な武器やレアアイテムが手に入ることも。中には各キャラクター専用の特別な衣装も用意されており、バスタオルを1枚まとっただけの目の保養(!?)になりそうなコスチュームもあったりするので、見かけた際は何度も挑戦して、キャンペーン期間が終わる前に手に入れるべし。ただし、スペシャルバトルに出現する敵はノーマルバトルに比べて格段に強いので、実力差を感じるようなら、ひとまずキャラクターの強化に専念するといいだろう。シナリオモードを進めることで、新たな施設が利用可能になったり、レアリティの高い“ジーンカード”が手に入ったりと、戦力の充実を図れるようになるので、両方のモードを交互に進めていくことが、バトルモードもシナリオモードもスムーズに進めていくための最善策だといえそうだ。
●text by ソムタム田井
■ゲームストーリー
大空に浮かぶ空中大陸、その臨海都市ニューパレオ。
世界中の冒険者たちが夢と欲望を抱いてこの街に集まる。
遥か天空に映る惑星“マーブルブルー”に向かうためである。
秘宝、秘境、幻獣、神話、命をかけるに値する冒険──その青き星には、冒険者たちの求める全てがあった。
都会を離れた小さな村で、妹と家畜をやしなって暮らしていたナスカは、不思議な声に誘われ迷い込んだ庭園で、美しい女性と出会う。
女性は静かに語る。
「貴方は向かわねばなりません。あの天空に輝く母なる星──マーブルブルーへと」
まだ誰も見たことがない世界、どんな願いでも叶えてくれる秘宝、時の最果てで語られる神話のほんとうの姿。
今ここに、千年の想いが紡ぐ大冒険が、幕を開ける。
CHAOS RINGS III(ケイオスリングスIII)Trailer
Chaos Rings III(ケイオスリングスIII)テーマソング用ムービー
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ケイオスリングスIII プリクエル・トリロジー
メーカー |
スクウェア・エニックス |
対応機種 |
PSVPlayStation Vita |
発売日 |
2014年10月16日発売予定 |
価格 |
パッケージ版:4800円[税抜]、ダウンロード版:4300円[税抜] |
ジャンル |
RPG |
備考 |
●プロデューサー:安藤武博、加藤渉 ●イラストレーション:小幡怜央 ●サウンド:上松範康(Elements Garden) ●開発:メディア・ビジョン/バレット(PS Vita版) |
ケイオスリングスIII
メーカー |
スクウェア・エニックス |
対応機種 |
iOSiPhone/iPod touch / AndroidAndroid |
発売日 |
2014年10月16日発売予定 |
価格 |
2800円[税抜] |
ジャンル |
RPG |
備考 |
●プロデューサー:安藤武博、加藤渉 ●イラストレーション:小幡怜央 ●サウンド:上松範康(Elements Garden) ●開発:メディア・ビジョン(スマートフォン版) |