核戦争後の世界で人類滅亡の危機を乗り越えろ
FPS(一人称視点シューティング)の傑作、『メトロ』シリーズ2タイトルを、 最先端の技術とグラフィックで再構築し、1本にまとめた決定版『メトロ リダックス』。日本未配信の追加コンテンツや新機能などを搭載し、システムも改良された本作の魅力をおさらいする。
■『メトロ』シリーズとは?
ロシアの作家、ディミトリー・グルホフスキー氏が発表したSF小説が原作。 最終戦争により、放射能で汚染された地上には、“ミュータント”と呼ばれる怪物が出現。 生き残った人々は地下に潜り、 閉塞的な生活を余儀なくされるという退廃的な世界観が特徴だ。ゲーム版も小説同様、アルチョムという青年が主人公。 彼を操り、 ミュータントと死闘をくり広げることになる。
<メトロ 2033>
2033年――最終戦争から生き延びた人々が暮らすモスクワの地下鉄駅。主人公のアルチョムが住む“エキジビション駅”は、新種のミュータント“ダークワン”の度重なる襲撃で壊滅寸前となっていた。アルチョムの養父の友人でもあるレンジャー隊員のハンターは、ミュータントの流入を防ぐため単身地上へ向かう。だが、彼が戻ることは2度となかった。アルチョムはハンターの最後の言葉に従い、メトロ最大の駅“ポリス”へ救援の要請に向かうことを決意。養父にも真実を告げることなく、故郷を救うためにアルチョムはただひとり困難な旅へと足を踏み出す……。
<メトロ ラストライト>
前作から1年後――主人公のアルチョムは、故郷エキシビジョン駅を離れ、レンジャーの一員として活動していた。そんなある日の朝、悪夢から目覚めたアルチョムの前にかつての旅で出会った謎多き人物カーンが姿を現す。カーンはアルチョムに、壊滅したはずのミュータント“ダークワン”の生き残りが存在することを告げる。そして彼は人類の敵ではなく、この最後のダークワンを保護することが人類の唯一の希望だと主張する。カーンとアルチョムはレンジャー司令部へ赴き、ダークワンの保護を進言。しかし、レンジャーのリーダー、ミラーはこの進言を無視。アルチョムにダークワンの排除を命じる。決断できぬまま地上へ赴くアルチョム。しかし、そこにいたのは彼らだけではなかった……。
新世代ハードでより美しくなったビジュアル
プレイステーション4、Xbox One専用タイトルになったことで、かつては高性能PCでしか扱えなかった最先端のビジュアルが、秒間60フレームで滑らかに描写される。美しいライティングやダイナミックな天候エフェクトも刷新され、『メトロ』シリーズの独特な世界を生き生きと表現。よりリアルで没入感のあるゲームプレイが楽しめる。
■カットシーンの演出の追加・変更も!
おもに『メトロ 2033』において、オリジナル版から一部シーンの演出の追加・変更が行われている。たとえば、タワーを目指すアルチョムが仲間の装甲車と合流する冒頭のシーンでは、より臨場感のあるカメラアングルに変更されている。