シークレットゲストは茅原実里さん――「趣味特技は『アイマス』です!」という名言も飛び出した『アイドルマスター』9周年公演2日目リポート【公式写真追加】

2014年10月4日と5日の2日間にわたって、『アイドルマスター』シリーズ9周年ライブツアー”THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!”の東京公演が開催。本記事では、2014年10月5日の公演の模様をリポートする。

●笑い、涙、そして感動

▲写真左から、沼倉さん、平田さん、浅倉さん、中村さん、今井さん、釘宮さん、下田さん、原さん。

 2014年10月4日と5日の2日間にわたって、『アイドルマスター』シリーズ9周年ライブ”THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!”の東京公演が開催。中村繪里子さん(天海春香役)、今井麻美さん(如月千早役)、釘宮理恵さん(水瀬伊織役)、平田宏美さん(菊地 真役)、下田麻美さん(双海亜美・真美役)、浅倉杏美さん(萩原雪歩役)、原 由実さん(四条貴音役)、沼倉愛美さん(我那覇 響役)の8人のキャスト陣に加え、シークレットゲストとして茅原実里さん(玲音役)も出演し、会場とライブビューイングのプロデューサー(『アイドルマスター』シリーズのファン)たちが熱気に包まれた、本記事では、2日目の公演の模様をリポートする。

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 2日目のライブも、765プロの高木順二朗社長(声:大塚芳忠さん)と、赤羽根Pことプロデューサー(声:赤羽根健治さん)による前説で始まる。赤羽根Pの掛け声とともにオープニング映像が放映され、『READY!!』のイントロが流れ出すと、キャスト陣がステージに登場。9周年ツアーの千秋楽は、冒頭から最高潮の盛り上がりを見せた。ちなみに、挨拶の際に貴音のセリフを噛んでしまい、やっちゃったという顔の原さん。響(沼倉さん)からは励ますように「貴音がんばれ!」という声援が飛ぶ。また、平田さんは、名古屋公演2日目のときの髪型について、ローソンのマスコットキャラクターである“あきこちゃん”をリスペクトしていたものだと明かす。ちなみに本日の髪型のモチーフは”プードル”とのこと。

 9周年ライブツアーは、各キャストのソロ曲を中心としたセットリストが組まれており、ソロ曲それぞれ3曲プラス全体曲という構成。ひとりひとりにスポットが当てられているため、キャストたちの魅力を存分に感じさせるものに。また、東京公演2日目は初日とはセットリストをガラリと変えており、プロデューサーたちを大いに驚かせた。
 ソロ曲コーナーの口火を切ったのは中村さん。春香の原点とも言える『太陽のジェラシー』は、自身が『アイドルマスター』で初めて収録に臨んだ楽曲。その収録からはもう10年以上も経つと当時を振り返りつつ、今日まで春香の想いをつないで来られたことについてプロデューサーたちに感謝を述べた。続く下田さんは、会場となった東京体育館が千駄ヶ谷にあることから、2020年の東京オリンピックを思い出すと語り、“お・も・て・な・し”という滝川クリステルのモノマネを披露。さらに、“TOKYO”と書かれたボードを持ち出し、オリンピック開催が東京に決まった瞬間を再現してみせた。続いて登場した平田さんも、TOKYOボードを使い、“宏美のお茶会へようこそ、in tokyo”というネタを披露。“まっこまっこり~ん!”という定番のフレーズも飛び出したが、トークに時間を取り過ぎてしまい、上層部(スタッフ)から早く進めるように無線でうながされるというひと幕も見られた。下田さん、平田さんとTOKYOボードを使ったネタが続いた以上、つぎに出てくる浅倉さんも、ネタをやらないわけにはいかない。女王様になりきった浅倉さんは、今日世界でいちばん熱い場所はどこかと問いかけ、東京と答えたプロデューサーたちを「杏美がいる東京でしょ?」と叱ってみせた。

 ソロパート前半戦が終わるとキャスト陣が集まり、これまでの楽曲を振り返る。『ラムネ色 青春』についてのトークでは、ラムネのビンの色が沼倉さんの衣装に似ているということで、大阪公演のときと同じように、沼倉さんがラムネの形態模写を披露。続いて、下田さんのTOKYOボードに話が及ぶと、原さんが東京オリンピック当確の模様を再現することに。「東京やで♪」という、モノマネではないもののかわいらしいアピールに、会場からは大きな歓声が飛んだ。また、平田さんはやり残しがないようにとトークで内容を詰め込んだにも関わらず、やっぱりやり残してしまったことがあったと告白。それはバンドメンバーとトークなどで絡むことだそうで、この望みは次回以降のライブに持ち越された。今井さんは、浅倉さんの歌唱時に雪歩が寄り添っているようだったと語り、その様子を某マンガの“スタ●ド”と表現。“掘削力:A(超スゴイ)”という感じか? そのほか、『I Want』についてのトークでは、プロデューサーたちを罵ることになった釘宮さんだったが、あえて罵らないという行動に。この高度なテクニック(?)にはキャスト陣一同が“そういうのもあるのか”と関心した。

 ソロパートに続くのは、今回出演していないキャスト陣の持ち曲を歌うカバーコーナー。8人がそれぞれペアに分かれ、『Day of the future』、『9:02pm』、『チクタク』、『livE』を披露。秋月律子(声:若林直美さん)の持ち曲である『livE』を歌った平田さんと浅倉さんは、律子と若林さんを連想させる黒ぶちメガネ姿で登場するという粋な計らいを見せた。

 全員曲『ONLY MY NOTE』が終わると、765プロの高木社長が再び登場。高木社長のトークの中で出た、“トップアイドル”という言葉から連想される通り、シークレットゲストとしてステージに現れたのは『アイドルマスター ワンフォーオール』でトップアイドルの玲音を演じる茅原実里さん。茅原さんはプロデューサーたちに受け入れてもらえるか不安だったそうだが、『アクセルレーション』で聴かれた地鳴りのようなコールは、『アイドルマスター』のライブに初めて参加する茅原さんを歓迎する意思の現れだった。曲が終わるとキャスト陣が集まり、茅原さんと喜びを分かち合うように抱きしめる。さらに、みんなで玲音というアイドルの印象などについて語り合った。ちなみに、玲音の登場時は、オレンジのサイリュームを振っている人が多く、トークでもその話題に。今回ライブに参加できなかった人は、ぜひ次回以降の参考にしてほしい。衣装を少しでも玲音のものに近づけたかったという茅原さんは、蝶々のヘアアクセサリーもしっかり再現。また、『アイドルマスター』の人物を聞かれ、いちばん気になるのは“プロデューサー”と答えていた。

 バンドメンバーの紹介や『待ち受けプリンス』を経て、ソロパートの後半戦へ。後半戦の最初に登場した沼倉さんは、『しあわせのレシピ』のおたまでハートを描く振り付けを自分でも見てみたいということで、ドラムスのヒロくんこと村田一弘さんに実際に披露してもらうことに。また、TOKYOボードのネタが続く流れを断ち切ろうとするも、プロデューサーたちのお願いを断ることができず、ボードを使ったネタも披露した。続く釘宮さんは、TOKYOボードのネタの流れを今度こそ断ち切るべく、TOKYOボードのネタとご褒美、どちらがいいのかをプロデューサー陣に聞き、先ほどお預けをすることになった罵りをやることに。「この変態! der変態! 変態大人!」と伊織の必殺のフレーズを絶叫すると、プロデューサーたちからは大きな歓声が。さらには、“もう一回”のリクエストに応えるなど、恐らく、ライブを観ていた全員が「いおりんのツンデレマジ最高!!」と思ったことだろう。ソロパート後半戦の3人目として登場した原さんは、劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』VideoM@ster版のニコニコ生放送で描いた抽象画(サイリュームの海を表現したもの)について触れ、絵のような風景を作ることをプロデューサーたちにお願い。その際には、“みんな一緒だよ”という絵のタイトルにちなんだ即興ソングも披露された。終わったかに思われたTOKYOボードのネタの流れも再び復活し、ボードを持ちながら「東京でも全国でもみんないっしょだよ♪」と微笑むと、会場は大いに沸く。ソロパートの最後を飾ったのは今井さん。梅田の劇場で、VideoM@ster版をひとりで観たというエピソードを話したほか、9周年ツアーを通して、千早役として、いまできる限りのことをやっていこうと決意を新たにできたと明かす。この宣言でキレイに締めようとする今井さんだったが、プロデューサーたちのTOKYOボードネタを求める声に押され、ボードネタの代わりに、『Fate of the World』の歌唱時にも見せたハイキックを披露して会場を沸かせた。また、今回今井さんが歌った『蒼い鳥』は、名古屋公演や東京公演の初日で歌ったアニメアレンジ版ではなく、本人の希望で“M@STER VERSION”へ変更。この『蒼い鳥』で涙をこらえる仕草を見せた今井さんは、その後も気丈に『約束』を歌うものの、サビの部分でそのほかのキャスト陣が登場し、いっしょに歌うという演出で泣き崩れてしまう。言葉を詰まらせてしまった今井さんの代わりにキャスト陣が歌うという様子に、頭の中でテレビアニメのエピソードを重ねたプロデューサーも多かったことだろう。

 『約束』が終わると、キャスト陣が改めてプロデューサーに挨拶。それぞれがまぶたを赤く腫らしながら、『アイドルマスター』のこれまでについて感謝を述べた。続いて、ハンドクラップを交えつつ『M@STERPIECE』を皆で合唱。映像で出演した長谷川明子さん(星井美希役)、仁後真耶子さん(高槻やよい役)、たかはし智秋さん(三浦あずさ役)、若林直美さん(秋月律子役)らとともにプロデューサーたちがアンコールを求めると、一旦退場したキャスト陣が再び現れ、『虹色ミラクル』を披露。さらに、今後の『アイドルマスター』ライブへの参加を約束した茅原実里さんも交えつつ、最後は『THE IDOLM@STER』を熱唱。大阪、名古屋、東京の3会場で6日間にわたって行われた『アイドルマスター』9周年ライブは、こうして幕を降ろした。

 9周年ツアーのテーマは、“765プロらしさ”だった。では、“765プロらしさ”らしさとは何か。これについてはいろいろな解釈があると思うが、ことライブという点では、初日に今井麻美さんも言っていた通り、“『アイドルマスター』の楽曲が持つ多様性”がその答えになるのではないだろうか。『アイドルマスター』は今年で9周年を迎え、これまでに発表されたオリジナル楽曲の数は約350にも上る。『アイドルマスター』シリーズでサウンドプロデューサーを務める中川浩二氏を中心としたサウンドチームは、ひとりでも多くの人に興味を持ってもらえるようにとバリエーション豊かな楽曲を生み出し続けており、今回のライブでも、アイドルソング、ロック、バラード、ヒップホップ、トランスと、幅広いジャンルが演奏された。『アイドルマスター』のライブは、たくさんのアーティストが参加する音楽フェスのように感じることがあるが、これも楽曲の多様性によるものにほかならないだろう。つまり、今回のライブでは、『アイドルマスター』らしさ、ひいては765プロらしさが存分に発揮されていたということだ。
 また、今回の9周年ツアーでは、『太陽のジェラシー』や『蒼い鳥』のような初代『アイドルマスター』の楽曲から、『ふたつの月』、『アクセルレーション』など、最新作『アイドルマスター ワンフォーオール』の楽曲、アニメから生まれた楽曲、『アイドルマスター ミリオンライブ!』の楽曲、『ぷちます!』の楽曲などが網羅されており、『アイドルマスター』の楽曲の多様さに加えて、これまでの歩みも感じられる内容となっていた。原さんの『KisS』や平田さんの『迷走Mind』など久々に披露された楽曲もあり、懐かしみを覚えるプロデューサーたちも多かったことだろう。こうした歴史を感じられるのは、『アイドルマスター』が長く続いてきたからこそ。そして、アイドルたちがここまで歩んで来られたのは、応援するたくさんのファンがいたからだ。役者だったはずなのにアイドルになっちゃったという釘宮さんの発言は、『アイドルマスター』が歩みを始めたときの状況そのものだが、キャスト陣のひたむきな努力に加え、プロデューサーたちの支えがあったからこそ、彼女たちはトップアイドルになれたのだ。
 それと、ここからはごく私的な意見で申し訳ないが、「『アイドルマスター』の歴史の中でもたくさんのことがあって、たくさんの人と出会って、たくさんの人と乗り越えてこられたことを本当に幸せだと思います」という沼倉さんの発言には、とても心を動かされた。僕はこれまで、ステキなキャスト陣やプロデューサーたちという765プロの“仲間”と出会うことができたが、その人の和を作ってくれたのは、間違いなく『アイドルマスター』だ。キャスト陣はプロデューサーたちに感謝を述べてくれたけれども、僕も改めて『アイドルマスター』という作品や、ライブですばらしいパフォーマンスを見せてくれるキャスト陣に感謝したいと思う。皆さん、本当にありがとうございました。
 さて、茅原実里さんら新たなメンバーを加えながら、『アイドルマスター』はこれからも歩み続けていく。その先にあるのは、2015年の10周年だ。中村さんは、「趣味特技は『アイマス』です!」と高らかに宣言したが、プロデューサーたちだってもちろん趣味特技は『アイマス』だろうし、アイドルたちをサポートするために粉骨砕身するはずだ。10周年イヤーの『アイドルマスター』はどんな進化を遂げるのか、ぜひ期待して見守ろう。

 最後に業務連絡。2014年10月8日に発売される劇場版『アイドルマスター』のBlu-ray&DVDには、2015年2月15日(日)にZepp Tokyoにて開催されるイベント“THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! 打ち上げパーティー”への抽選申し込み券がついている。そのイベントには、765プロオールスターズから中村繪里子さん、浅倉杏美さん、平田宏美さん、釘宮理恵さん、原 由実さん、沼倉愛美さん、滝田樹里さんが参加。また、『アイドルマスター ミリオンライブ!』からは木戸衣吹さん、伊藤美来さん、大関英里さん、渡部優衣さん、雨宮天さん、夏川椎菜さん、麻倉ももさんが参加し、さらに赤羽根健治さんも参加する。こちらもぜひ楽しみに!

■オマケ

■“THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!”東京公演2日目 セットリスト(敬称略)
01. READY!!(中村、今井、釘宮、平田、下田、浅倉、原、沼倉)
02. ラムネ色 青春(今井、釘宮、原、沼倉)
03. 太陽のジェラシー(中村)
04. Vault That Borderline!(中村)
05. I Want(中村)
06. Honey Heartbeat(下田)
07. 黎明スターライン(下田)
08. ジェミー(下田)
09. 迷走Mind(平田)
10. 自転車(平田)
11. チアリングレター(平田)
12. 何度も言えるよ(浅倉)
13. Kosmos, Cosmos(浅倉)
14. First Step(浅倉)
15. Day of the future(中村、沼倉)
16. 9:02pm(下田、原)
17. チクタク(今井、釘宮)
18. liVE(平田、浅倉)
19. ONLY MY NOTE(中村、今井、釘宮、平田、下田、浅倉、原、沼倉)
20. アクセルレーション(茅原)
21. 待ち受けプリンス(中村、平田、下田、浅倉)
22. Rebellion(沼倉)
23. しあわせのレシピ(沼倉)
24. 初恋 ~一章 片想いの桜~(沼倉)
25. キミはメロディ(釘宮)
26. Sentimental Venus(釘宮)
27. my song(釘宮)
28. Princess Snow White(原)
29. 風花(原)
30. ふたつの月(原) 
31. Fate of the World(今井)
32. 蒼い鳥(M@STER VERSION)(今井)
33. 約束(今井)
34. M@STERPIECE(中村、今井、釘宮、平田、下田、浅倉、原、沼倉)
【アンコール】
En01. 虹色ミラクル(中村、今井、釘宮、平田、下田、浅倉、原、沼倉)
En02. THE IDOLM@STER(中村、今井、釘宮、平田、下田、浅倉、原、沼倉、茅原)



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