10周年記念企画はまだまだ進行中!

 2014年9月18日から9月21日まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2014。3日目の2014年9月20日に行われた、“戦国無双10周年スペシャルステージ”をリポートしよう。

 『戦国無双』シリーズは、2004年2月にPS2で第一作がリリースされて以来、全世界累計出荷本数600万本以上を誇る人気シリーズだ。
 冒頭に登場した『戦国無双』シリーズプロデューサーの鯉沼久史氏は、「10年間は短いようで長い時間。ここまで長きにわたって支えてくれたユーザーの皆様に本当に感謝しています」と挨拶を述べた。

『戦国無双』10周年記念ステージで鯉沼P、石川英郎さん&小西克幸さんがシリーズの裏話を暴露!?【TGS 2014】_01

 続いて本日のゲスト、毛利元就&豊臣秀吉役の石川英郎さん、前田利家役の小西克幸さんが登場。まず自分が演じるキャラクターについて問われると、石川さんは、「秀吉は、30代のサラリーマン的な人間味を出してほしいとリクエストされて。多くの役者さんが演じられているような、一般的な秀吉のイメージとは違うキャラクターになるように演じました」とコメント。一方小西さんは、「利家は、とにかく熱血漢でまっすぐな人。つねに全力投球なので、演じていて疲れますが、これだけ感情をストレートに出せるキャラクターは少ないですし、演じていて楽しく、気持ちいいですね」と語った。

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▲自身が演じるキャラクターについて語る、小西さん(写真左から二番目)と石川さん(写真左から三番目)。

 つぎに、ゲストのふたりもひと役買っている、『戦国無双』10周年を記念したコラボ企画について振り返ることに。最初に紹介されたのは、JRAとのコラボによって2014年6月に実施された、“ダービー無双”という企画。『戦国無双4』に登場する武将たちが、ディープインパクトやオルフェーヴルなどの名馬に騎乗し、さまざまな“ダービー”をくり広げるWebゲームをはじめ、日本ダービーにちなんだ会話を無双武将たちがくり広げるスペシャル映像などが公開された。
''★“ダービー無双”特設サイト→<こちら>

 この企画が持ち込まれたときには、さすがに鯉沼氏も「この人は何を言っているんだろう……?」と混乱したとのこと。しかし、「これは収録する声優さんも苦笑いだろうなぁ、とニヤニヤしながらオーケーしました」(鯉沼氏)。
 そして豊臣秀吉役としてオファーを受けた石川さんは、「ナリタブライアンってあのナリタブライアンですか? って聞いちゃいました(笑)」と、やはり混乱したとのこと。それでも、当時ほかの『戦国無双』関連企画にも関わっていたこともあり、「今日は馬なんだな、と(笑)」と、スムーズに収録に臨めたそうだ。

 なお『戦国無双』10周年にちなんだタイアップ企画については、公式サイトの特設ページに詳しくまとめられている(→<こちら>)。ぜひチェックしてみてほしい。

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▲ANA 機内上映番組「SKY EYE(スカイアイ)」では、石川さんが毛利元就役で広島編を、小西さんが前田利家役で石川編をナレーションしている。小西さんによると、新しい発見があって楽しい仕事だった、とのこと。
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▲「戦国無双の刀剣展」は、2014年9月20日~2014年11月26日の期間、岩国美術館(山口県岩国市)で開催される。ちなみに2014年7月12日~2014年9月15日には備前長船刀剣博物館(岡山県瀬戸内市)にて開催され、20000人以上の人が訪れたそうだ。

 続いては、10周年記念作品が映像とともに紹介されていった。まず『戦国無双4』は、2014年9月4日にPS4版が発売されたばかり。鯉沼氏は、「PS4になって、ビジュアルクオリティーもさらに上がってきていますので、今後のタイトルも、基本的には、そういったところのハードに対応しながら進めていこうかな、と思っています」とコメントした。
 そしてスマートフォン用タイトル『戦国無双シュート』は、まさにイベント前日の2014年9月19日夜、大型アップデートが実施されたばかり。武器が進化させやすくなったり、ゲーム内貨幣“文”でガチャを引ける券を販売するショップが追加されたり、とより楽しさが増すアップデートとなっているそうだ。また鯉沼氏によると、本作ではまだ『戦国無双3』のキャラクターを出し切れていない段階だが、出し切った後は『戦国無双4』のキャラクターを追加していく方針だとのことだった。

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 つぎは、2014年12月4日に発売日が決定した、ニンテンドー3DS/プレイステーション Vita用ソフト『戦国無双 Chronicle(クロニクル) 3』。本作について鯉沼氏は、“新しい歴史を作っていく”ことが大きな魅力となっている、と説明した。プレイヤーの選択によって展開が変わるということは、テキストや台詞の量も多くなるのも必然。というわけで、すでに収録を終えた石川さんも、「めっちゃ台詞が多かったです(苦笑)」と吐露。鯉沼氏も、「ナンバリングタイトルよりも多くなっていますね」と認めていた。
 そして本作については、小西さん、石川さんによる実機プレイが披露されることとなった。

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▲小西さんは前作をかなりやり込んだそうで、さすがの腕前。どんどんミッションをクリアーし、順調にゲームを進めていった。
▲石川さんは、普段はほとんどゲームをやらないのだそうで、壁に直進し続けたり、と操作がおぼつかない感じ。無事に目的地に到着できた瞬間には、会場から大きな歓声が上がっていた。

 観衆の応援を受けながら実機プレイを終えたふたり。「僕みたいな(あまりゲームになれていない)人でも大丈夫なので、誰にでも遊べる作品だと思います」(石川さん)、「宣伝そっちのけで遊んでしまいました(笑)。発売されたらどっちの機種で遊ぼうか、迷うなぁ」(小西さん)と、それぞれの言葉で、本作の楽しさをアピールしていた。

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 最後に鯉沼氏は、「10周年ということで、来年の3月まで、いろいろな企画をやっていきます。まずは『戦国無双 Chronicle(クロニクル) 3』を楽しみにしていてください」と挨拶し、イベントを締めくくった。

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▲新情報として、アニメ『戦国無双SP ~真田の章~』のBlu-rayが単体で発売されることが発表された。『戦国無双 Chronicle(クロニクル) 3』と同日発売予定で、価格は4800円(税抜)。初回限定特典の特製アニメセル画カードは、『戦国無双4 TREASURE BOX』、『戦国無双4 アニメBOX』に同梱されたものとは異なるものになるとのこと。