足りないメンバーは『新生FFXIV』スタッフが対応。そのとき吉田氏が……

 PvPフロントラインは、通常24人対24人対24人の3チームに分かれ、お互いの陣地を奪い合って戦う多人数の陣取り合戦。敵チームのプレイヤーや、出現するモンスターを倒すなどしてもポイントが加算される。今回はゲームショウ来場者がチャレンジする、特別に設定されたルールで戦う運びとなった。
 通常と異なる点は以下のとおり。9月20日、21日の一般参加日もこのルールは適用される。

・バトル時間は15分
・8人対8人対8人の計24人戦
・召喚士を除く8つのジョブ(ナイト、モンク、戦士、竜騎士、吟遊詩人、白魔道士、黒魔道士、学者)をひとりずつ入れてパーティを構成。キャラクターは、武器を含め、イベント用にあらかじめ準備されたLv50のハイアラガン装備(神話装備でミラージュプリズム)を着用
・PvPスキルはすべて使用可能(ポイントの割り振りは不可能)
・アディショナルアクションの使用は不可能
・勝利を確定するポイントは800(加算される各ポイントについては変更なし)
・占拠できる施設は、各チームのアウトポストと呼ばれる拠点とマップ中央の防衛塔のみ。
・邀撃ドローンおよび邀撃システムと呼ばれるモンスターの出現タイミングが異なる(しかもタイミングは秘密)
・マウントとしてマイチョコボが使用可能

 ひとつのチームが双蛇党となってスクウェア・エニックスブースから、ほかの2チームはエイリアンウェアブースに設けられた16基の試遊台からログインする仕組みで、今回は、Webメディアの連合チームが双蛇党、電撃チームが黒渦団、そしてファミ通チームが不滅隊となった。

吉田プロデューサーも乱入! 『新生FFXIV』PvPフロントラインメディア対抗戦リポート【TGS 2014】_01
▲エイリアンウェアブースにPvPフロントライン特設コーナーが設けられている。ここにファミ通チームと電撃チームが集まった。
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▲旅団の皆さん。
▲週刊ファミ通とコネクト!オンの混成チーム。

 ルールの説明を受けた後は、おのおのコンフィグやHUDレイアウトを調整する時間が設けられた。
 ここでひとつ事件が発生。ファミ通、電撃ともに8人でチームを構成していたが、Web連合は4人だったため、スクウェア・エニックスのスタッフが参加することになっていた。そこに『新生FFXIV』のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹氏が助っ人として参加することになったのだ。バトルの準備中にその情報をキャッチしたファミ通チームは、吉田氏が黒魔道士で参加することを想定。「黒魔を狙え」を合い言葉に、緊張と期待を交えてバトルに臨んだ。

吉田プロデューサーも乱入! 『新生FFXIV』PvPフロントラインメディア対抗戦リポート【TGS 2014】_04
▲プレイ前には、今回のルールを図とともに説明してもらえる。

いよいよバトル開始! 作戦は?

 ファミ通チームが立てた作戦は、序盤はむやみに散開しないことと、視界に入ったヒーラーは確実に足止めをすること。また、通常の3分の1でしかないパーティでの立ち回りや、高ポイントを獲得できる邀撃システムや邀撃ドローンの出現タイミングがわからないことを踏まえ、全員一丸となって敵陣のアウトポストを順に占拠していった。自分たちの拠点は留守がちになるが、ひとりが全体の状況を監視。的確に指示を出し、拠点を奪われたらこまめに取り戻しにいくようにした。

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▲双蛇党に占拠されたアウトポストを襲撃!

 双蛇党の黒魔道士を見つけた我が不滅隊の戦士が、一も二もなくホルムギャングで拘束したりなど、予定どおり(?)の戦いを進めながらバトルは進む。中盤に差し掛かると、邀撃ドローン出現の報告を受けるたび、交戦中でないメンバーが中央に集結。ドローンを撃破してはまたアウトポスト巡回に努め、黒渦団とポイントを拮抗させながら、終盤に邀撃システムが出現したところでその撃破を最優先。モンクがリミットブレイクを放ち、一気に200ポイントが加算された。これで勝利となる800まで残すところ20ポイントほどとなり、あとは占拠しているアウトポストを着実に死守し、黒渦団に競り勝ち、ファミ通チームが勝利を収めた。
 3人、3人、ふたりに分かれて進撃していたチームもあったが、なるべくまとまって行動したことが偶然にも個別の戦いで強みになり、勝利を導いたようだ。

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▲やはり邀撃システムを撃破したことが勝利に直結した模様。
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▲リザルトと勝利のポーズ!

リアルで吉田氏を襲撃!

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▲吉田氏の笑顔が若干ひきつっているように見えなくもない?

 バトル終了後は、吉田氏にコメントを求めるため、すぐさまスクウェア・エニックスブースに直行。吉田氏は苦笑しながら「ちょっとガチすぎますよ!」と出迎えてくれた。聞けば、我々の予想どおり黒魔道士で参加していたとのこと。「いろいろ切なかったです」と、ヒーラーを放ってホルムギャングで吉田氏を攻撃したファミ通チームの戦士に対して苦笑い。前日、日本ゲーム大賞の優秀賞を受賞したタイトルのプロデューサーとしての表情とはまた違った、「今晩は顔を真っ赤にして寝られないくらい悔しい!」というヘビーゲーマーの素顔を覗かせ、今度は通常のPvPフロントラインのルールで心置きなく戦いたい、とリベンジを誓っていた。

 このように熱い戦いとなったメディア対抗戦はこの日限りだが、PvPフロントラインの試遊は一般公開日(9月20日、21日)にも催される。会場を訪れたなら、ぜひ挑戦してみよう。混雑が予想されるため、挑むなら早めの時間に訪れるといい。