クリエイティブ・ディレクターがお気に入りの日本車はニッサン GT-R

 2014年8月13日(水)~17日(日)の5日間、ドイツ・ケルンのケルンメッセにてヨーロッパ最大のゲームイベントgamescom 2014が開催中だ。ここでは、会期中にマイクロソフトにて行われた『Forza Horizon 2』のセッションの模様をお届けしよう。プレゼンを担当したのは、開発元であるPlayground Gamesのクリエイティブ・ディレクター、ラルフ・フルトン氏だ。

『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_01
▲Playground Gamesのクリエイティブ・ディレクター、ラルフ・フルトン氏。

 『Forza Horizon 2』は、ご存じの通り、ドライブシミュレーターとして世界最高水準を誇る『Forza Motorsport』シリーズのゲームエンジンを活用して開発されたレースゲーム。『Forza Motorsport』シリーズよりも敷居の低いのが特徴で、たとえば、オープンワールドを舞台に草原を爆走する……といった、あまり『Forza Motorsport』では体験できないようなゲームプレイが可能になっている。「数千万円から数億円までするゴージャスなクルマでこんなことをしてもいいのかしら?」と愉快な気分になれるのも、緻密な下地があればこそ、と言えるだろう。

 ラルフ・フルトン氏が『Forza Horizon 2』の柱として強調したのは、“楽しさ”、“自由”、“美しさ”、“コネクト”の4つ。これは、以前の『Forza Horizon 2』のプレゼンでも聞いていたことだが(⇒関連記事はこちら)、まさに同作を貫き思想とでもいうべきものなのだろう。このテーマに則って、ラルフ・フルトン氏は情熱を持って、『Forza Horizon 2』の魅力を語りまくったわけだが、その一部を紹介すると以下の通り。

「Drivatarの導入により、レースが予想できなおエキサイティングなものに変わりました。洗練されたAIシステムによって、非常に自然で深い経験が可能です。ワールドにはDrivatarがたくさんいるので、それぞれのクルマや運転のしかたを見るのが楽しいですよ。ワールドも変化し続けるんです」
「本作では、24時間のナイトデーシステムにより夜でもレースが楽しめます。新世代機でなければ表現できない美しい景色が見られますよ」
「天候はダイナミックウエザーシステムを採用しています。美しさをお伝えしたい部分がたくさんあります。雨が降ってできた水溜まりとか、ワイパーに雨があたる様子とか……」
「天候が変われば、もちろんクルマのハンドリングも変わります。オフロードでもサスペンションが洗練されているので、素晴らしい走行が可能ですよ」
「嵐の中でのレースもできます。 カバーしているエリアは前作3倍。カーリストも充実し、すべての人のテイスト、カルチャーに対応できるようになっています。1945年のアーミテージカーなど、パーソナリティー溢れるクルマもありますよ」
「イベント数は700です。バラエティーに富んだコースもあります。どのクルマを運転して何を見つけるかはプレイヤー次第です。それぞれのクルマに特色があり、チャレンジがあります。どうプレイするかはプレイヤーが決めるんです」
「カー・カルチャー、フェスティバル・カルチャー、ミュージック・カルチャーすべてフレンズと経験を共有すればもっと楽しくなります」
「多様なイベントに参加してフレンズと結果を比較したり、新しい出会いがありますよ」
「クラブにはプレイヤーの嗜好によって多種多様なものがあります。ドリフトが好きなら、同じ嗜好の人たちとドリフト・クラブを作ったりとか……。親しい友だちとプレイする場所にもなりますね」
「“カーミート”では、実際にプレイしている人たちと会話を楽しめます。ペイント、チューンアップなどを見せたり、比較したりできます」
「ソロ・マルチはチャンネルを変えるように簡単に切り替えできます。間に短いカットシーンが入りますが、すぐにプレイを始められます。待ち時間はなく、ロビーもありません」
「ワールドのどこでもドライブしてみてほしいです。オンラインマルチプレイの“ロードトリップ”では、ある目的地に向って4つのイベントをこなし、その後またつぎの目的地を選ぶことになります」
「ストリートレースが好きならイベントはやらずにそれだけをやってもいいですよ。サバイバルモードの“Infected”や、できるだけトップでいられるようにがんばる“King”といったモードなどもあります」
「ミュージックの選択も重要な要素です。前作と同じクリエイターが担当していますが、前作の2倍のラジオ局が存在し、量も2倍になっています。クラシック音楽しか流さないイタリアのラジオ局なんてのもあります。そのときどきの状況にぴったり合う曲が、つねに見つかるハズです。

 立板に水の如く語るラルフ・フルトン氏に、クルマとそして『Forza Horizon 2』に対する情熱を実感した30分でした。ちなみに、『Forza Horizon 2』では、“Car reveal week”として、コミコン期間から4週連続で、収録車種の紹介をしている。以下に、そのラインアップをお届けしよう。『Forza Horizon 2』に収録されているのは200車種以上。当然日本車も複数収録予定だが、ラルフ・フルトン氏にお気に入りの日本車を聞いてみたところ、ニッサンGT-Rとのこと。「個性的なクルマなので好きです」なのだとか。『Forza Horizon 2』がリリースされたあかつきには、ニッサン GT-Rで南欧のドライブを満喫してみようかしら。

『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_02
▲Jaguar XK120
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_03
▲Jeep willys
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_04
▲Renault alpine
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_05
▲Vauxhall corsa
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_06
▲Volkswagen type2
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_07
▲Alfa-romeo giulia TZ2
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_08
▲BMW Z4
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_09
▲Chevrolet corvette
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_10
▲Ferrari enzo
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_11
▲Bugatti veyron
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_12
▲Hennessey venom
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_13
▲Lancia delta
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_14
▲Mercedes benze 190
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_15
▲Aston martin DBR1
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_16
▲Local motors rally fighters
『Forza Horizon 2』の魅力を開発者が30分語りまくり 本作の魅力は何よりも作り手のゲームとクルマに対する情熱だ【gamescom 2014】_17
▲Mercedes benz 300sl

(取材・文 編集部/F)