オープンワールドでレースを楽しむという前作のコンセプトをさらに推進
2014年7月24日(木)~27日(日)、アメリカ・サンディエゴのコンベンションセンターにて、エンターテインメントの祭典“Comic-Con International 2014”(略称:コミコン)が開催中。会期中に会場に近接したホテルにて、プレスを対象にしたタイトルごとの個別プレゼンテーションの機会が設けられた。ここでは、記者が参加した『Forza Horizon 2』のプレゼンの模様をお届けしよう。プレゼンを行ってくれたのは、Turn 10 Studiosのコミュニティーマネージャーのブライアン・エックバーグ氏と同じくTurn 10 Studiosのクリス・ビショップ氏。
本作の開発を手掛けているには、イギリスに本社を構えるPlayground Games。冒頭でエックハルト氏は「本作はジャンルの枠を超えた、イノベーション溢れる作品。Playground Gamesは前作から独自のビジョンを持って開発に取り組んでもらっていたので、今回も続投してもらいました」とPlayground Gamesへの絶大な信頼を口にした。そのうえでエックバーグ氏は「前作の『Forza Horizon』は、前作はオープンワールドでレースを楽しむというコンセプトで開発をしたが、評判がとてもよかったです。ゲーム経験が楽しく、自由。しかも美しいという反応をもらい、このシリーズを定義づけるものになりました」と説明。前作で好評だった点をさらに推し進めたのが本作だと言える。その要素はずばり4つ。“ビューティー”、“ファン”、“フリーダム”、“コネクト”だ。以下、そのポイントを紹介していこう。
1.ビューティー-グラフィックの美しさ-
『Forza Horizon 2』の舞台は、南ヨーロッパをモチーフとしており、カラフルで引きつけられるような美しさを目指しているとのこと。プロバンスやトスカーナ地方など南ヨーロッパの多様な景色を、1080pのディテールで存分に楽しめる。「ポリゴンやテキスチャーだけではなく、光の使いかたにも注目してほしい」とエックバーグ氏。今回初めて“ダイナミックウェザーシステム”を採用し、Xbox Oneのパワーにより天候のシミュレーションが可能になった。雨の雰囲気や水たまりの反射など、非常に自然なものになっている。
2.ファン-アクション満載の楽しさ-
本作では、『Forza Motorsport 5』で採用した“Drivater(ドライバター)”を取り入れている。“Drivater”はAIとして、手強いライバルになることはもとより、自車に設定することで、自動的にクレジットを稼いでくれるのだとか。「“Drivater”が成功した理由は、停滞しがちな部分を上手に埋めてくれたことだと思う」とエックバーグ氏。
3.フリーダム-ワールドもクルマも自由-
本作では、南ヨーロッパのいいところ取りをしてワールドを設定したとのこと。オープンスペースの広さ(ドライブできるところ)は、前作の3倍になっており、畑でもどこでも好きなところをドライブできる。シークレットコースや、コレクションする要素も隠されているのだとか。収録車種は200台以上。ランボルギーニはもちろんのこと、モンスターカーやマッスルカーなど多種多様。エックバーグ氏いわく、「どのクルマも楽しいので、いろいろと試してみてほしいですね」とのこと。レースの種類もポイントからポイントへ移動するものから、耐久レース、スタントゲームなど、いろいろあるらしい。イベントは約700あり、すべてプレイするには100時間ほどかかるようだ。
4.コネクト-ソーシャルコミュニティー要素も充実-
本作は、専用サーバーを設置することで、ソーシャルコネクションがより安全でシンプルなものになった。リーダーボードで確認し、ロビーを経由せずに、シームレスにフレンズとコネクトすることができる。オンラインコミュニティーの“カー・クラブ”では、情報を共用したり、のんびりと自分のクルマを自慢したりすることも可能だ。もちろん、誰かのアートが気に入ればダウンロードできる。また、簡単なレースもできるらしい。“カー・クラブ”は、少人数から1000人規模まで、いろいろなサイズでソーシャルコミュニティーを楽しめる。
というわけで、ドライブゲーム好きにとっては『Forza Horizon 2』は、なかなかに隙のないゲームに仕上がっているようです。
(取材・文 編集部/F)