だんだん成長していくエメットを演じるのは醍醐味だった

 ワーナー エンターテイメント ジャパンより、2014年11月6日発売予定のプレイステーション4、プレイステーション3、Wii U、ニンテンドー3DS用ソフト『レゴ ムービー ザ・ゲーム』。本作は、2013年に公開されるや高い評価を得た、劇場映画『レゴ ムービー』をモチーフにしたアクションゲーム。伝説のヒーローに間違えられて、レゴワールドを支配する“おしごと大王”から世界を救わなければならないハメになった主人公、エメットの活躍を描く。バットマンやスーパーマン、グリーン・ランタンにガンダルフなどなど……スクリーンでおなじみのヒーローたちが多数登場する点も魅力だ。

 映画の吹き替え版では、50人以上のキャラクターを8人の声優さん(!)で演じることが話題になった本作。当然、声優さんひとりで何役も演じることになるわけで、達人たちの競演が魅力のひとつだった。『レゴ ムービー ザ・ゲーム』では、映画の吹き替え版と同じオリジナルの声優さんを起用。映画に負けないアンサンブルが満喫できる。ちなみに、8人の声優さんは以下の通りだ。

森川智之さん……エメット、スーパーマンなど
沢城みゆきさん……ワイルドガール、ユニキャットなど
山寺宏一さん……おしごと大王、バットマンなど
羽佐間道夫さん……ウィトルウィウスなど
矢島晶子さん……ワンダーウーマンなど
玄田哲章さん……バットコップ、グッドコップなど
岩崎ひろしさん……ベニーなど
間宮康弘さん……ロボヒゲなど

 どうです! そうそうたる声優陣ではありませんか! そして今回、ファミ通.comでは、ゲーム版のアフレコ現場に潜入。森川さん、沢城さん、山寺さん、玄田さんの4名にお話を伺うことができた。その模様を4回連続でお届けしよう。まずは、主役のエメットを演じる森川智之さんから!

[インタビュー記事更新予定スケジュール]
・沢城みゆきさん⇒記事はこちら
・山寺宏一さん⇒記事はこちら
・玄田哲章さん⇒記事はこちら

8人が数役演じるということで「やったせるぜ」感もあった

――まずは、映画のアフレコ時のお話から聞かせてください。『レゴ ムービー』でアフレコを担当されてみていかがでした?
森川 レゴって独特な世界観で、どんな雰囲気で演じればいいのか悩んだのですが、実際に収録のときに作品に触れてみて、ふつうの映画と変わらないことがわかったんですね。そういった意味では、洋画や海外のCGアニメに近い感覚で演じました。

――今回は、8人の役者さんが50キャラ以上を演じ分けるということで、相当ご苦労されたのでは?
森川 僕の場合は、主役のエメットがいて、そのほかにスーパーマンなどを演じさせていただいたのですが、ほかの方のほうがたいへんだったと思いますよ。いろいろと細かい役を演じられていたので。8人で演じるというのは、何かのニュースで知ったんですよ。しかも、そうそうたるメンバーじゃないですか。「誰も断らないのか!?」と(笑)。基本、ひとつの作品でこれだけの役柄を演じることはないので、逆に中で演じている皆さんは楽しかったと思いますよ。「やったるぜ!」感もありましたね。

――キャラの演じ分けはたいへんだったのでは?
森川 そんなでもなかったですよ。海外CGアニメということで、少しデフォルメしながら、スーパーマンならスーパーマンで、その役柄になり切っていたので、すんなりと演じられました。絵の力もありましたね。

――森川さんファンには、演じ分けも楽しんでほしい?
森川 そうですね。「森川はこんな役を演じているんだな」というのを見つけてほしいです。

――とくに演じていて楽しかった役柄は?
森川 やっぱりエメットくんですね。レゴの世界では、エメットくんはふつうの作業員で、レゴが好きな人たちからしたら、本来は見向きもされないキャラクターなんです。それが、主人公としてスポットライトを浴びて、だんだんに成長していく……というのがすごく魅力的でした。作品を通して、キャラクターが成長していくのを演じられたので、醍醐味がありました。エメットに関しては、青年なんだけれども、すれていない子どもらしさがあるキャラクターということで、あまり分別臭くならないように気をつけました。セリフ自体もテンポが早くてすごくたいへんなのですが、聞いていて心地のよい、小気味いいリズムで演じられるようにと。レゴの楽しさ=エメットくん、みたいなイメージがつけられればうれしいなと思っていました。

――今回、『レゴ ムービー』がゲーム化されるということで、再度エメットを演じることになったわけですが、アフレコにあたって心掛けたことは何ですか?
森川 最初から最後まで、エメットがエメットであるように……ということですね。いま収録中なのですが、エメットが意外にハイテンションで(笑)。そのへんは映画でもかわらないのですが、エメットのハイテンションぶりを改めて実感しているところです。映画をご覧になっていただければおわかりになる通り、けっこう高い声でハイテンションにエメットを演じていたので、映画の収録が終わって、「もうエメットを演じることはないだろう……」とホッとしていたんです。その矢先に「ゲームがある」と言われて、「また、高い声を出さないといけないんだ」と思ったときは、ちょっと脂汗をかきました(笑)。

――ところで、レゴブロックに対する思い出なんてあります?
森川 僕の年代からすると、レゴブロックというのは高嶺の花のおもちゃで、手の届かない高級なブロックだという印象があります。僕らは国産のちょっと大きな単純なブロックを使っていました。友だちがレゴを持っているのを見て、「いいなあ。細かくて何でも作れそうだ」と羨ましく思っていました(笑)。数十年経って、そのレゴのお仕事をできるのも感慨深いですね。大人になってレゴの世界に接すると、改めて「何もないところから作れるのはすごいな」とレゴのすばらしさを実感しますね。もう僕も大人なので、財布と相談せずにレゴブロックを買おうかな(笑)。

――いわゆる大人買いですね!
森川 はい(笑)。映画を見て、遊び心に火がついた方はレゴブロックを実際に遊ばれたり、ゲームをプレイしたりすることで、レゴワールドをより楽しめると思いますよ。