ゲーム版『人狼ゲーム』はPS Vita、iOS、Androidで今秋登場

 
 テレビ、アプリ、小説、コミックと、さまざまな形態でブームが鳴り止まない“人狼ゲーム”。桜庭ななみ主演の映画『人狼ゲーム』の続編、『人狼ゲーム ビーストサイド』の公開日が、2014年8月30日(土)に決定した。

 また、ゲーム版『人狼ゲーム』が登場することも決定! 対応機種はプレイステーション Vita、およびiOS、Android。配信時期は2014年秋予定。

 待望の映画続編は、“人狼”側の視点から描かれる。メガホンを取るのは、前作に続き、ベルリン国際映画祭 最優秀新人作品賞を日本人初受賞した熊坂出監督。NHK連続テレビ小説『花子とアン』、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』など、数々の映画、ドラマ、CMと出演が続く、今大注目の土屋太鳳を主演に迎え、徹底したリアリティで極限の心理戦をえぐりだす!

 共演には、ファッション雑誌『Seventeen』で専属モデルとして活躍しながらも、『渇き。』(14)で強烈なインパクトを残した森川葵や、『』仮面ライダー電王』のNEW電王に抜擢され、最近では、日本テレビ系ドラマ『弱くても勝てます』で話題の桜田通。そのほか、2013年ViVi専属モデルオーディションでグランプリを受賞した佐久間由衣や、2013年第26回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにてグランプリを受賞した國島直希など、新世代を代表するキャストが総出演で展開される決死の惨殺エンターテインメントが完成した。

映画『人狼ゲーム ビーストサイド』が8月30日よりロードショー決定 土屋太鳳が“悪女”役に初挑戦、極限の“惨殺”エンターテインメントが開幕!_01

 
<『人狼ゲーム ビーストサイド』 ストーリー>
今度は人狼。騙されるまえに、騙せ。
あたし、樺山由佳は、2度目の殺戮ゲームの席に着いていた。
参加者は10名。みんな突然この部屋に連れてこられた高校生たちだ。
「人狼」のカードをあたえられたあたしは、村人たちをあざむき、ひとりずつ殺していかなくちゃならない。普通なら絶望するのかもしれないけど……あたしはむしろ興奮し、驚喜していた。なにせ、ずっと待ち望んでいた「非日常」を存分に楽しめるのだから! 複数の「自称予言者」が現れ、共有者がほかの村人たちを扇動する。
場が混迷を深める中、あたしはひとりほくそ笑み、さらなる血の味を求める……!

2014年8月30日(土)より新宿武蔵野館 ほかロードショー!

出演:土屋太鳳、森川葵、青山美郷、藤原季節、佐久間由衣、小野花梨、加藤諒、育乃介、國島直希、桜田通
監督:熊坂出
原作:川上亮
脚本:山咲藍
企画・配給:AMGエンタテインメント
製作:「人狼ゲーム BEAST SIDE」製作委員会

<土屋太鳳 コメント>(つちやたお/1995年2月3日)
「この作品の世界のどこにリアリティを感じたらいいのか分からなくて、迷いました。でもある時から、この作品は日常生活を凝縮した世界なんじゃないかと思ったんです。由佳たちは理由もわからず集められて一方的に指示されて、理解できても理解できなくてもゲームがどんどん進んでいって、生き残るために自分を見失うほど必死になってしまうけど、よく考えたら、学校とか会社もそういう部分があると思います。そして、自分が存在する環境が自分とすごく合わない場合は、環境が人を壊していってしまうことも、本当に悲しくて残念だけど、あると思うんです。この作品の撮影自体も、ある日突然キャストが集められて役を割りふられて、それを必死で演じるっていう点では人狼ゲームそのものだと感じたので、ある意味すごくリアルではありました。だから、理不尽なものに巻き込まれていくと人はどうなってしまうのか、由佳として、ただ必死で生きることに集中しました。

 キャストの皆さんは、どの人も本当に凄かったです。順撮りだったのでストーリーが進むとキャストがどんどん減ってしまって、あんなに賑やかだったのに…と胸が締め付けられそうに悲しかったし、口にする台詞も全部苦し過ぎたし、なんでこんなことになったんだろうと怒りを覚えながら突き進むしかなかった。それが人狼ゲームそのものだと分かっていても心は折れそうになるし、もうやめよう、とも思いました。でもクランクアップまで由佳として生きることが出来たのは、このメンバーだったからだと思います。そして監督はじめスタッフの方々が、人狼の世界をつくり上げ、守ってくださったからこそ、このメンバーでこそ表現できた何かを掴むことが出来たと思います。全ての方々に、本当に感謝してます。

 正直な気持ちをいうと、この作品を「たくさんの人に観ていただきたい」とは、今はまだ言う自信がありません。なぜかというと、私は「これは取り返しのつかない悲劇だし、こうなっては絶対にいけないんだ」と強く思いながら演じたんです。ただ、その気持ちが伝わるためには私自身が本当に苦しまないと伝わらないと思ったので、正真正銘苦しんだんです。だから今はまだ、自分で映像を観る勇気がなくて…自分で観る勇気がないものを「ぜひ観て下さい!」とはいえないじゃないですか?それってプロとしては未熟過ぎというか、女優だって名乗る資格が無いとも思うけど…でも、はっきりお伝えしたいなと思うことはあるんです。この作品に出会う人が、自分を本当に大切にするってどういうことなのか、本物の生きる実感ってどこにあるのかって感じたり考えてくれたらと心から願うし、生きてるといろんなことがあるとは思うけど、同じ時代をあがきながら皆で一緒に歩いていきたい、とお伝えしたいです」

<熊坂出監督 コメント>
「不遜と思いつつ、この映画に関わる人達全てにとって代表作となるものを目指しました! 前作では、生き残るために他者を殺さなければならないという事に真っ正面から取り組み、結果として、ある種の深刻さが常に映画につきまといました。今作では、その深刻さに再び体当たりで挑みつつも、その深刻さを打破するようなエネルギーに満ちた映画にしたいと思い、撮影にのぞみました。

 10人の俳優達には、演じたりかっこつけたり何かのふりをしたり、前もって用意してきたものを出すことはやめてもらい、カメラの前で今のありのままの姿をさらけ出して欲しいとお願いしました。今振り返ると、非常に生(なま)で、連続した今、今、今の撮影現場だったと思います。ウェットな物語になることを恐れずに剥き出しで生抜いた10人のキャストと、日々アイデアを出し続けた全スタッフによる全員野球を是非ご堪能ください。観てくださった方の心に何かが残れば、これ程嬉しいことはありません。最後に一言。座長、土屋太鳳は世界最強!」