出展に向けて“ニコニコ自作ゲームフェス4”の開催も決定

 ドワンゴおよびニワンゴは、2014年9月18日から9月21日まで(18日と19日はビジネスデイ)千葉・幕張メッセで開催される“東京ゲームショウ2014”に、動画サービス“niconico”のブースを初出展すると発表した。以下、リリースより抜粋。

■東京ゲームショウへの出展意図と経緯
 ニコニコでは、2006年のサービス開始以降、“ボーカロイド”“歌ってみた”“踊ってみた”“作ってみた”など、ユーザー発のさまざまな創作文化が動画投稿や静画投稿(イラスト)、生放送配信などによって生まれてきました。その中でも特に、ニコニコを代表する文化として波及し人気を得ているのが、“ゲーム”に関連するコンテンツです。今回、ニコニコが東京ゲームショウへの初出展を決定したのは、ゲームに関連したユーザー発の文化をさらに多くの方々に知っていただき、ニコニコで活動するユーザーの支援につなげていきたいという思いからです。

ニコニコが東京ゲームショウに初出展 自作ゲームやゲーム実況のブース展開が決定【TGS 2014】_01
▲ニコニコ自作ゲームフェス 受賞作発表の様子。

 ニコニコで生まれたゲーム文化のメインコンテンツには、“自作ゲーム”と“ゲーム実況”のふたつがあります。今回のブース出展では、このふたつのコンテンツをテーマにブース展開を実施します。ニコニコではこれまで、インディーゲームのコンテストである“ニコニコ自作ゲームフェス”を過去3回に渡って開催しており、その応募作をニコニコ公式生放送やニコニコ超会議のステージなどで取り上げてきました。

 ゲームファンにインディーゲームを知っていただく場を設けることで、制作者の活動支援をしています。東京ゲームショウ2014のニコニコブースでは、出展に向けて開催する“ニコニコ自作ゲームフェス4”の応募作品を紹介する予定です。

ニコニコが東京ゲームショウに初出展 自作ゲームやゲーム実況のブース展開が決定【TGS 2014】_03
▲ニコニコ超会議でのゲーム実況イベントの様子。

 もうひとつのメインコンテンツである“ゲーム実況”は、2008年からニコニコ動画で投稿動画が増え始め、いまでは実況プレイをしているユーザーがニコニコ超会議などのイベント出演で大勢のファンを集めるほか、企業のプロモーションイベントにも出演するなど、社会への広がりを見せています。

 また、自作ゲームがゲーム実況によって広まるという現象も起きています。例えば、フリーホラーゲーム『青鬼』のゲーム実況動画のうち、もっとも人気のものは約500万回再生されており、そういったゲーム実況動画の人気がきっかけとなり、小説化・映画化もされています。また、『青鬼』以外にも『ゆめにっき』など、ニコニコのゲーム実況動画から人気に火が付き、小説化されるインディーゲームが増えています。東京ゲームショウ2014のニコニコブースでは、これらインディーゲームをはじめとしたゲーム実況ステージも設ける予定です。

※インディーゲーム……法人ではなく、個人もしくは小規模な開発チームによって制作されたゲームのこと。
※ゲーム実況……ゲームの内容を解説したりキャラクターの台詞を読み上げるなど、喋りながらゲームを行うもの。

■参考資料:ニコニコでの“自作ゲーム”と“ゲーム実況”の歴史

◆2008年: “ゲーム実況動画”の流行
 2008年以前はプレイヤーの声が入っていない“ゲームプレイ動画”が主流でしたが、この頃からプレイヤーの声が入った“ゲーム実況動画”の数が多くなっていきました。2009年、2010年と“ゲーム実況動画”は増え続け、人気のゲーム実況者も現れ始めました。2011年には、ニコニコ生放送において“ゲーム”カテゴリの番組数が初めて“一般”カテゴリを抜き、以降“ゲーム”カテゴリは最多番組数カテゴリとなっています。

◆2011年:ニコニコ生放送の公式番組でゲーム実況を扱い始める
 ニコニコ公式生放送に有名なゲーム実況者を招いて、ゲーム実況を行う番組を初めて放送しました。これ以降、ゲーム実況番組はニコニコ公式生放送のメインコンテンツの1つとなります。特に、数十時間連続で放送する長時間のゲーム実況番組は、ユーザーから高い人気を得ています。

◆2012年以降 :“ニコニコゲームマスター”や“ニコニコ自作ゲームフェス”などの独自イベントを開催
 ニコニコ主催の、ゲームの上手さを競うユーザー参加型のイベント“ニコニコゲームマスター”や、前述の“ニコニコ自作ゲームフェス”を開催。ゲームカテゴリのユーザーにスポットライトが当たるイベントとして、多くのゲームファンが参加し人気を集めています。

■ニコニコ自作ゲームフェスについて
 ニコニコ自作ゲームフェスは、“ゲームを作るひと”“遊ぶひと”“二次創作をするひと”をつなぎ、個人で作ったゲームがより多くの人にプレイされるようになることを目指すお祭りです。

ニコニコが東京ゲームショウに初出展 自作ゲームやゲーム実況のブース展開が決定【TGS 2014】_02

 ユーザーから、未発表のオリジナルゲームやゲーム創作の為のツール(デジタル・アナログを問わない)を募集し、ゲームを紹介する動画を作成してニコニコ動画に投稿することで応募を受け付けています。2013年1月~4月にかけて初開催した際は全400作品の応募があり、2013年6月~11月に開催した“ニコニコ自作ゲームフェス2”では全238作品、2013年12月~2014年4月に開催した“ニコニコ自作ゲームフェス3”では全299作品と、これまでの応募作品総数は900を超えています。

 応募作品の中から大賞に選ばれたゲームの作者には賞金が支払われるほか、大賞以外に多くの賞を設けていることも大きな特徴です。これは、より多くのインディーゲームや、その作成者について知っていただきたいという思いからです。その思いには、数多くのゲーム会社や出版社にも賛同いただき、協力企業ごとの賞を設けることで、注目される表彰作品を増やしています。

 第4回目の開催となる今回は、大賞賞金30万円に加え、すでにゲーム会社・出版社など18の協力企業・団体が決定。作品の募集は7月17日よりスタートし、今後は関連企画や協力企業・団体の追加発表を行うほか、東京ゲームショウのブースでは応募作品について紹介をします。各受賞作品の発表は11月に行う予定です。

◆スケジュール
7月17日(木):自作ゲームフェス4作品募集開始
8月15日(金):自作ゲームフェス3受賞作品紹介生放送、協力企業・団体の追加発表
8月23日(土):自作ゲームフェス参加クリエイター向け勉強会
9月18日(木)~9月21日(日): 東京ゲームショウ出展(自作ゲーム3および4の作品紹介)
10月12日(日):作品募集締切
11月中旬:受賞者発表

◆募集内容
・オリジナルのゲーム
※応募詳細はコチラ
※デジタル、アナログ、スマホ等のプラットフォームは問いません。
※誰でも自由に遊べるように配布してあり、無料でもそれが体験できるもの。
※2014年3月3日時点で未発表のものに限ります。
※応募作品はニコニコ動画内において、ユーザーおよび運営による使用(ゲーム実況、各種2次創作)を自由に行なえるものとします。

◆協力企業・団体および追加募集について
 アークライト、IGDA日本、アイティメディア/ねとらぼ、Impress Watch、オニオンソフトウェア、KADOKAWA 角川書店ブランドカンパニー スニーカー文庫、KADOKAWA メディアファクトリーBC/コミックジーン、Cygames、グリー、ディー・エヌ・エー、PHP研究所、週刊ファミ通、ファミ通.com、フリーゲーム夢現、ふりーむ!、ベクター、Magino Drive、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社
※五十音順記載

 ニコニコ自作ゲームフェス4では、賞の設置という形で協力して頂ける企業を追加募集しています。その際、ご協力頂きたいことは以下の3点になります。
・賞品のご用意
・受賞作品の選考
・サイトなど媒体内でのニコニコ自作ゲームフェス4バナーの掲示
※募集詳細はコチラ

◆自作ゲームフェス参加クリエイター向け勉強会の開催
・日時:8月23日(土) 12時30分~18時(予定)
・場所:東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー ドワンゴ内セミナールーム
・内容:講師に『俺の屍を越えてゆけ』の桝田省治氏を迎えた講義、ゲーム制作に関するディスカッションなどを予定。
※自作ゲームフェスに応募したことがあるクリエイター、または自作ゲームフェス4に応募予定のクリエイターが参加できます。
・募集詳細はコチラ