正式サービス5年目を迎え、大きな動きを見せる『ドラゴンネスト』
NHN PlayArt運営のオンラインアクションRPG『ドラゴンネスト』では、2014年7月23日にレベルキャップの開放、8月には新キャラクター実装と、立て続けに大型アップデートを実施する。
概要は以前の記事でもお伝えしているが、詳細や新画像、新ムービーが公開されたので追加情報をお届けする。
【夏以降のアップデート概要記事はこちら】
『ドラゴンネスト』新キャラは槍使いの女の子! 6月以降のアップデートに加えて、誰もが楽しく遊べるゲームにするための運営マニフェストを公開!
7月23日アップデートの詳細
■Lv.80キャップ開放―新ゲート追加
キャラクターの最大Lvが80に引き上げられ、同時にアレンデル地方に2種類のゲートが追加。それぞれ4つずつ、計8つの新ダンジョンに入場できるようになる。
8ステージ中4ステージにはボスが存在せず(ボス相当のネームドモンスターは登場)、特定のミッションなどを達成するとステージクリアとなる。ボスドロップがない代わりに、クリアすると宝箱(銀の次元ウサギ)が出現するようだ。
【紅蓮の火山】入場可能レベル 70以上
霧の遺跡
影の墓
火炎の渓谷
熱風の奈落
取材時に見せていただいた“霧の遺跡”の最終エリアのミッションは、中央に設置されている“浄化の種”が芽吹くまで守り抜くこと。守り抜けばクリアとなるが、失敗すると湧き出る大量の敵を倒さなければならない。失敗時に出てくる敵は経験値もアイテムも落とさないので、完全に無駄骨になってしまうのだ。
◆火炎の渓谷
◆熱風の奈落
【灼熱の大河】入場可能レベル 75以上
監視者の塔
痛哭の壁
女神の瞳
祈りの心臓
“女神の瞳”もボスが存在しないタイプのステージで、巨大な女神像のふたつの瞳を探すミッションが課せられる。高低差のある構造になっており、下層では女神の瞳を集めるまでは無敵のネームドモンスターが待ち構えている。
◆女神の瞳
◆祈りの心臓
新ステージでは、Lv.71~80の装備強化や生産に使用する特級宝玉(オニキス、アルテウム、ダイヤモンド)を入手可能。Lv.80に到達すると新ステージでアビス難度を選択できるようになり、キャラクター強化用アイテムの竜珠やタリスマン、紋章を獲得できる。
今回実装されるステージでは、バフアイテムと交換できる“ソウルピース”が手に入る。50個集めると、ステージ中にモンスターを召喚できる“ソウルポット”と交換可能だ。召喚したモンスターを倒すと追加報酬がもらえるぞ。
また、プレイ中の煩わしさの緩和のため、通常のステージでもイベント演出のスキップができるようになっている。
■Lv.80キャップ開放―新EXスキル
通常のスキルを大幅に強化した“EXスキル”が、各職業ひとつずつ追加された。3次職のスキルがEX化されるため、どれも非常に強力だ。
なお、西田プロデューサーのおすすめはフィジシャンの“ヒールシャワーEX”とのこと。地面に回復エリアを作り出すスキルなのだが、その紋様がハート型になっているのだ。
フィニッシュアタックEx→ライジングストームEx→セレスティアルレーザーEx→ジャッジメントハンマーEx→ヒールシャワーEx→ガストディメンシアEx→サンシャインスパークEx
※開発中の環境のため、一部処理が遅くなっている部分があります。
■スキルバランスの調整
2014年4月に属性竜珠が実装されて属性攻撃の価値が高まったことを受け、属性に関するバフ・デバフをメインに調整。一部のスキルはパーティーメンバーにも効果が適用されるようになったので、パーティーで戦う楽しみが強化されたと言える。
【PvEでのスキル調整】
◆プリーストのブレスオブライトの雷属性攻撃力の上昇効果がパーティメンバーにも適用されるようになります。
◆インクイジターのマインドブレイカーEXに命中した敵は雷属性抵抗力が減少するようになります。
◆インクイジターのコンセクレイションが命中した敵の雷属性抵抗力を減少させる効果が強化されます。
◆エレメンタルロードのファイアバードに命中した敵は火属性抵抗力を減少するようになります。
◆アデプトのマグマパンチEXが命中した敵は火属性抵抗力を減少するようになります。
◆ダンサーのエクステティックダンスPart2の追加ダメージ最大値が減少します。
◆チェイサーのデディケートクロウが適用される基準HPが減少します。
◆リッパーのアーソニストがパーティメンバーにも適用され、火属性攻撃力が上昇します。
◆ライトフューリーのサンシャインスパークによる敵のダメージ増加効果が強化されます。
【一部スキルの習得レベル変更】
◆Lv.4で習得可能となっていた下記のスキルがLv.3で習得できるように変更されます。
・ウォーリアー:エリアルスラッシュ
・アーチャー:ディヴァインシュート
・クレリック:ライトニングウェーブ
・ソーサレス:ポイズンブロー
・アカデミック:エアーブーム
■システム改修
【Lv.39~70の必要経験値が減少】
いろいろなキャラクターに触れてほしいという考えから、レベルアップに必要な経験値が減少し、育成スピードがアップする。後述のクエスト改修と合わせて、体感速度はかなり向上している。
Lv.70~80の必要経験値も少なめの設定予定になっていて、やり方によっては2~3日でLv.80に到達することも不可能ではないという。
【クエスト改修】
Lv.1~50区間のクエストが整理され、広い範囲に散らばっていた一部のクエストが削除・改修される。全体の総数が減った分、クエスト報酬や経験値がアップ。また、何度も同じステージを行き来しなくても済むように、メインクエストとサブクエストを同時に進行できるようになる。
【低レベルステージの報酬改修】
序盤は多くの装備が手に入りすぎて、初心者はどれが自分用の装備か混乱してしまいがち。そこで、Lv.15までの区間は装備アイテムが入った箱が手に入り、使用すると職業にあった装備が出てくる仕様に変更される。
【町内部のマップ・NPC配置改修】
クエスト導線の改修に加えて、NPCの配置なども調整。重要なNPCが近くに配置される。
■Lv.80キャップ開放記念キャンペーン
複数のキャラクターを育成しやすくするために、キャラクターが一定のレベルに達するごとに、アカウント内の全キャラクターが特典を受け取れるキャンペーンを準備中。
豪華声優陣のサインが当たる企画も用意されており、Lv.80キャラクターの人数に応じて応募口数が増える予定とのこと。
8月実装予定の新キャラクターは槍使いの女の子・レンシア
8月下旬に実装される新キャラクター・レンシアのプレイムービーも公開された。ほかのキャラクターと比べて、歩き方や仕種が少し大人っぽく仕上がっている。
レンシアの武器は槍。ハルバードや薙刀のように振り回す攻撃が多く、横への攻撃範囲が広いように見える。2次職への転職で物理系と魔法系に分岐するのだが、1次職の時点でも魔力を飛ばすような遠距離攻撃スキルを習得するようだ。
対人戦の世界大会 2014ドラゴンネストワールドチャンピオンシップ(DWC)
『ドラゴンネスト』はワールドワイドに展開しているタイトルで、世界中にプレイヤーが存在する。開発会社Eyedentity Gamesとインドネシアのパートナー会社PT.Kreonの共同主催による対人戦の世界大会“2014ドラゴンネストワールドチャンピオンシップ(DWC)”への日本の参戦が決定した。
賞金総額5万ドルをかけて、日本、韓国、中国、台湾、タイ、シンガポール、インドネシア、ヨーロッパの8地域が参加する。各国で選抜された代表チームは、2014年12月3日(水)~12月5日(金)にインドネシアのバリで決勝戦を行う予定だ。
DWCは4対4のチーム戦方式で戦う大会。昨年も開催されたが諸々の事情により日本は不参加だった。日本のプレイヤーは全体的に操作テクニックが高レベル。アウェイ、しかも海外での決戦という空気に飲まれなければ、善戦が期待できるだろう。
【大会日程・概要】
<概要>
8地域が参加する『ドラゴンネスト』対人戦の世界大会。4対4のチーム戦で行われ、詳細なレギュレーション等は現在協議中。
<日本国内での代表決定戦>
夏から秋にかけて実施予定。
最初にオンライン予選を行い、オフライン決勝で代表チームを決定する予定。
<インドネシアでの決勝大会>
2014年12月3日(水)~12月5日(金)
ドラゴンネスト運営マニフェストに関する調整の進捗
『ドラゴンネスト』運営チームでは、誰もが楽しく遊べるゲームにするための運営マニフェストを5月に公開している。改修の内容については随時公式サイトで発表されており、西田氏は現時点でだいたい全体の50%くらいは達成できているのではないかと語った。
【格差問題】
ひとつ例を挙げると、ランダムでアイテムが手に入る“シュパンボックス”からレアアイテムが出現する確率はかなりアップさせているようだ。ただし、ラインアップは毎月入れ替わるため、以前の状態と比較するのが難しい。出現率アップは体感しにくいかもしれないが、そこは間違いなくアップさせているとのこと。
「プレイヤースキルを向上させるための環境がない」という問題については、6月25日に実装された“冒険者アカデミー”という特殊なギルドでカバー。新規キャラクターは“冒険者アカデミー”に加入した状態で作成されるため、ギルドの雰囲気を体験できる。パーティープレイの練習もしやすいはずだ。
また、6月下旬にはダンジョンに挑む前に揃えておきたい装備などの情報を公式サイトで公開。今後はモンスターやダンジョンの情報を含めたwikipediaのようなコンテンツの用意を目標とし、プレイ動画なども掲載する予定らしい。
【バランス問題】
スキルバランスの調整については、つねに開発会社と協議を続け、進捗状況を逐一報告。これはマニフェスト公開当初からずっと続けられている。
「コンテンツのバランスが悪くて挑戦意欲が湧かない」という問題もあったが、6月25日に“ドラゴンハンティング”が実装されたことで、ある程度は緩和されているとは西田氏の弁。ステータスに補正がかかるためLvが低めでも参加しやすく、復活回数の制限もなし。パーティーの足を引っ張ることを恐れて高難度コンテンツに挑戦できなかった人でも気軽に参加できる。
コンテンツクリア後の報酬バランス改善も進んでいる。ダンジョンのクリア報酬などは、運営スタッフのテストプレイの体感をもとに調整を行っている。3体のボスと戦う“サードコアネスト(6月25日実装)”の場合、テスト段階ではダンジョンクリア報酬の金箱から宝玉が出る可能性があったそうだ。宝玉はそれほど価値が高いわけではなく、難易度と見合わないということで、もっと価値あるアイテムだけが出るようになった。これらの調整は、ユーザーに満足してもらえるように、今後も続けていくという。
これまでは“Lv.70になってもLv相応のコンテンツに挑戦できない(する意欲が湧かない)”という問題に焦点を当てていた。7月23日のアップデートでLv.80キャップが開放されることで、解決したはずの問題が再度出てくる可能性もゼロではない。格差とバランスに関しては、引き続き様子を見て改善していきたいとのことだ。
最後に、西田氏は「どんな人でも、いつ始めても、いつ帰ってきても、ストレスなく楽しくプレイできるゲーム運営を目指していきます」と締めくくった。
■おまけ
現時点でのラスボス的な存在・征服王フェザーのボイスは小山力也さんが担当。7月16日にはコメント動画も公開される予定なので、お楽しみに!