ラショウ氏と愉快な仲間たちが集結
ラショウ氏が監修として携わり、ピグミースタジオが開発を手掛けた野犬シミュレーションゲーム『野犬のロデム』の発売記念イベントが、2014年7月3日、新宿ロフトプラスワンにて行われた。会場には各界の個性溢れるクリエイターが応援ゲストとして駆けつけ、ゲーム界の奇才・ラショウ氏の“コンシューマーゲーム・クリエイター”としての復活を祝った。
イベント開始時には、『野犬のロデム』の開発・販売元であるピグミースタジオの“工場長”小清水史氏から、PlayStation Mobile対応の一部機種(プレイステーション Vita)での動作不具合についてのお詫びコメントが。現在は原因調査中で、アップデートのめどが立ち次第、公式サイト(⇒サイトはこちら)などにて報告することを発表した。
トークコーナーでは、現在『Million Onion Hotel』を制作中の木村祥朗氏(オニオンゲームズ)の進行のもと、ラショウ氏の創作活動の源泉に迫る貴重なトークが展開。ゲーム作りの出発点について「お金(儲け主義)への反発から」と答えたラショウ氏に対し、『moon』や『チュウリップ』のクリエイターとして知られる木村氏も同調した。貧乏エピソードをユーモアたっぷりに織り交ぜつつ「このまま生きていければ“ゲームを作りたいから作る”というスタンスでもやっていけることを証明できる」(ラショウ氏)と、語っていた。
イベントのラストは、『モンケン』の開発チームメンバーのひとりでもある作曲家・中村隆之氏が編曲した『ボコスカウォーズ』のBGMのライブ演奏。ステージ上では同ゲームのボスキャラ“オゴレス”に扮装したラショウ氏が、ピグミースタジオとともに新作を制作中であることを明かし、来場したファンを驚かせた。小清水氏によれば「正式なアナウンスは諸問題がクリアーになった時点で発表します」とのこと。
全身を使ったパフォーマーとしての独特の世界観を展開しつつ、ゲームクリエイターとして”完全復活”を宣言したラショウ氏の今後の活動に期待したい。
(取材・文 ライター/戸塚伎一)