2014年7月30日に13thシングル『追憶の糸車』、2014年8月27日に14thシングル『ヴィーナスのハルモニア』をリリース予定の声優・今井麻美さんにインタビュー。

●「驚かせた分、いいものを」今井さんの覚悟も聞けた囲み取材

 2014年7月30日に13thシングル『追憶の糸車』、2014年8月27日に14thシングル『ヴィーナスのハルモニア』をリリース予定の今井麻美さん。声優、歌手として活躍する彼女が、歌手活動5年目にして迎える怒涛のリリースラッシュ。彼女がいったいどんな覚悟を持って楽曲制作に臨んでいるのか? 各CDの聴きどころは? そんな疑問に、複数の媒体で取材を行う“囲み取材”で応えてくれた。なお、今回の取材では、今井さんらしい無茶振りも飛び出したので、そちらも注目だ。

■今井麻美さん(文中は今井)

 声優、歌手として活躍。2009年に個人名義の歌手活動を開始。力強く伸びやかに響く歌声と、声優ならではの豊かな表現力で、聴く人の心をふるわせるアーティストとして多くのファンから支持される。5周年となる2014年には、自身最大規模のステージ、TOKYO DOME CITY HALLにてBirthdayLiveを開催し、会場をファンで埋め尽くした。代表作は『シュタインズ・ゲート』牧瀬紅莉栖役、『ノラガミ』伴音/真喩役、『ブレイブルー』ツバキ=ヤヨイ/イザヨイ役、『閃乱カグラ』斑鳩役など。

■13thシングル『追憶の糸車』はゲームをプレイしてから聴くとまったく違って聴こえる

――まずは、13thシングルと14thシングルが2ヵ月連続リリースとなりましたが、いまのお気持ちをお聞かせください。
今井 いやあ、無茶するなあって思いましたね(笑)。でも、CDや音楽を作ることがすごく好きなので楽しいです。自分を応援してくれている方たちもきっと驚いたと思うので、驚かせた分、いいものを作ろうと思いました

――『追憶の糸車』は、プレイステーション3用ソフト『神様と運命覚醒のクロステーゼ』のエンディングテーマということで、声優としても参加されている作品ですが、レコーディングのときはどのようなお気持ちで歌われましたか?
今井 『神様と運命覚醒のクロステーゼ』は、胸が痛くなるようなお話なんです。この曲をいただいた時点で、すでにアフレコは終わっていたので、どういうお話か理解していました。ですから、「あのあたりで流れるのか……」と思うだけで胸が痛くなるぐらい切ない楽曲ですね。曲の中で描かれている女性像が、“すごく辛いのだけれど自分は乗り越えます”という強い意志を感じるものだったので、そこをしっかりと表現してあげたいと思いながら歌いました。歌詞というのはどうしても抽象的なものの集合体になってしまうのですが、作品のタイアップ曲になると、作品内容から細かな描写が理解できるんですよね。それは作品があっての楽曲の特権であり、とてもいいところだと思うので、そういった細かい表現も入れていきたいと思いました。

――この曲を初めて聴いたときは、どのように感じましたか?
今井 まだアレンジが完成するまえに曲をいただいたので、どんな風に仕上がるんだろうと思っていました。使う楽器やアレンジを神秘的な雰囲気にしていきたいとプロデューサーが仰られていたので、自分もそんなイメージを作っていました。

――曲の中で気に入っているところは?
今井 Bメロが、もう切なくて切なくて。聴いていると胸が痛くなるんですよ。『神様と運命覚醒のクロステーゼ』のテーマが“究極の選択”となっていまして、最終的にダブルヒロインのうちどちらかして選べないんです。どちらかを選べばどちらかが倒れると。『追憶の糸車』が、自分が演じているジュピエルが選ばれたときに流れるものなのかどうかはわかりませんが、少なくとも、1Bのところで、“君の答え今は正しいと思うよ”という言葉で、選んだ人は救われるのではないかと思うんです。どんなに自分が正しいと思って選んだ決断でも、ふと迷うときって絶対あると思うんです。恋愛じゃなくても、生きていれば絶対にある。苦渋の選択で選んだものを、誰かが「正しいと思うよ」と後押ししてくれるだけで、勇気が生まれてくると思うんです。これがエンディングで流れるのであれば、選択する苦しみも乗り越えられるのかな、と思いました。

――レコーディングの際に苦労したことや、思い出に残っていることはありますか?
今井 私のやりかたになってしまうのですが、歌を歌うときにどういう表現を乗せるかをすごく大事にしているんです。表現をどうするのかを作りこんでいく作業に時間がかかってしまうこともあるのですが、そういう意味では、この曲はすんなりと終わりましたね。

――それは役を演じている分、歌に表現を乗せやすかったということですか。
今井 この歌は、物語性が強い楽曲なので、ほんのちょっとしたニュアンスの違いで、意味をまったく違うものに捉えられてしまうこともあり、歌をうまく歌うことよりも、どう表現を乗せるかが絶対に大事だと思える楽曲でした。そういう意味でも、イメージが仕上がっていたのは大きかったですね。声優をやりつつ、歌を歌う最大のメリットだなと改めて感じました。本来ならすごく難しい曲だったと思います。

――TOKYO DOME CITY HALLにて行われた“今井麻美 BirthdayLive 2014”で初披露されましたが、ファンの前で初めて歌った感想はいかがでしたか?
今井 静かなバラード曲だったこともあって、まったく反応がなかったので不安でした(笑)。「おお!」でもないし、「ええ!」でもないし、「ほう!」でもないし(笑)。この表現が合っているのかどうかはわかりませんが、とてもマジメな顔をしてこっちを見ているので“あまりピンと来ていない”ようにも見えるし、“じっくりと聴き入っていている”ようにも見えて、「どっちかな?」って(笑)。初めて聴く曲だと、とくにそうだと思うのですが、いったいこの歌はどういう歌なんだろうというのを、まったく知らない状態で聴くと思うんですよ。だから、歌詞や音楽にみんな異常に集中して聴いている空気を感じて、「これはやばいぞ」と思いました(笑)。いや、“やばい”はまずいですね。「これはまずいな」って思いました。

――変わってないです(笑)。
今井 (笑)。勢いだけでは通用しない空気というか。言葉のひとつひとつがはっきりと聴こえたほうが、この歌がどういう歌なのかが理解できると思うし、とくにバラード系の曲なので丁寧に歌うことで歌詞が伝えやすいんですよね。だから、ステージに出た瞬間に、「これは本当にがんばれ自分!」ってスイッチを入れて(笑)。ほかの曲のときにスイッチを入れていないわけではないですが、“やばいスイッチ”が入りましたね。

――“やばいスイッチ”ですか(笑)。衣装もジュピエルをイメージした衣装だったんですよね。
今井 それもやばいって思いました(笑)。始まる前の私のイメージでは、ジュピエルのイメージ衣装で出ていったら会場が「わあ!」ってなるんだと思っていたんです。でも、本当に微妙な反応で(笑)。「あれ? 望まれてなかったのかな?」と、「けっこうがんばって着てきたのにな……」と思って、一瞬挫けそうにはなりましたけど、何とか持ち直しました(笑)。

▲こちらが、宙海ジュピエルのイメージ衣装。『追憶の糸車』のアーティスト写真としても使用されている。

――この衣装は、『追憶の糸車』のときだけ着られていたんですよね。すごく贅沢な使いかただと思います。
今井 もともとこの衣装は、日本一ソフトウェアさんがプロモーション用に作られたものなんですが、それを今回貸していただいたんです。すごくありがたいお話ですよね。キャラクターをイメージした衣装で歌うということ自体があまりないことで、それがキャラクターソングということならまだわかりやすいのですが、歌はキャラクターではなく私が歌っていますし。私のソロライブではコラボレーションということをいままでにやっていなかったということもあって、大きなチャレンジのひとつではありました。がっつりキャラクターをイメージした衣装になっているので、ちょっと恥ずかしさもあったんですけれども、せっかくだったら曲の世界にみんながどっぷり浸かれたらいいなあと思って着させていただきました。ただ、ステージ上に大きなスクリーンなどが用意されていたら、やらなかったかもしれないです(笑)。

――じっくり観られてしまいますからね(笑)。
今井 けっこうスカートが短いしね(笑)。出てくるまでずっとスカートを下に引っ張っていました(笑)。「フン! フン! 短い!」って。でも、今回衣装を着させていただいたおかげで、スイッチが入ったと思います。私自身、どこに自分のスイッチがあるかが未知数で。無理やり入れることもあるんですけれど、こういうお洋服を着させていただいたことだったり、『追憶の糸車』を歌う直前にジュピエルが作品の世界設定を説明する音声が流れていたんですけれども、作品の空気みたいなものをお客さんにも少し感じていただくことができたと思うんです。そういう意味では、みんながゲームの世界を想像しやすい環境を作れていたので、自分もいままで入れたことのなかったスイッチを入れられた気がしています。私はこうやって一歩ずつ成長しているんだなということを感じましたね。

――せっかくなので、“今井麻美 BirthdayLive 2014”の感想もお聞かせいただければ。
今井 トラブルも多少あったんですけれど、回数を重ねてきたこともあり、ライブが終わってからまるで動じていなかったことに驚きました。私もおっちょこちょいなのでいっぱいドジもしちゃうんですけど、ドジも含めてお客さんに喜んでもらえれば、自分もうれしいなと思いながら、いつもやっているので、動じなかったんだと思います。これが本当に初めてのライブでいろいろトラブルがあったりしたんだとしたら、楽しむ余裕がなかったと思うんですね。機材トラブルが1曲目に起きたんですけど、そのあとすぐにスタッフさんと協議した結果、アンコールでオープニングをやり直すことになりまして(笑)。けっこう観に来られた方たちも驚かれたんですよね。「そういうのアリなんだ(笑)」って言われて。でも、楽しければアリだと私はそのとき素直に思ったんです。あのとき初めて“自分はこうでなければいけない”といった固定概念みたいなものを取っ払った状態で、この空間を心から楽しめているんだなと感じたんです。それってやっぱり経験だと思うんですよね。BirthdayLive自体は今回で4回目で、それ以外にもツアーだったり、冬のライブを重ねてきた結果、“ライブとはどういうものか?”ということを自分も知らないあいだに体感して、それを体現していたんだなと改めて強く感じました。私がいちばん動じていなかった気がします。「なんとかなるよー」って(笑)。自分がそう思えていることが、すごくうれしかったです。BirtydayLiveをすること自体がずっと恥ずかしく感じてきたこれまでと比べると、いまはライブができる喜びというものがすごく強くなっています。暖かい、いい陽気の時期に生まれてよかったなって思いました(笑)。

――『追憶の糸車』をライブで披露した際に「また秋に会いましょう」と仰られていましたが、その真意は?
今井 聴き入ってしまうような楽曲だと思うので、曲の背景を想像しながら聴いてほしいなと思うんです。だから、私のイチバンの願いは、『追憶の糸車』だけを聴くのではなく、ゲームを買ってプレイしていただきたいと。ゲームをやってから聴くのと、曲だけ聴くのとでは、受け取るニュアンスがまったく違うので、ゲームを遊んだうえで聴いてほしいと心から願っています。そういう意味で、ゲームが発売になる“秋”に会いましょうという意味合いを込めて言った言葉です。私自身も発売をワクワクしながら待っています。

――では、改めてCDの話題に戻ります。『追憶の糸車』のジュピエルコラボ盤に入るキャラクターソング『天使のマーチ』は、どのような曲になってますか?
今井 脳内麻薬ソングですね。

――洗脳ソングですか(笑)。
今井 はい(笑)。めっちゃ脳を回るんですよ。『天使のマーチ』はジュピエルとして歌わせていただいているんですけど、ジュピエルってわりと天使のボイス的な、ウィーン少年少女合唱団みたいなイメージの歌いかたなのかなって最初思っていたんです。じつは、彼女の趣味がかなり濃ゆくて、かわいいものが大好きだったり、自分の使命以外のところはちょっと抜けてる部分がキャラクター設定上あるんですね。そういう様子を考えると、この歌はキレイに歌うタイプじゃないなと思っていたんです。歌を歌うなら、どちらかというとかわいらしいイメージ。子どもっぽいイメージかなって漠然と思っていたのですが、できあがってきた曲がこれだったので、「やっぱり!(ドヤ顔)」ってなりました(笑)。

――そんなジュピエルと今井さんの共通点はありますか?
今井 思い込みが激しいところは似ているかもしれないですね(笑)。マジメすぎて、自分の使命に燃えて思い詰めちゃうところは、多少似ているなと思ったりします。

――ジュピエルコラボ盤のジャケットイラストは描き下ろしというですが、すごくかわいいイラストですね。
今井 いとうのいぢさんがすごくかわいい絵を描いてくださったんですよ! ラフの段階からヤバくて、ジュピエルコラボ盤だけではなく、通常盤でも使いたいと思うぐらいの勢いで、本当にかわいいんです。すげえな、パねえなって思いました。(ここで今井さんの音楽プロデューサーである濱田智之氏により、完成前のジャケット画像が披露される)私も枕とか抱いて写真撮ったほうがよかったのかな?(笑)。 超かわいいですよね。これはジャケ買いしちゃいます(笑)。これには勝てませんよ。しょせん三次元は二次元に勝てないんですよ。白旗上げまくりました(笑)。

――このジュピエルコラボ盤には、今井さんがジュピエルの衣装を着た写真も入るんですよね。
今井 本当に申し訳なくて、胃が痛い(笑)。いとうのいぢ先生のイラストで釣られてCDを買った人が、中を見て「どうした、この人?」って思うんじゃないかと思うとゾッとするので、ぜひ注意書きを入れておいてください(笑)。「こんなことになって申し訳ございません」的な(笑)。

▲公開されたジュピエルコラボ盤ジャケット

■勢いのある楽曲、14thシングル『ヴィーナスのハルモニア』

――続いては、14thシングル『ヴィーナスのハルモニア』について伺いたいと思います。こちらはPS Vita用ソフト『超次元アクション ネプテューヌU』の主題歌が表題曲となっていますが、『追憶の糸車』とはまったく異なるイメージの楽曲になりましたね。
今井 自分の楽曲の中でも1、2を争うほどの激しい曲になりました。でも、すごく『ネプテューヌ』らしい楽曲だなって思いました。曲もですが、アレンジも歌詞も全部『ネプ』らしさがあるんです。そこに自分が歌い手として乗っかっていくときに、どういう表現をしようか考えもしたのですが、この曲も悩むようなことはなかったですね。ストレートでわかりやすい楽曲だったので、イケイケノリノリで迷わずに歌えました。

――12thシングルの『漆黒のサステイン』も疾走感のある楽曲でしたが、また違ったイメージに仕上がりましたね。
今井 『漆黒のサステイン』のときは、私が演じているノワールが主人公ということもあって、どこかに闇を抱えている感じが拭えなかったんです。でもこっちは「イケイケゴーゴー!」な、まさにネプテューヌらしい楽曲になっているので、『ネプ』世界の表現を感じ取っていただけたらうれしいな、と思っています。

――この曲を初めて聞いたときの感想は?
今井 「キー、高いな!」って思いました! でもすごく覚えやすいので歌いやすくて、1度聴いただけですぐにカツーンと覚えられたんです。そういう意味でも、皆さんの記憶に残りやすい曲になるのではないかなと思います。

――この楽曲のポイントは?
今井 サビの疾走感が半端ないですね。ライブで歌ったら気持ちいだろうなって思うぐらい、勢いがすごくて。みんなにもいっしょにイケイケで曲を感じてほしいなと思いました。私の楽曲もだいぶ数が増えてきてはいるのですが、ノリノリの曲はそれほど多くないので、ライブを盛り上げてくれる1曲になると思います。

――お客さんといっしょに盛り上がれそうな曲ですよね。
今井 でも、絶好調じゃないと途中で倒れちゃうんじゃないかなって思うぐらい勢いがあるので、なるべく“御せる”ようにがんばりたいと思います(笑)。

――タオル曲みたいなパフォーマンスは入ったりするのでしょうか?
今井 タオルはもう十分なんです(笑)。あれ、すごくたいへんなんですよ! やってる人たちはすごいと思います。最近、自分が出ていないライブを見させていただく機会が多いんですけど、そういうときに、クールにお客さんを見ていると、ずっとサイリウムを振ってくださっているじゃないですか。「私には、そんな体力ない!」と思って(笑)。「すごい!」と思うんです。なのでタオル曲はこれ以上増やさない予定です! あと、「この曲ではこうしてほしい」と私が言うと、けっこう皆さんのあいだで浸透しないというか(笑)、私の感覚がズレているのか、うまくハマらないことがあるんですよね。サイリウムの色もよく間違えてしまうし。だから、様子を伺いたい(笑)。こういう、いわゆるアニメやゲームのオープニングらしい、ドストレートな曲って、私の曲の中ではあまり多くはないんです。だから、ファンのみんなのほうがその辺はプロだと思うので、私はそこから学びたいですね。ただ、動きは激しくいけたらいいなと思ってるので、体力作りはしたいなと思います(笑)。

――レコーディングのときに印象的だったことはありますか?
今井 じつは“BirthdayLive 2014”の直後に録ったんですよ。自分自身、ライブが終わると、どこかほっと気が抜けちゃうところがあるんです。だから、「こんな状態で歌えるかな?」なんて思いつつスタジオに行ったんですが、誰よりもノリノリだったていう(笑)。「この曲はもっとこう歌いたい」というイメージが自分の中にしっかりとあったので、ノリノリで歌っているクセに、「ここはちょっとこうしたいですね」と細かく言っていたので、スタッフさんが、「何が不満なんだろう?」という顔をしていたのが印象的でした(笑)。

――ちなみに、『ヴィーナスのハルモニア』のジャケット撮影はまだ行われていないとのことですが、どんなものにするか、イメージは固まってきましたか?
今井 まだです! どうしましょうね? ジャケットのイメージはいまなら絶賛受付中なんですけどね(笑)。「こういうのどうですか?」とか。ないですか?

――きっと記事が出るころには決まっていますよ(笑)。
今井 そっか!(笑)。そうだ! 各媒体さんで、「こういうのがいいです!(筆者談)」みたいなのものを書いていただいて、それが使われるか、もしくは当たっているのかどうかを、各媒体さんを見てもらって確認するっていうのはどうでしょう? おもしろくない?(笑)。そうしましょうよ! ぜひ書いてください! 「この曲を聞いたイメージだと、僕はこうだと思いますが~、色はこうで~」みたいな(笑)。

――僕が考えた今井麻美さんの衣装みたいな(笑)。
今井 実際どうなったかどうかは、ぜひジャケットが出来上がるのを楽しみにしていただいて。新しいですよね。

――新しいですね(笑)。
今井 記者さんに強いるという(笑)。そしたら、ほかの記事も覗いてみようってなって、ここの記事は当たっているけど、こっちは当たってねぇなみたいな楽しみかたを読者の皆さんもできる(笑)。

――怖いです!
今井 私も記事がアップされたら全部チェックしよ(笑)。

【記者予想】
 というわけで、各媒体が今井さんから無茶振りを受けましたので、ジャケットの衣装予想です。個人的には水着とか、ブラックハート様のイメージ衣装とかネタ方向に持っていきたいところですが、作品のイメージも大事にする今井さんのことですから、何かしら作品のネタを仕込んでくるのではないかと予想。そんなわけで、タイアップ作品が『ネプテューヌ』なのでピンク、そしてアクションゲームなので戦う女性・強いイメージというのを盛り込むという意味で、迷彩。ピンク迷彩! どうだ! まいったか! 間違っててもべつに悔しくなんてないんだもんね!

――ノワールコラボ盤のジャケットイラストは完成していましたね。
今井 そっちのほうが早かったんですよね。今回うれしかったのが、ネプとノワールをふたりとも描いてくださっていることなんです。私の中で『ネプテューヌ』という作品は、ネプがいてこそという思いがすごく強いので、ネプがある意味私を助けに来てくれたという印象です。

――助けに来てくれたというのは?
今井 たとえばお店とかで、ネプを見かけて、興味を持ってくれる人もいるんじゃないかと思うんすよ。それはとても心強いですよね。

――ノワールコラボ盤には、ノワールボイスレターと、ノワール特製システムボイスが入るそうですね。
今井 『漆黒のサステイン』のときからノワールコラボ盤というのを出させていただいています。じつはメーカーさんにご協力をいただいて、『漆黒のサステイン』と『追憶の糸車』では、メーカーさん監修というか、ほとんどメーカーさんが書き下ろしてくださっているボイスレターやシステムボイスが入っているんです。こういうことを、“公式”という形でできるのがすごくありがたいですね。ノワールのボイスレターは、ゲームやCDがリリースされたときによく収録しているんです。とくにノワール関連の作家さんは、妄想がすごくて(笑)。彼氏設定のものをよく書かれるので、行くたびに毎回私は突っ込んでます。「書いてる人の好み丸出しだな!」って(笑)。けっこう昔から突っ込ませていただいてるんですけど、今回もそうなんじゃないかなって期待しています(笑)。

――(笑)。カップリングは両方ともまだ完成していないのでしょうか?
今井 まだなんですよ~。ふんわりと曲の雰囲気だけは、私の音楽プロデューサーが決めているらしいです。
音楽プロデューサー・濱田智之氏 『追憶の糸車』のカップリングは決めていますが、『ヴィーナスのハルモニア』はまだ何も考えてないです(笑)。
今井 じゃあ、それもぜひ! 予想で!

――ジャケットよりきびしそうですね(笑)。
今井 書き文字でどう書けばいいんだみたいな(笑)。両方ともいわゆるノンタイアップの曲になりますので、自由に、いま私が欲しい音楽を作れたらいいなと思ってます。

【追加新情報】
 この取材のあと、13thシングル『追憶の糸車』のカップリング曲が決定したという情報を入手。タイトル、制作陣は以下の通り。

■風と猫のStoria
作詞:松本流花/作曲・編曲:宮藤優矢

■ミンゴスは、“うまく乗せる”ことが重要!?

――2ヵ月連続リリースにあたって、苦労した点はありますか?
今井 いま追い込まれているという点ですかね。私は、ようやくなれてきたところなんですけど。CDの発売日から1ヵ月前ぐらいにはすべてできあがっているような流れになるんですね。だから、実際に私が関わり始めるのは、それよりもさらに1、2ヵ月ぐらい前から準備をするという感じなんです。タイアップの楽曲になると、もっとずっと早い段階で録ったりもするんですけど、歌を全部録り終わって、トラックダウンも全部終わって、マスタリングも終わって、ジャケットも撮って、という流れがあるんです。今回は、この流れを同時進行でCD2枚分やっていかないといけないので、いままでみたいに、ひとつに集中していればどうにかなるという感じではないんですよね。でも、私はひとつの目標を決めるとそこに向かって、ほかをまったく見ることなく、「ガー!」っていっちゃうタイプなのでたいへんでした。今回は2作品同時に制作しているので、ある意味視野を広げた状態で、余裕を持ってやらなければいい物が作れないので、初めての経験になっています。自分のガンガン前のめりな性格を、いい意味で矯正してくれるいい機会だと思います。

――今後、ライブで“こんな衣装を着たい”というイメージはありますか?
今井 衣装ですか! いま、ヨダレ出ちゃった(笑)

――『追憶の糸車』のようなキャラクターのイメージ衣装でもいいですし。
今井 ノワールはもう大丈夫です(笑)。なんだろうなあ。自分が着たい衣装とみんなが求める衣装が、あまり噛み合わないんですよね。どうせ、求められた衣装を私が着たのを見て、みんな内心おもしろがってるんでしょ?(笑)。

――そんなことないですよ(笑)。
今井 あれ、違う? 違うかな(笑)。うまく言えないですけれど、私服っぽい衣装でのライブもたまにはしてみたいです。

――曲によってはラフな衣装ってすごく合うときがありますよね。
今井 そうですよね。それこそ、『ヴィーナスのハルモニア』なんかは、そういう衣装も合いそうですし。『追憶の糸車』だと、ちょっとカッコつけたいなというのもありますね。あー、でもじつは私、本当に一度やってみたいことがあって、今回のBirthdayLiveで似たようなことをやったんです。まだちゃんとした意味では実現していないんですが……。じつは、いわゆる一瞬で衣装を着替える早替えをやりたいです。曲が変わるたびにダンサーさんに「バー!」と剥がしてもらって、つぎの衣装に一瞬で変わって……というのを3曲連続で(笑)

――3曲連続だと、衣装が相当重いですよ(笑)。
今井 脱がされていくので、最終的には段々露出が増えていくとは思いますが(笑)。いまはライブハウスみたいなライブ会場が多いですが、前回のTOKYO DOME CITY HALLだったら合うかもしれないですね。ライブよりはコンサートイメージの案も入れていけたらいいなと思ってます。その中にもしかしたら、「本当は恥ずかしいんだけど……」というものもあると思います。乗せかた次第なんですよ、私は単純だから。この前のライブの1曲目の衣装とかは……。

――すごくかわいかったです。
今井 恐れ入ります(笑)。本来だと、私はたぶん恥ずかしくて着なかったと思うんです。だって、できあがった衣装を見たみんなの感想が、「プリキュアみたい!」って(笑)。女子部屋では「プリキュアだね!」という話でもちきりでした。あの衣装はもともと、私が生地に惚れ込んで、「この生地でできる、かわいらしい衣装にしてください!」ってお願いしたことが発端だったのですが、まさかあそこまでドストレートにかわいくなってくるとは想像していなくて……。覚悟はしていたんですけどね(笑)。でも、あの衣装をちょっと違う角度から服をわたされていたら、「スカートをもう15センチ長くしてください!」って言ったかもしれないです。だから、うまく私を乗せてほしいですね(笑)。お客さんも、関係者さんも

――乗せれば何でも着てしまうと(笑)。
今井 結果そういうことになってますね(笑)。最初、ジュピエルの衣装もけっこう抵抗していましたからね(笑)。でも、ラジオとかに「着てほしい!」という意見が来ちゃうんですよ。そうこうしているうちに、「そうか……着るか……」という感じになっていくんです。

――たしか、ニコ生に出るまでは渋っていましたよね。
今井 渋るどころか、衣装合わせをするまで、正直泣きそうでした(笑)。いや、泣いていました! でも、私は本当に単純なんです。じつは、衣装合わせのときに、生地を見させていただいて、生地がすごく好みで! とくにコルセットのところのレース生地がドンピシャで好きなんですよ。「この生地超好き!」みたいな感じで(笑)。それまで衣装さんがく来るるまで、「どうしよう、衣装着れるかなー。ガーターベルトなんて絶対無理!」って思っていたんですが、そんなの吹っ飛ぶレベルで、この生地が気に入ったんです(笑)。

――(笑)。
今井 単純でしょ?(笑)。本当に、自分のわかりやすい単純なところを垣間見た出来事でしたね。ですから、この記事をご覧になっている皆さんも、本当に望むのであれば! うまく乗せてほしいなって思います。軽い感じだったら、軽く受け流しますので(笑)。

▲初夏のミンゴスピース祭り。

(取材・文:編集部・武藤先輩)

■今井麻美13thシングル「追憶の糸車」
発売日:2014年7月30日発売予定
価格:【ジュピエルコラボ盤】1800円(本体)+税/【通常盤】1200円(本体)+税
発売元:5pb./販売元:株式会社KADOKAWA メディアファクトリー
【収録内容(ジュピエルコラボ盤)】
01. 追憶の糸車(PS3用ソフト『神様と運命覚醒のクロステーゼ』ED テーマ)
02. 風と猫のStoria
03. 追憶の糸車 - off vocal -
04. 風と猫のStoria - off vocal -
05. ジュピエルボイスレター
06. ジュピエルキャラクターソング「天使のマーチ」(Short)
<ボーナストラック>
07. ジュピエル特選システムボイス

【収録内容(通常盤)】
01. 追憶の糸車(PS3ソフト「神様と運命覚醒のクロステーゼ」ED テーマ)
02. 風と猫のStoria
03. 追憶の糸車 - off vocal -
04. 風と猫のStoria - off vocal -

■今井麻美14thシングル「ヴィーナスのハルモニア」
発売日:2014年8月27日発売予定
価格:【コラボ盤】1800円+税/【通常盤】1200円+税
発売元/販売元:5pb./株式会社KADOKAWA メディアファクトリー
【収録内容(コラボ盤)】
01. ヴィーナスのハルモニア(PS Vitaソフト『超次元アクション ネプテューヌU』OPテーマ)
02. 未定
03. ヴィーナスのハルモニア - off vocal -
04. 未定 - off vocal -
05. ノワールボイスレター
<ボーナストラック>
06. ノワール特選システムボイス2

【収録内容(通常盤)】
01. ヴィーナスのハルモニア(PS Vitaソフト『超次元アクション ネプテューヌU』OPテーマ)
02. 未定
03. ヴィーナスのハルモニア - off vocal -
04. 未定 - off vocal -