SEGAブースに出展されていた『Alien Isolation』のデモ内容&プレイリポートをお届けする。

●「エイリアン」から15年後、リプリーのコールドスリープ中に起こった娘の危機

 今年もさまざまな最新洋ゲーが出展されていた、E3 2014。SEGAブースでは、映画「エイリアン」ネタの新作『Alien: Isolation』のプレゼンが行われていたほか、タイムアタック的なモードもプレイできた。

 本作は、セガ傘下のCreative Assemblyが開発中の、一人称視点のサバイバルホラー。
 主人公は、シガニー・ウィーバーが演じたエレン・リプリーの娘アマンダ。舞台は映画「エイリアン」の15年後となる2137年。「エイリアン」のラストでリプリーは救命艇で脱出し、コールドスリープ状態でその後57年間漂流することになるのだが、その間に成長したアマンダが、11歳の誕生日を前に突如消えた母を探すべく、ノストロモ号のフライトレコーダーがある宇宙ステーションSevastopolに向かった際の事件を描いている。

●モーショントラッカーを頼りに這うように進め

 一人称視点でエイリアンゲーと言えば、パルスライフルでバリバリ撃つようなFPSを想像するかもしれないが、本作のアプローチはもっと大胆かつ「エイリアン」第1作をリスペクトしたもので、要するにFPSのS(シューター)の部分はほとんどない。
 なんせ、アマンダはほとんど武器を持っておらず、銃がまったくないわけではないが弾薬は限られている上に、エイリアンを倒すほどの威力はない。必然的に、障害物に身を隠しながらその時々の目的地まで這うように進んでいく、ステルスメインのゲームとなっている(ちなみに、エイリアンに捕まるとグシャっとやられたり、サクッと背中から腹まで刺されたりする)。

▲本作でのエイリアンは戦うべき相手ではなく、避けるべき対象である。

 そこでパルスライフルの代わりに懐かしくも不吉な音でプレイヤーを歓迎するのが、モーショントラッカー。映画では「エイリアン2」から登場した象徴的アイテムのモーショントラッカーだが、本作でもアマンダの命綱ともいえる、もっとも重要な装備となっている。
 ステーション内には、武装した友好的ではない生存者や、プレイヤーを排除しようとするアンドロイドもいるのだが、エイリアンは不審なノイズがすると周辺を疑い深く探すように設計されているので、その意味でも戦闘はできるだけ避けたいところ。だからエイリアンだけでなく、人間やアンドロイドについても、モーショントラッカーで察知して避けたほうがいいのだ(遮蔽物に隠れながら先を覗き込む動作もある)。

▲正直、人間相手に銃を使って挑むのすらやりたくない(エイリアンを引き寄せかねないからだ)。そこで役立つのがモーショントラッカー。これらの画像では画面奥にフォーカスしているが、起動時はトラッカーにフォーカスし、背景はボヤける。ピコーンと鳴ってフォーカスを奥に合わせた時に「うわぁ、いますねぇ」ってなるのがカッコいい。

 とはいえ、逃げ道がない場所で何かが向かってきているなど、モーショントラッカーを使っていても避けきれない時もある。そんな時は、ロッカーやベッドの下などに隠れることが可能だ。
 だが、エイリアンは非常に疑い深いので、姿がないのを確認しても、周囲を見回しながらしばらく立ち去らないことがある。そんな時のために息を止める動作まで用意されているのだが、ずっと止めていると苦しがり始めるので、文字通り息が詰まりそうな緊張感を味わえる。

●生存確率を高めるための収集&DIY

 しかし、見つかったらノーチャンスで終了というわけではない。フレイムスローワーや火炎瓶で一時しのぎをすることはできるし、アンドロイドに殴られたりして体力が減っても、医療キットを使って回復することができる。
 だからこそ、逃げまわる中でも、ステーション中に転がっている死体や箱からフレイムスローワーの燃料や銃弾を拾ったり、素材を集めてアイテムを自作する収集&クラフト要素が重要になってくるのだ。
 ちなみに、このふたつの要素はタイムアタックでも存在している(最速クリアーを目指すならアイテムを取ったり作っている時間はないかもしれないが、結構ハードなのでフレイムスローワーの燃料ぐらいは取ったほうがいい)。

▲フレイムスローワー(火炎放射器)はエイリアンを一時的に退けるのには役立つ。しかし燃料には限りがあるし、倒すための武器ではない。
▲火炎瓶を作ることもできる。リソース収集とアイテムの自作は本作の重要な要素だ。
▲燃えながら平然と歩いてくるアンドロイド。自作したEMPグレネードを使えば殴り倒せるチャンス。

●日本語看板や、レトロな未来のコンピューターなど、原作リスペクトの表現も

 開発しているのがストラテジーゲームが得意なCreative Assemblyなので、発表当初は「どうかな?」と思っていた記者だが、E3で実際に体験してみて、そのコンセプトの面白さは十分に味わうことが出来た。っていうか、死にまくるし超怖い! 「エイリアン2」でアマンダは2177年に老衰で死んだことが明かされるのだが、こんな地獄を生き延びていたとは……。

 考えてみると、ほとんど戦わない非戦闘員のサバイバルというのは「エイリアン」っぽいし、ゲーム中でも、看板などで日本語が使われているのはもちろん、出てくるコンピューター画面が異様に古いテキストベースのCUIなのも、初期映画のイメージへのリスペクトなのだろう。所々照明がショートしていたり、やたら暗い中に突如エイリアンの影が見えたりするステーション内の雰囲気も完璧で、「疑ってスイマセンでした!」と土下座したい気分だ。

 VRヘッドマウントディスプレイのOculus Riftにも対応し、E3ではOculus VRブースでのデモ出展も行われていた。記者は直接は体験せず、遊んでいる人の様子を見ていただけなのだが、まぁこの内容からすると、臨場感マックスで、おしっこ漏らしかねない相当大変なことになりそうなのは想像に難くない。ここはPC版にするか、あるいはプロジェクトモーフィアス対応を想定してプレイステーション4版にしようか、などと今から余計な計算をしてしまいそうだ。
 スプラッター表現が結構キツいので日本で発売されるかはわからないが、海外での発売は10月7日を予定。プラットフォームはPS4/Xbox One/PS3/360/PCとなっている。
(文・取材・編集:ミル☆吉村)