『シャリーのアトリエ』、『シェルノサージュ』の新情報も飛び出した! 加隈亜衣さん出演“ガストトークショー”リポート【マチ★アソビ Vol.12】。

マチ★アソビ2日目となる2014年5月4日には、ufotable cinemaにて、“ガスト トークショー Ver.マチ★アソビ Vol.12”が開催された。同イベントは、『シェルノサージュ』や『アルノサージュ』などの“サージュ・コンチェルト”をテーマにした第1部と、『アトリエ』シリーズをテーマにした第2部の2部制で構成。音響を担当するスタジオマウスの納谷僚介氏と、メディア記者による司会で進行した。

●密度たっぷりの一時間で語るガスト作品

 2014年5月3日(土)から5日(月)までの3日間、徳島県徳島市で開催されているエンターテイメントイベント“マチ★アソビ”。2014年5月4日には、ufotable cinemaにて、“ガスト トークショー Ver.マチ★アソビ Vol.12”が開催された。同イベントは、『シェルノサージュ』や『アルノサージュ』などの“サージュ・コンチェルト”をテーマにした第1部と、『アトリエ』シリーズをテーマにした第2部の2部制で構成。音響を担当するスタジオマウスの納谷僚介氏と、メディア記者による司会で進行した。

●異質なゲーム“サージュ・コンチェルト”

 1部のテーマは“サージュ・コンチェルトとは何なのか?”で、ゲストとしてイオン役の加隈亜衣さんが出演。“何なのか”と言いつつも、ガストの土屋暁ディレクターは不在のため、納谷氏らによる推測で“こうではないか”という憶測のもと進める内容で、加隈さんいわく「オフ会みたいな感じですね」と言いつつも、年表を軸に、非常に濃い考察が行われた。

 “サージュ・コンチェルト』のスタートは、2012年4月の『シェルノサージュ〜失われた星へ捧ぐ詩〜』。「“意味の分からない会話アプリ”、“主人公の女の子が何者かわからない”、“目的もわからない。でも、とりあえずイオンちゃんを愛でられる”」(納谷氏)という、確かに謎の多いゲームではあったが、「会話の内容は、いま聞いてみるといろいろわかる」(納谷氏)とのことで、『シェルノサージュ』のセカイパックが多く配信され、『アルノサージュ』も発売されたいまだからこそ、いろいろとわかることが多いのかもしれない。ちなみに、加隈さんにとって『シェルノサージュ』は声優のデビュー作。当時の印象について、「資料がたくさんあるなーという印象でした。初めて受けたオーディションで、もともとあまりゲームで遊んでいなかったのもあって、ゲームって大変なんだなあって思いました」(加隈さん)と語ると、納谷氏から「このゲームの場合は例外だけどね!」とのツッコミが。

 ちなみに、当時初めて土屋氏に会ったという納谷氏によると、「土屋さんが説明するゲームの話は、ゲームの説明じゃない。ふつうはシステム、魅力などの話をしたりするけれど、いきなり“ラシェーラという世界があって……”、“ここでは真空管文化が発達していて……”と世界のプレゼンをして、去っていった」とのこと。とはいえ、『シェルノサージュ』と『アルノサージュ』のエンディングは最初から決まっていたようで、その結末に結びつけるためのものとして、いろいろな要素が用意されているとのことだ。納谷氏も、「最初はぶっちゃけギャルゲーだと思った。でも、そういうことではない。すべてが、世界を構築するための要素たちなんだと途中で気づいた」と語る。

 事実、『シェルノサージュ』の童話『フィラメントスター』や『イオン Extend TALKパック』なども、ゲームの世界観を膨らませるための役割があり、イオンたちの世界と現実世界がつながっていることを示すためのものとのこと。ドラマCDにも隠しトラックなどの仕掛けがあり、そこにも隠された意味があるという。

 そして、2014年3月に発売を迎えたのが、『アルノサージュ〜生まれいずる星へ祈る詩〜』。納谷氏は、「土屋さんが作りたかったものの第2弾。イオンとの時間は、このためにあった」と語る。ちなみに、『アルノサージュ』はジャンルとしてはRPGだが、それはジャンルの定義付けとしてRPGと言っているのであって、本来の役割は「ゲームではなく、世界につなげるためのツール」(納谷氏)。“ゲームのウソ”を極力排除しようとしており、いわゆるRPGに多い“ダンジョンで壁の向こうにある宝箱が見える”といったことや、“イベントシーンで、主人公が急に人格を持ってしゃべりだす”ことなどはなく、たとえ『アルノサージュ』にゲーム的なものがあっても、それはすべてに理由がついているそうだコントローラでプレイヤーを動かすことにも意味があり、『アルノサージュ』内でそれは体験できるのだが、文字などでは伝えられない、まさに体験してほしい内容になっているとのこと。加隈さんも「だんだん内容がわかってくると、私はコントローラを持っていいのかなと思う。画面の向こう側にいる彼女たちが、血の通っている人間のように思えて身近に感じるんです。私の知っている友だちが、画面の向こう側にいてがんばっていると思うような感覚」とRPGの感想とは思えない内容を語ることから、このゲームの異質さが感じ取れる。

 “ゲームのウソ”を極力排除するなかでは、土屋氏からさまざまな奇抜なアイデアが出たそうで、ボツネタとして当時の案が語られた。そのひとつが、“絶対に倒せない敵を出そう”というもので、ある一定のルールで攻撃しないと倒せないものだったとか。もうひとつが、“ゲームの世界で敵は僕ら(プレイヤー)の存在に気づいて、攻撃を仕掛けてくる可能性があるんじゃないかと思った。それで出てきた攻撃が、セーブデータを消す”。どれも非常に奇抜なアイデアだが、規約的な問題や、ユーザーから暴動が起こるんじゃないかという懸念から見送られたそうだ。

 そして、ここで新たな発表として“シェルノサージュ グランドフィナーレ”のスライドとともに、現在開発中の“皇帝編最終章”のスクリーンショットが公開された。発売から約2年、収録を含めるとそれ以上イオンを演じてきた加隈さんは、「あー、終わっちゃうのかなという寂しい気持ちもありつつ、彼女たちがどうなるのか、楽しみにしています。ここまで付き合ってきた皆さんは、ぜひ最後までいっしょに見守ってください!」と想いを語っていた。

●『シャリーのアトリエ』最新画面大量公開!

 続いては、『アトリエ』シリーズを紹介する“アトリエコーナー”。こちらでは、2014年7月17日に発売予定の『シャリーのアトリエ~黄昏の海の錬金術士~』の紹介を中心に、ゲストとして、挿入歌などを担当するACRYLICSTAB(アクリルスタッブ)のおふたりが出演した。

 最初に公開されたのは、プロモーションビデオ。イラストレーター左氏のグラフィックを再現したモデリングはもちろんのこと、カメラワークなども前作以上にパワーアップしている様子を感じさせた。そして、PVのラストにはセピア調になった、テレビアニメ『エスカ&ロジーのアトリエ』の映像とともに、『シャリーのアトリエ』と『エスカ&ロジーのアトリエ』の強いつながりを感じさせるような文言が……。“黄昏シリーズ”としてのつながりはもちろんだが、従来のシリーズ作以上のつながりなどもあるのだろうか。

 その後、本作のプレイ動画を初公開……ということになったのだが、映像を流すPCのスペックが足りなかったのか、映像はコマ切れのスクリーンショットを連続で見ているような状態に。そちらの写真を掲載するので、ユーザーインターフェースの違いなど、細部まで注目していただきたい。

 『エスカ&ロジーのアトリエ』で『無限大クロニクル』という挿入歌を担当したACRYLICSTAB
は、『シャリーのアトリエ』でも新たな挿入歌を担当。『乾きの輪郭』というタイトルで、曲については「前回の『無限大クロニクル』と同様に、ディレクターの岡村さん(岡村佳人氏)と話をしてから、何度も作り直してブラッシュアップしました。アレンジや歌詞の内容も話し合いのなかで作り直していきましたね」(阿部隆大氏)と語るように、スタッフと綿密な打ち合わせを重ねて作った様子。また、ボーカルを担当するUYU氏は「今回はふたりの女の子の物語なので、コーラスもボーカル並みにがっつり歌うようにしました。ボーカルとコーラスで、ふたりの女の子が歌っているように聞こえるはずです」と、本作の特徴に合わせた歌作りを語った。

 2部構成だったイベントは、最後にプレゼント大会が行われてフィナーレ。退場時には、おみやげとして、ガスト20周年トイレットペーパーと、アルノサージュ缶バッジが配布されるなど、最後の最後までファンにうれしいイベントとなっていた。