キャラクターの手を握っているような気持ちを味わえるシステム“Miku Miku Akushu”をリポート。

●未来からやってきた握手体験

 千葉県・幕張メッセにて、2014年4月26~27日の期間で開催されているイベント“ニコニコ超会議3”。VOCALOID(ボーカロイド)コンテンツが集まった“超ボーカロイド感謝祭”ブースでは、“超ボカニコパーティー”のDJプレイ&演奏で参加者がノリノリで盛り上がっている一方で、静かに、しかし確かに盛り上がっているコーナーがありました。それは、“超ボカロキャラ握手会”。

 これは、VRヘッドマウントディスプレイ“Oculus Rift(オキュラス リフト)”と、3次元感触インターフェイス“Novint Falcon(ノビント ファルコン)”を使ってGOROman氏が作った、“Miku Miku Akushu”というシステムを利用した握手会。参加者は、ミク、GUMI、IAのいずれかのキャラクターとの握手を楽しめます。記者はミクさんを選びました。

 Oculus Riftは、仮想空間(バーチャル・リアリティ)で立体視を可能にするヘッドマウントディスプレイ。自分がその仮想空間の中に入ったように感じられるのが特徴です。

 Novint Falconは、3D物体の感触を再現し、デバイスを触った人の手にフィードバックするもの。“固い岩”や“弾力のあるボール”など、さまざまな物体の感触を再現します。もちろん、人間の手のような感触も。

 つまりこの握手会では、Oculus Riftを装着して、Novint Falconに触れることで、自分の目の前にキャラクターがいて、その手を握っているような感覚を味わえるのですね。

Oculus Rift で 初音ミク と握手をしてみた - Miku Miku Akushu

▲Oculus Riftを装着して、Novint Falconに触れた記者。

 Novint Falconに触れた手をやさしく動かせば、画面の中のミクさんが笑う。手前に強く引っ張れば、ミクさんが困ったような顔をする。なんだか、もっといろんな反応を見たくなってくる。ああ、握手しかできないのがもどかしいけれど、アイドルグループの握手会でも、握手をして少し言葉を交わしたら、すぐにはがされちゃうもんね……そんなところはリアルにしなくてもいいのに……。

 握手をしているとき、顔を下に向けると、ミクさんの手は見えるけれど(ディスプレイの中の映像に映っているけれど)、自分自身の手は見えません。手のCGを表示させることはできるのでしょうが、それを見て「自分の手だ」とすんなり思い込むのは難しいでしょう。でも、考えてみてください。好きな相手を前にして、下を向いてその人の顔を見ないなんて、もったいないじゃないですか? まして、相手は素敵な仕草を見せてくれるんですから。ですので、自分の手は見えないことは、このシステムの限界かもしれませんが、改善する必要がない限界であるとも言えます。つまり、問題ない!

▲人を幸せにする握手会、その未来の形がここに。

 Miku Miku Akushuについては、ジャーナリストの新清士氏がこちらの記事で熱く語っているので、ぜひ読んでみてください。また、VRヘッドマウントディスプレイの特徴を知りたい人は、こちらの記事をぜひチェック。

 未来からやってきた初めての音を、私たちに届けてくれたミクさん。今度は、この“Miku Miku Akushu”をきっかけに、未来のバーチャル体験の可能性を届けてくれますよ。

Text by ロマンシング★嵯峨