日本マイクロソフトは2014年4月26日に行われた第3回ニコニコ超会議にて、発売日を2014年9月4日と発表したばかりの次世代ゲーム機・Xbox Oneの実機デモンストレーションを行った。Xbox Oneがいかに進化を遂げたか、その様子をレポートしよう。

●Kinectが超進化!

 2014年4月26日、千葉・幕張メッセにて“ニコニコ超会議3”が開催。会場では日本マイクロソフトがブースを出展し、Xbox Oneの試遊台などを展開していた。国内で2014年9月4日に発売されることが決定したということもあり、Xbox Oneに対する注目度も高い。ここでは、ステージイベントとして行われた、Xbox Oneの実機デモンストレーションの模様をリポートしよう。デモンストレーションの内容は、すでに明らかにされている情報が中心ではあるが、ここでは、“改めて”の意味も込めて、Xbox Oneの魅力を伝えていきたい。そう、発売日が決まったこともでもありますし!

▲デモンストレーションをしてくれたのは、日本マイクロソフト インタラクティブ・エンターテインメント・ビジネスXboxプロダクトマーケティングマネージャの星竜太郎氏(右)。

■能力はXbox 360の32倍!

 基本的な性能については、Xbox OneはオクタコアのCPU、つまり8つのコアがあるCPUが搭載されている。おおよそXbox 360の8倍の性能のCPUを搭載しているとのことだ。

 さらにXbox Oneはクラウドの面でも進化を遂げている。クラウドと聞くと、画像などのデータを保存しておき、多数の機器からアクセスできるというもののを思い浮かべるかもしれないが、Xbox Oneができるのはそれだけではない。なんと、AIをクラウド側で“賢くできる”とのことだ。

 これは、ゲームデータをクラウドに蓄積し、AIにインプットすることで、“人間らしい動き”にすることができるというものだ。たとえば、ずっと左ばかりに動いていたAIの仲間キャラクターに、プレイヤーによるまっすぐな移動の操作などがインプットされ、プレイのたびにまったく違う動きをさせることが可能ということだ。自分の味方となるAIが進化をすることで、幅広い楽しみかたができ、飽きることなくゲームプレイが楽しめるのだと語られていた。

 Xbox Oneは、Xbox 360の8倍の能力があり、さらにクラウド側に3台分のXbox Oneを置くことができるとのこと。つまり、8×3のかけ算をして、Xbox OneはXbox 360の32台分の能力を発揮することができるそうだ。

■クルマのペイントの特徴まで再現!

 グラフィックの面でも大きく進化を遂げている。たとえばレーシングゲームの『Forza Motorsport 5』では、手の動き、フロントガラスに映り込むハンドル、フロントガラスに反射する太陽光など、細かいところまでリアルさが追求されているそうだ。さらに、実際の車が3層でペイントされていることまで再現されており、近づいて見ると微妙な凹凸までわかるとのこと。これらは“コクピットビュー”に切り替えることで確認できるとのことなので、ゲームプレイ時にぜひじっくりと見てほしい。

■サクサクした動作も特徴

 また、Xbox 360はHDMIがOUTのみであったが、Xbox OneではINもある。これにより、Xbox Oneではテレビを見ることもできるそうだ。単にテレビを見るだけでなく、ゲームをしながらニュース番組を横目で見たり、ゲームをしながらインターネットで攻略情報を確認することもできる。

 OSが3つ搭載されていることもXbox Oneの大きな特徴とのこと。ひとつめはシステムを制御するベースとなるOS、ふたつめはゲームをコントロールするOS、3つめはインターネットなどのアプリを動かすためのOSだ。これによりゲームとアプリを同時に動かせることはもちろん、OSそれぞれが単独で動いていることで映画からゲームに切り替えたり、音楽からゲームへ切り替えたりということも容易に行えるとのこと。この“サクサクした動作”により、ストレスフリーな遊びかたができそうだ。

■クルマのブレーキシステムまで再現

 コントローラーも進化を遂げている。その改善点はなんと40以上とのことだ。たとえば、背面に突き出ていたバッテリーパックを内蔵式にすることでより持ちやすくなり、なりスティックの位置や長さなどの細かいチューニングがいたるところにされている。

 大きな改善点は振動機能だ。Xbox 360のコントローラで振動機能に使われていたモーターはふたつのみであったが、Xbox Oneでは上部に小さいモーターがふたつ、下部に大きなモーターがふたつの計4つのモーターが使われている。ダイナミックな振動だけでなく、人間の心臓の動きなどもこの4つのモーターによって細やかに表現されているらしい。この振動機能は車のAbsの機能までも表現しているとのことなので、レーシングゲームでブレーキをかけたときに、そのリアルさを体感してほしい。

■ドキドキもゲームに伝わっちゃう?

 今回から標準搭載となったKinectの機能も生まれ変わっている。人間の身体にある25の関節がトラッキングできるようになり、手指の細かい動きまで認識できるようにもなったとのこと。将来はジャンケンの手まで読み取ることも希望しているとのことだ。

 “加重”も読み取れるようになった。体重をかけた部分や筋肉のどこに力が入っているかも認識される。さらに、移動距離や移動速度も細かく分析されるようになったそうだ。これによりジェットスキーのゲームにおいては体重をかけたほうに滑ることができ、ロッククライミングのゲームでは体重のかけかたを考慮したリアルなクライミングが楽しめるとのことだ。

 心拍数を顔の色から読み取ることもできるそうだ。HDカメラと赤外線カメラを搭載し、血中のヘモグロビンの量などをみて測定しているとのこと。スナイパーのゲームで緊張しすぎると的を外しやすくなったり、ホラーゲームで怖い怖いと思っているときほど何かが起こるということもあるかもしれない。

 さらに、口角の動きなどから表情も読み取ることもできるそうだ。新しいKinectは視線の動きもみており、Kinectから視線を外せば“No”の判定をして、視線を合わせれれば“Yes”の判定をさせることもできるとのこと。表情と視線から、どれだけゲームにのめり込んでいるかという“熱中率”というのも測定できるかもしれないとのことだ。
 
 ブースでは、これらのXbox Oneの機能を実際に体験することができる。デモンストレーションは「ブースで遊んだうえで、発売を楽しみにしてほしい」と締めくくられた。発売は9月4日とまだ少し先ではあるが、待たされた以上の、進化したゲームの楽しさをXbox Oneは届けてくれるのではないだろうか。

(取材・文 編集部/ヒナタカ)