生の“有野課長”にファンが大興奮!

 2014年3月20日にバンダイナムコゲームスから発売された、ニンテンドー3DS用ソフト『ゲームセンターCX3丁目の有野』。この発売を記念して、3月21日にイベント“3DS「ゲームセンターCX3丁目の有野」発売記念イベント 札幌→仙台→東京 遅れてゴメン!課長のお詫び行脚ツアー”が開催された。
 本イベントは、テレビ番組『ゲームセンターCX』でお馴染みのよゐこ・有野さん扮する“有野課長”が、3月21日の1日だけで、札幌、仙台、東京の各会場で握手会を行うという過酷な内容。バンダイナムコゲームスの通販サイト“ララビット”で限定販売された、参加パス付きソフトを購入した人が参加できた。今回は、最後の会場である東京でのイベントの模様をリポートする。

『ゲームセンターCX』ファンが各地に集結! 『ゲームセンターCX3丁目の有野』発売記念イベントリポート_06
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 開始予定時刻を少し過ぎたタイミングで、番組のナレーションでお馴染みの菅プロデューサーが登場。「少々疲れております(笑)。今朝札幌からスタートしましたが、飛行機が大幅に遅れて仙台会場への到着もギリギリ、東京会場は開演時間になっても会場に着いていないという状況でした」と、今回の苦労話を挨拶に代えてイベントはスタートした。
 菅プロデューサー司会のもと、有野課長が登場するやいなや、会場からは割れんばかりの拍手と課長コールが! 壇上に上がった有野課長は「(イベント)やりますか? しんどいですねぇ」と、いつもの課長節で会場の笑いを誘っていた。

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▲番組でお馴染み、菅プロデューサーがイベントの司会を担当。有野課長は、“正装”の作業服にトレードマークの冷えピタを貼って登場した。
▲有野課長のカンペ芸も披露された。

 オープニングトークが終わると、いよいよメインである握手会へ。今回のイベントでは、有野課長と握手できるほか、前会場である仙台で買ったおみやげと、菅プロデューサーが作ったステッカーがプレゼントされた。ファンひとりひとりとしっかり握手を交わし、ときには雑談も行う有野課長。子どものファンは抱き上げ、課長コスプレのファンはいじって笑いを誘い、「大学に合格しました!」と報告したファンには会場から盛大な拍手が送られるなど、会場が一体となってイベントを楽しんでいる様子が伝わってくる握手会であった。

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▲ファンひとりひとりとしっかり握手を交わす有野課長。元ADのイノコMAXさんや、カメラマンの阿部さんほか、名物スタッフも登場。阿部さんはしっかりカメラで撮影していました。

 握手会が終わると、今度は限定ジャンケンイベントに。これは、「映画を見た人!」などと有野課長が条件を出し、それを満たしている人が残っていくという内容。7人まで人数が減ったところでジャンケンに突入し、最後まで勝ち抜いたファンには、有野課長のサイン入りポスターがプレゼントされたのだ。

 また、イベントの後半にはサプライズゲストとして、本作を開発したグレフの丸山社長が登場。握手会のときに本作が難しいというコメントが多く寄せられたことについて、丸山社長は「レトロゲームですからねぇ。プレイしているとスタッフが助けてくれる要素もあります」と、攻略のヒントを教えてくれた。

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▲ゲストとして登場したグレフの丸山社長。「(発売が遅れて)スミマセン!」と謝罪する一幕も。

 イベントの最後に、菅プロデューサーは「今回のイベントで、ゲームセンターCXの10周年プロジェクトは終了となります。しばらく地下に潜りますが、元々は地下育ちですし(笑)。年末にDVDが発売されますし、東京ゲームショウのホテルも押さえました。今後も小さなご支援をお願いします」とコメント。有野課長の一本締めで、本イベントは有終の美を迎えたのだ。

 筆者が本イベントで感じたのは、絶妙な“ユルさ”から生まれる心地よさ。ファンをいじっても嫌みにならず、来場者全員でその笑いを楽しむアットホームな雰囲気は、有野課長だからこそできる匠の技といえるだろう。『ゲームセンターCX3丁目の有野』を遊びつつ、今後もいい感じにユルく進んでいくと思われる『ゲームセンターCX』に期待したい。
(取材・文:ライター/喫茶板東)