『龍が如く 維新!』製作の苦労話も語られる
本日(2014年3月14日)、セガは、都内のライドオン・エクスプレス本社にて、発売中のプレイステーション4/プレイステーション3用ソフト『龍が如く 維新!』と“宅配御膳 釜寅”のコラボレーションメニューの試食会を実施した。
本コラボレーションは、『龍が如く 維新!』の発売を記念し、Web注文限定のオリジナルメニューとして“龍が如く 維新! 特製“角煮釜飯”が販売されるというもの。あわせて、3月31日までの期間中に“宅配御膳 釜寅”で電話か公式ホームページより1500円以上注文した人の中から抽選で、“等身大龍馬像1/12サイズ特製フィギュア”をはじめ、ここでしか手に入らない『龍が如く 維新!』グッズがプレゼントされるキャンペーンも実施中だ。さらに、公式ホームページから注文した人にはもれなく“オリジナル壁紙(スマートフォン用、PC用)”ももらえるので、この機会にぜひ“宅配御膳 釜寅”のメニューを堪能してみてはいかがだろうか。
また、『龍が如く 維新!』ゲーム内でも、幕末の京の街に“宅配御膳 釜寅”をイメージした店舗が登場し、主人公・坂本龍馬(斎藤一)がメニューを食べることで体力を回復することが可能となっている。
本日の試食会には、『龍が如く 維新!』のプロデューサーである横山昌義氏と、ディレクターの阪本寛之氏が登場。初めの挨拶で横山氏は、「ゲーム内で釜寅さんにお世話になっていないユーザーさんはきっといないでしょう(笑)。体力がものすごく回復するので、きっとユーザーの皆様は一度は必ず食べていると思います。その際きっとお腹を空かせて、実際に食べてみたいと思う方がたくさんいるのではないでしょうか(笑)」とコメント。
阪本氏は、「コラボをするにあたって、『龍が如く 維新!』の舞台が幕末なので、ゲーム内に登場させる店舗も幕末風でなければなりません。なので、どの店舗とコラボするか開発当初にとても悩んだのですが、釜寅さんとは最初からコラボしたいなと考えていました」と語った。
続いて“宅配御膳 釜寅”などを運営するライドオン・エクスプレスのコーポレートコミュニケーション担当・島田雄一郎氏が挨拶。「我々は当初、“和”をコンセプトにしたキャンペーンを展開したいと思っていました。そこでセガ様がちょうど声をかけてくださいまして、『龍が如く 維新!』の舞台が幕末ということで、コラボさせていただくことになりました。また、釜寅は宅配サービスで、ゲームも家でやることが多いと思いますので、在宅という意味で親和性があると考えました」とコラボレーションのいきさつを明かした。
挨拶が終わると試食タイムに。横山氏と阪本氏はまず、釜寅人気No.1商品のうなぎまぶしを試食。釜寅の商品は“3度おいしい”というコンセプトがあり、まず初めはふつうに食べ、つぎに薬味を乗せて食べ、最後に秘伝の出汁をかけてお茶漬け風にして食べるのがおすすめだという。ご飯の量も、一見小さく見える釜の中に1合程詰まっており、ボリューミィな1品に仕上がっている。釜寅のメニューを日ごろから食べているという横山氏は、「1合入っていたんですね。僕はいつもふたつ食べているんですよ! つまり2合食べていたということですね。それはちょっとショックです(笑)」と、みずからの食事量の多さにちょっぴり苦笑いを見せた。とはいえ、今回の試食会でもきっちり完食。「やっぱりうまいね!」とご満悦の様子だった。
阪本氏も日ごろから釜寅の宅配サービスを利用し、家族みんなでメニューを堪能しているという。「わさびがいいですね! 味が変化して何度も楽しめます」と“3度おいしい”釜寅のメニューを称賛した。
続いてコラボメニューである“角煮釜飯”も試食。『龍が如く 維新!』をイメージし、男らしくてパワーが湧いてくるように作られた本商品は、さらにゲームでの世界観を損なわない工夫も凝らされている。というのも、角煮と卵は幕末あたりから食べられ始めたという説があり、その情報を元に開発されたのが角煮釜飯なのだ。
すでにうなぎまぶしを食べ終えた横山氏と阪本氏であったが、勢い衰えず角煮釜飯も完食し、大満足の様子だった。
その後は記者たちにも角煮釜飯とうなぎまぶしがふるまわれた。それぞれとてもボリューミィなため、食べ終えるともうお腹はぱんぱん。なるほど、確かにゲーム中で体力が大幅に回復するのも頷ける。薬味や出汁で味や風味を変えることができるので、最後まで飽きずにおいしいメニューを堪能することができた。
また、試食会中に横山氏と阪本氏にインタビューをすることができたので、以下に紹介しよう。
――『龍が如く 維新!』の発売を迎えての感想をお願いします。
横山昌義氏(以下、横山) いままでの『龍が如く』シリーズとは違う、『龍が如く 維新!』だけが持つゲーム性を、ユーザーの皆様に評価していただいておりまして、そこがまずうれしいポイントです。いままでのシリーズですと、初日や2日目で一気に感想が来るんです。ですが、『龍が如く 維新!』は長く遊んでもらいたいと思って制作した作品で、その願い通りユーザーさんは長く遊んでくれているようなんです。発売日である2月22日といったらけっこう前ですよね。もう一ヵ月くらい経っているわけです。なのに、いまでも毎日のように「今日はここまで進みました」とか、「こういうプレイがおもしろいです」といったさまざまな感想をいただけます。パッと遊んでパッと終わるより、長く丁寧に遊んでいただきたいという思いがありますので、とてもうれしいです。目標が達成できたなという思いです。
阪本寛之氏(以下、阪本) 自分もよく電車に乗ったりすると、周囲から「『龍が如く 維新!』を買おうと思うんだよねぇ」といった声をけっこう聞くんです。スピンオフというと、これまでのファンからは敬遠されてしまうかなという不安もあったのですが、剣術アクションの中にも従来の『龍が如く』の要素を散りばめた結果、好評をいただくことができました。とてもうれしく思います。今回、プレイステーション Vitaでアプリを配信するなどのいろいろな試みがあったのですが、それもすべて、せっかく『龍が如く 維新!』を購入していただくのだったら、何回も遊べてさまざまな遊びかたができるゲームを目指したいという思いがあったからです。その魅力がうまく伝わってよかったなと思います。お話のネタバレがされて寿命が終わっていくというのが最近のゲームには多いのですが、『龍が如く 維新!』は結末がわかっても、クリアーしてもまだまだ楽しめるゲームに仕上がっています。実際にユーザーの皆様に遊んでいただけているということは、とても幸せなことだと思います。
――今回はプレイステーション3とプレイステーション4のふたつのハードで発売されまして、プレイステーション3は安定した販売本数のようですが、プレイステーション4版の数字についてはどう思われますか?
横山 想定通りです。むしろ発売する前のほうが不安でした。どうしても新しいハードであるプレイステーション4のほうに話題がいってしまって、そもそもプレイステーション3でも発売するという事実が伝わっていないのではないかという恐怖感がありました。実際「プレイステーション3では発売しないんですか?」、「プレイステーション3版も作ってください!」といったお問い合わせがけっこうあったんですよ(笑)。両方制作しているということを伝えるのが難しかったですね。言っているつもりなのですが、プレイステーション4版の存在感が大きくて隠れてしまったのでしょう。そういう意味で発売前はドキドキしていましたが、発売してからはさほどドキドキすることもありませんでした。話を戻して数字のことを言いますと、やはり当初の想定通りですね。ただ、プレイステーション4版の発売当初の期間の販売本数は、予想を超えていました。うれしく思います。
――これまでふたつのハードで同時進行で製作ということはあまりなかったかと思いますが、やはり大変でしたか?
阪本 これまでの『龍が如く』シリーズはすべてひとつのプラットフォームで発売してきました。今回は、これまでのシリーズの中でもっともマスターアップなどに慌てたように思います(笑)。プレイステーション Vita版のアプリも作っていましたし、プレイステーション3版もプレイステーション4版も同時に作っていたので、デバックなどにも従来の3倍ほどの時間がかかっているんです。さらに調整もあります。プレイステーション3版でしか起きないバグなんかもありまして、すごく苦労しました。ただ、それでもうまく作れたなという気はします。
横山 ソフト自体は、いままでの『龍が如く』史上もっとも安定していると思います。それは間違いありません。きっと開発チームが成長したのだと思います。確かに苦労はしましたが、なんだかんだでもっともピンチが少なかったように思います。すんなりいきすぎて怖いくらいでした(笑)。やはりこれも8年間続けてきた、チームの成長の現れだと思います。タイアップの入れかたもうまくなっていると思いますよ(笑)。やはり最初は、なかなかうまくできなかったように思います。ゲームで食べ物を扱うのって、ものすごく難しいんです。匂いがない、空気感がない、それでもってCGで食べ物を作るのは本当に難しいことなんです。なので、たとえば角煮をCGで表現するとなるとすごくたいへんなんです。ぷるんぷるん揺れる様子を再現するのはえらい難しい。なのでゲームで食べ物を調理するシーンなどを入れるとデザイナーに文句を言われたりするんです(笑)。「レンコンとかにしてください。こんにゃく切るシーンとか無理です。固いものにしてください」と言われたりするんです(笑)。そんな中カレーライスとか焼き肉に挑んだりしちゃうんですよねぇ(笑)。ですけど、食べることって、キャラクターの性格や空気感を伝えるのに必要な要素だと思うんです。そういうものがゲーム中にあると、プレイヤーもお腹が減って、ゲームと現実がリンクして楽しいと思うんです。
阪本 「あのキャラクターがこれを食べたのかぁ」と思って、お客さんも同じものを頼んで、共感できるというのは、やはりすごく楽しいことなのだと僕も思います。
――先行配信されたプレイステーション Vitaのアプリについて、想定外だったことなどはありますか? たとえば、アプリをものすごくやり込んでものすごい額のお金を貯めてから本編に挑んだユーザーさんがいらっしゃったりとか。
横山 僕、事前にツイッターなどで「200両くらい貯めていると本編で楽になりますよ」ってユーザーの方にお知らせしていたんです。しかし、5000両を超える額を入手した方がいました(笑)。ユーザーの方の情熱はすごいなと思いました。制作側としてはとてもうれしいことです。僕、試しにゲーム内の麻雀でユーザーの方に通信プレイを挑んだことがあるのですが、こてんぱんにやられましたよ(笑)。強いなぁと感心してしまいました(笑)。やっぱりユーザーの方はすごいなと思いました。昔、『セガラリー』というゲームをセガで作っていたのですが、ものすごくやり込んでいたうまい開発の人間が、1日でランク100位まで落ちたことがあるんですよ(笑)。やはりそういう世界なんですね。なので、『龍が如く』のプレイステーション Vitaのアプリで獲得して本編で使用できる要素が、お金だけでなく、際限なしに成長できる要素などを取り込んでいたら、大変なことになっていたと思います(笑)。
阪本 そこの按梅はとても悩んだ点でもあります。やればやるだけ見返りはあるように作りたいと思うのと同時に、レベルアップなどといった要素を青天井で上げてしまうと本編がつまらなくなってしまう危険があります。最後までそこらへんのさじ加減には頭を悩ませましたが、結果的にうまくいったと思います。
――1周クリアーするとプレイステーション4版はブロードキャスト機能で動画などを配信できるとのことなので、そろそろ配信するユーザーの方が増えてくるかと思いますが、そこらへんの反応はどうですか?
阪本 僕はよく動画を見ているのですが、外国人の方がすごくたくさん見ているんです。8割9割外国の方かもしれません(笑)。やはり「なんだこのゲームは!?」と思われる方が多いのだと思います(笑)。
横山 『龍が如く 維新!』は欧米では発売されていないので、珍しいのだと思います。すごく熱心なゲームファンの方は、日本のホームページなどを見て情報を得ることもあるかと思いますが、ふつうのユーザーの方はプレイステーション4を通じて本作を知ることになると思うんです。すると、「なんだこのアクションゲームは!?」、「こっちの国でも発売してくれ」といった反響があったりします。これまでのシリーズでもそういった声はいただいていたのですが、以前とは比べ物にならないくらい今回は多いです。そういう広がりは、やはりプレイステーション4独自の可能性なのだと思います。
――気が早くて申し訳ありませんが、次回作の構想ができていたりしますか?
横山 気が早いですねぇ(笑)。まったくないですよ。(笑)。僕らはそんなにしたたかではないんです。確かによく、「2チーム体制で動いているんじゃないの?」と言われるのですが、そんなことはないですよ(笑)。『龍が如く 維新!』が終わらないと、つぎの作品に頭が切り替わらないんです。なので、いまは力を出し切って、遊んでいる期間です(笑)。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
横山 毎回『龍が如く』シリーズはそうなのですが、興味の切り口は自由で、どこからでも興味を持っていただきたいです。たとえば『龍が如く5 夢、叶えし者』では『バーチャファイター』を丸々搭載するなど、無茶なことをたびたびやっています。今回も、釜寅さんを通じて『龍が如く 維新!』を知っていただける方がいると思うんです。角煮釜飯がおいしくて『龍が如く 維新!』に興味を持ったという方もきっといらっしゃると思います。そういう風に、どこから興味を持っていただいてもいいと思うんです。今回我々は、本作をゴリ推しする気はないんです。もちろん購入していただきたいですが、ただ闇雲に数を売るのではなく、正しく売れてほしいと思います。正しく売りつつ、「家庭用ゲームはまだこれだけできるんだ!」ということを示していきたいです。なので、無理におすすめする気はありません。しかし、もし興味を持っていただけたら、体験版でも構いませんので、触れていただけたらなと。今回は、数を売るより買っていただいた方の満足度を重視するのがコンセプトです。顧客満足度を重視しています。そしてそれは現時点では果たせていると考えています。なので、損はさせません。興味を持っていただけたならぜひ、本作に触れてみてください。
阪本 本作を知っていただくきっかけはさまざまだと思います。本作はおもしろいという自信はあるので、興味が湧いたらぜひ遊んでみてください。それに尽きますね(笑)。発売してから約一ヵ月が経ちましたが、いまだにたくさんの反響があります。賞味期限の長い、長く遊べる作品となっているので、興味を持っていただけたら、ぜひプレイしてみてください。
■『龍が如く 維新!』コラボキャンペーン 概要(リリースより抜粋)
キャンペーン名称:『龍が如く 維新!』コラボキャンペーン
キャンペーン期間:2013年12月2日(月)~2014年3月31日(月)
賞品:
・A賞 等身大龍馬像1/12サイズの特製フィギュア(※『龍が如く 維新!』の坂本龍馬になります)。
・B賞 特製座布団
・C賞 特製扇子
・特賞 プレイステーション4 ジェット・ブラック+プレイステーション4用ソフト『龍が如く 維新!』
応募方法
(1) 上記キャンペーン期間中に、宅配御膳“釜寅”に電話または公式ホームページからご注文ください。ご注文は1500円以上からとなります。
(2) ご注文商品といっしょにお届けしている領収書をご確認ください。領収書に記載の“お届け日”とお客様の“お電話番号”が必要となります。
(3)専用応募フォームより必要事項を記入し、ご応募完了となります。
※ひとつの領収書につき、応募数は1口とさせていただきます。
A~C賞については(3)の必要事項記入時にお選びいただけますが、特賞のプレイステーション4 ジェット・ブラックは2口以上のご応募で自動エントリーとなります。なお、応募口数が増えると特賞の当選確率はUPいたします。
キャンペーン賞品(写真はイメージです。デザインは予告なく変更する場合があります)
Web注文限定“オリジナル壁紙”(スマートフォン用:2サイズ×3種、PC用:2サイズ×3種)
Web限定メニュー 概要
・名称 龍が如く 維新! 特製“角煮釜飯”
・価格 東京・神奈川の店舗 :1480円[税込]
上記以外の店舗:1380円[税込]
メニュー紹介
しっかりと釜飯の満足感を味わえる、食べ応え満点の釜飯。角煮と玉子とご飯が三位一体になる感動の味。
注意事項
※キャンペーン内容は予告なく変更となる場合があります。
※ご登録、ご応募に必要なインターネットの通信料・接続料はお客様の負担となります。
※ネットの不具合による誤作動、通信の切断などによる、損害の責任は一切負いません。
※ご当選の権利はご当選者本人のみに有効とし、第3者へ譲渡・変更することはできません。
※抽選結果に関するお問合せには回答いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
※ご注文をキャンセルされますと抽選の対象外となります。
※プレゼント賞品につきましては、初期不良以外の故障・修理はお受けできかねますのでご了承ください。
※本キャンペーンでいただいた個人情報は厳重に管理し、賞品発送などの運営に使用され、第三者に開示・提供されることはありません。
※当選発表は、2014年4月上旬以降に賞品の発送をもって代えさせていただきます。