『龍が如く 維新!』でHMZ-T3Wを体感!

 こんにちは、前回のHMZ-T2に引き続き最新機HMZ-T3Wのインプレッションをさせていただきます、ファミ通.com編集部の佐治キクオです。ヘッドマウントディスプレイ“HMZ”シリーズの機器としての魅力は、ひとことで言うと“映画館をひとりで占有”しているような感覚で映像やゲームを堪能できるという点。視界が隔離されることで高まる没入感はスゴイとしか言いようがないレベルです。このコンセプトはもちろん踏襲されつつ、HD有機ELバネル+新設計LSI、7.1chバーチャルサラウンド、ゲームで重要となる画像処理は最小1フレームまでに短縮など、さまざまな面でパワーアップしたのがHMZ-T3Wなわけです。

※“HMZ-T3W”の詳細はこちら

ファミ通.com編集部 佐治キクオが、HMZ-T3Wで『龍が如く 維新!』の幕末世界にタイムトリップ!_14
【HMZ-T3Wのおもな仕様】
・パネル:HD有機ELパネル×2
・画素数:1280x720
・仮想画面サイズ/視野角:750インチ (仮想視聴距離約20m)/約45度
・7.1chバーチャルサラウンド:シネマ/ ゲーム/ミュージック/スタンダード
・付属ヘッドホンタイプ:密閉インナーイヤー
・HDMI入力:3系統
・ヘッドマウントユニット質量:約320グラム
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▲装着のしやすさやフィット感もさらに向上。眼鏡を着用したままでもまったく問題なし。

 さて、そんなHMZ-T3Wを使って今回プレイしてみたゲームは、セガから2月22日に発売されたプレイステーション3、プレイステーション4用ソフト『龍が如く 維新!』。熱い人間ドラマが描かれるストーリー、豊富な遊びが盛り込まれたゲーム内容が多くのファンを生み、セガが誇る人気シリーズとなったアクションアドベンチャーゲーム、その最新作です。ちなみに今回はせっかくなのでハードも発売されたばかりのプレイステーション4版でプレイしています。
 さて、『龍が如く 維新!』とHMZ-T3Wが合わさることで生まれる魅力がもっとも堪能できるのは、やはり豊富なムービーシーン、カットシーンのあるストーリー部分。もう冒頭の近江屋の襲撃からオープニングへ続くあたりで体ごと持ってかれるような感じで入り込んじゃいます。もちろん『龍が如く 維新!』の映像美、演出の妙があってこその体験ですが、(実際にやり比べてみても)ふつうにモニターでプレイするよりも一段上の迫力がありました。これに関連する要素として、超豪華声優・タレント陣によるキャラクターのセリフやカッコイイBGMを味わうのにもHMZ-T3Wは最適。激動の幕末世界に一気にトリップできます。

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 そのほかの部分では、街の散策がかなり楽しかったです。『龍が如く』シリーズは、実在する街並の再現度も特徴のひとつですが、それは何も単にあるものを忠実に再現しているからスゴイというわけではありません。街ゆく人々の声や、置かれている小物、細かな生活音なども含めて、しっかりとした空気感がそこにあるからこそリアルが感じられ、それが魅力につながっている。そういう意味では今回の舞台は幕末の京ということで、もちろんプレイヤーは誰も行ったことがないわけですが、それでも不思議と「ああ、こういう感じだったんだろうな」という説得力がある。タイムトリップを体験している感覚になれます。そんな世界をHMZ-T3Wを介して歩けば、究極のバーチャル空間が出現するのは当然。とくにアテもなく街を走り回っていても楽しいので、これはぜひ体験してもらいたいところですね。それから、あまり大きな声で言うのもなんですがどうしても言っておかないければならない点として、遊郭で拝めるムフフなシーンもHMZ-T3Wで遊ぶとそりゃもうアレですよ、スゴイですよ男子諸君!

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 というわけで、『龍が如く 維新!』xHMZ-T3Wで特に印象に残った点を挙げてみましたが、これ以外にもバトルの迫力などゲーム全体の臨場感が増すのは間違いなし。世界に入り込むことで集中力も高まります。もちろん『龍が如く 維新!』にはストーリーを中心にした重厚なパート以外にも、肩肘を張らずに楽しめる娯楽要素が満載なので、そちらにも注目です。
 結論としては『龍が如く 維新!』とHMZ-T3Wの相性は抜群。『龍が如く』シリーズのファンにはぜひ試してもらいたいところ。また、美麗なグラフィックがウリのひとつにある昨今のゲームは概ね相性が良さそう。今後発売されるプレイステーション4のタイトルも、HMZ-T3Wで遊ぶことを含めて注目していくとおもしろいと思います。