累計47万本のヒットを記録した『討鬼伝』などが牽引
2013年10月25日、コーエーテクモホールディングスが2014年3月期第2四半期の決算短信を発表した。先日、2013年4月~9月の業績予想を上方修正したコーエーテクモホールディングスだが(⇒記事はこちら)、その修正に明らかな通り、該当期間の業績は好調。決算短信によると、該当期間の売上高は154億5900万円(前年同期比12.6%増)、営業利益は16億5000万円(同83.8%増)、経常利益は38億4500万円(同213.9%)、四半期純利益は23億8200万円(同329.6%)となり、いずれも第2四半期連結累計期間としては、経営統合以来、最高の業績となった。
好調の理由としては、「新規IPでは『討鬼伝』が累計47万本の大ヒットを記録し、新たな収益の柱に成長したほか、『LINE でろーん』がApp Store及びGoogle Playの無料アプリ人気ランキングで1位を獲得するなど、大きな成果をあげております。既存IPにつきましても、『信長の野望』30周年や『金色のコルダ』10周年の関連施策を積極的に展開いたしました」としている。
セグメント別では、ゲームソフト事業は売上高97億7300万円、セグメント利益は12億4300万円に。期間中には、『無双OROCHI2 Ultimate』を発売したほか、『DEAD OR ALIVE 5 Ultimate』の基本無料版をプレイステーション3向けに配信。海外では、『真・三國無双7』を欧米向けに、『討鬼伝』をアジア向けにリリース。コーエーテクモゲームス開発タイトル『ワンピース 海賊無双2』も欧米で人気を集めているとのこと。決算短信では、「新作タイトルに加え、『討鬼伝』をはじめとするリピート出荷やダウンロードコンテンツ販売も伸びたことなどから増収増益となりました」としている。
オンライン・モバイル事業は、売上高30億2500万円、セグメント利益は4億5500万円。ソーシャルゲーム事業では、『100万人の北斗無双』が配信を開始したほか、『100万人の三國志』をはじめとする『100万人』シリーズも安定した売上を継続。さらに、『LINE でろーん』が累計200万ダウンロードを突破するなど、スマートフォン向けビジネスの取り組みも成果をあげたとしている。また、コミュニティサイト“my GAMECITY”では、人気タイトルを導入するなど、プラットフォームサービスを拡大してきた。結果として、ソーシャルゲームとオンラインゲームを合わせた総累計会員数は、国内外を合わせて2500万人を突破し、増収増益を達成したとのことだ。