●約25年ぶりとなる新作のルーツを紹介

 2013年9月22日までの4日間、幕張メッセ(千葉県)で“東京ゲームショウ2013”が開催された。最終日のカプコンブースでは、前日に続いて『ストライダー飛竜』スペシャルステージを実施(⇒前日の模様はこちら)。約25年ぶりのシリーズ新作となる『ストライダー飛竜』の魅力を、プロデューサーのアンドリュー・サマンスキー氏が、プロモーション映像やプレイデモを交えて紹介した。

 『ストライダー飛竜』は、カプコンの人気アクションゲームシリーズ。暗殺のプロフェッショナル集団“ストライダーズ”のなかでも最強とされる“飛竜”が、世界の支配を目論む冥王“グランドマスター”を抹殺する任務に就く、というストーリーだ。今回の新作でも、基本的な設定は受け継いでいる。

 ステージでは、新生『ストライダー飛竜』の紹介に先立ち、シリーズの歴史を振り返るムービーが映し出された。第1作目は、1989年にアーケード用として発表された、横スクロールアクションゲーム『ストライダー飛竜』。当時の水準を上回るグラフィックの美しさと、壁をよじ登る動作に代表される自由なアクションが話題となったゲームだ。サマンスキー氏はその特徴を「なんと言っても奇抜な世界観。恐竜をやっつけたり(笑)」と説明。独特の世界観と硬派なアクションでファンの心をつかんだ作品だったと振り返った。ちなみに、この作品は多くの家庭用ゲーム機に移植され、サマンスキー氏もメガドライブ版に夢中になったそうだ。

 第2作目は、10年後の1999年にアーケード用にリリースされた続編『ストライダー飛竜2』。サマンスキー氏によれば、『ストライダー飛竜』シリーズはどの作品も、その時代の最先端技術を駆使して作られてきたのだという。2作目でそれを象徴しているのは、ポリゴンによる背景。キャラクターのドット絵と不思議にマッチしたビジュアルが印象に残る。

●“飛竜らしさ”と新要素のバランスに苦心

 そして、2014年発売予定の第3作目が、プレイステーション3、プレイステーション4、Xbox 360、XboxOne、PC用『ストライダー飛竜』。前日同様(⇒こちら)、トレイラーを見ながら新作のポイントをおさえたあとに、プレイステーション4でのプレイデモが行われた。デモで使われたのは、会場にプレイアブル出展されたバージョンではなく、本イベントのためだけに特別に用意された「ネオグランドマスターに占領された、高層マンションのある住宅地」(サマンスキー氏)という未公開ステージだ。

 従来のシリーズ作品との大きな違いは、横スクロールアクションではなく探索型アクションとなったこと。状況に応じて、カメラが引いたり寄ったりするのもドラマチックだ。一方、壁をよじ登るアクションや、光剣“サイファー”は健在で、『ストライダー飛竜』のDNAは確かに継承されていると感じた。サマンスキー氏は新作の開発にあたって、新しい要素と以前からの飛竜らしい部分とのバランスに、すごく気を使っているそうだ。

最後にサマンスキー氏は「『ストライダー飛竜』は初代が25年前、2作目が15年前と、たまにしか出ないワリにはすごく愛されているゲームなので(笑)、いつか復活させたいと思っていた。いつもその時代の最先端技術を取り入れてきたシリーズなので、新世代機が出るこのタイミングがいいと思った」とまとめ、「チーム全員、愛情と情熱を注ぎこんで開発しているので期待してほしい」と、ファンへメッセージを送った。

(取材・文:ライター/櫛田理子)