『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』がいよいよ発売。その前夜祭が“『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』発売前夜祭ッ!”が開催された。燃え尽きるほどヒート!なイベントをリポートする。

●有料サポートは行うが、無料で十分遊べる

 バンダイナムコゲームスのプレイステーション3用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』がいよいよ2013年8月29日(木)に発売。その前夜にあたる8月28日(水)に、恵比寿 ザ・ガーデンホールにて“『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』発売前夜祭ッ!”が開催された。

 『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』に登場するキャラクターたちが、1対1のCPU戦で実力ナンバーワンを競う“ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルリーグ”の決勝戦をメインとして行われたこの前夜祭には、「発売前に最後に盛り上がろう!」とばかりに、600人の『ジョジョ』ファンが集結(参加者事前申し込みの応募は5293名とのこと!)。会場は大いなる熱気のあまり、スペシャルゲストとして参加した『ジョジョの奇妙な冒険』大好き芸人 ケンドーコバヤシいわく、「水蒸気が立ち上るほどだったのだ(じつはスモークですが……)。

▲会場入口には、関連アイテムがずらり。
▲おなじみのキャラも来場者をお出迎え。もちろん、ファンの皆さんのシャッターの嵐。
▲会場には出演者のサイン色紙が展示されておりました。その豪華なメンバーに思わずくらくら。ジョセフ・ジョースター役の杉田智和さん(左)や、ファミ通.comでもおなじみの今井麻美さん(右)の色紙も!
▲ステージ後方から登場した松山洋氏。まさに千両役者といったところ。

 まずステージに姿を見せたのは、バンダイナムコゲームスの開発プロデューサー、新野範聰氏と開発元であるサイバーコネクトツーの松山洋社長。新野氏が「昨年の7月にPV第一弾を配信してから長かったですね。昨年の7月に小さな産声を上げた『オールスターバドル』だったのですが、皆さんの応援に支えられて作り上げることができました」とコメントすれば、岸辺露伴のコスチュームに身を包んだ松山洋氏も「なんて遠い周り道! 私自身も1987年に『ジョジョの奇妙な冒険』というマンガがスタートしたときはちょうど高校生だったのですが、あのときの少年ヒロシにいまの自分を見せてあげたいですね。まさか26年後にお前岸辺露伴の格好をして、ゲームの発売前夜にお客さんの前でこんな祭りをしているという」と感慨深げ。

▲バンダイナムコゲームスの開発プロデューサー、新野範聰氏(左)と開発元であるサイバーコネクトツーの松山洋社長(右)。
▲『ジョジョの奇妙な冒険』に対する愛は深い、ケンドーコバヤシ。

 前夜祭をさらに盛り上げるべく、スペシャルゲストとして登壇したのが、前述のケンドーコバヤシのほかに、『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』に出演する声優陣、ジョナサン・ジョースター役の興津和幸さん、東方仗助役の羽多野渉さん、東方定助役の真殿光昭さんの3名。お約束ともいうべき、ジョジョ立ち+名セリフで登場した声優陣に、当然のこと会場が盛り上がらないはずもなく、大きな歓声に包まれた。

 前夜祭は、まずは新野氏と松山氏によるゲーム概要の紹介からスタート。ここで注目すべきは、オンラインモードにあたる“キャンペーン”の詳細に関して。本作の“キャンペーン”では、対戦するキャンペーンボスを選んでエネルギーを消費して探索。探索に成功してボス戦に勝利すると“カスタマイズメダル”が入手できるようになる。そのカスタマズメダルでコスチュームなどをゲットできるのだ。プレイヤーが所持しているエネルギーは、時間をかけると回復していくが、一定時間を行うアイテム(有料)でも回復可能。その“課金アイテム”という部分に関しては、ファンのあいだでも話題になっていたが、「有料サポートは行いますが、(有料アイテムは)買わなくでもOKです」(新野氏)、「基本は無料で遊べます。有料サポートは、“どうしても時間が足りない”という方のための措置です」(松山氏)と説明。課金をしなくても十分遊べるタイトルであることを明言した。ちなみに、この“キャンペーン”は、「対CPU戦なので怖くないです」(新野氏)とのこと。自キャラを強くできる“サポートアイテム”も使えるので、“敵が強すぎて歯が立たない”という状況にはならないようだ。このサポートアイテムはゲームをプレイするごとに入手できる。松山氏いわく、「ゲームがうまくない自分のようなプレイヤーでも、コツコツ遊んでいれば攻略できます」というもので、「『ジョジョの奇妙な冒険』は好きだけど、格闘ゲームはちょっと……」というプレイヤーでも、十分楽しめるような間口の広い仕様となっている。

▲メダルをゲットすると、コスチュームが入手できるようになる。ファン垂涎だね。

 さて、会場では、“ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルリーグ”の前座……とばかりに、ゲスト陣によるエキシビションマッチが行われることに。最初に対戦したのは、興津和幸さんと羽多野渉さんで、当然おふたりが選択したのは自身が担当したキャラ。バトルは、「以前一度イベントで触ったことがある」という興津さんが有利かと思われたが、意外にも羽多野さんが勝利。「ボタンを押していたら勝ってしまいました」という羽多野さんに対して、真殿さんが「今日は午後5時くらいに来ていて練習していましたよ」と、いわゆる“コソ練”をしていたことを禁断の暴露。それに対して羽多野さんが、「早く行けばゲームを遊べると聞いて、5時に来ました……」と照れながら語り、会場の笑いを誘っていた。

 エキシビションマッチ2戦目は、真殿さんとケンドーコバヤシ。真殿さんが東方定助を選んだのは当然として、ケンドーコバヤシがセレクトしたのは、エルメェス・コステロ。その理由はゲームに詳しい友だちからの、「最終的にエルメェスのような複雑なキャラが、極めて行けば結果としていちばん強くなる」というアドバイスにしたがってもの。ただし、この場でのバトルでは、まだまだ極める余裕はなかったようで、真殿さんに一蹴されていた。ちなみに、真殿さんが最後にキメたのは、特定の条件を満たすことで見られる“シチュエーションフィニッシュ”というもの。その世界観をしっかりと再現した演出に、会場の女性ファンからは悲鳴にも似た歓声が沸き上がっていた。

▲東方定助の“シチュエーションフィニッシュ”は、東方常秀に頭を打ち砕かれるというもの。
▲左から、ケンドー・コバヤシ、興津和幸さん、羽多野渉さん、真殿光昭さん。

 エキシビションマッチに続いて、ゲームの感想を問われた声優陣。まず興津さんが「ジョナサンが、第3部のDIOと決着がつけられるという、原作では叶えられなかった対決が実現できるのがうれしいです」とコメント。ただし、収録は相当たいへんだったようで、「先に収録を終えた声優さんから“収録はたいへんだった”と聞いたので、万全の用意をして臨んだのですが、それでもクタクタでした」と語れば、呼応するように羽多野氏も収録時の苦労話を披露。羽多野さんは、収録時は原作の本を持っていって、シーンを見比べながら演じたらしいのだが、セリフひとつひとつに対する答え(理想の演技)が、それぞれディレクターや音響監督などの頭に出来上がっていて、何回も演技をやり直したという。とくに苦労したのが“ドララララ”という仗助おなじみの擬音。「あまりに何回もやったので、“ドララララ”で会話ができるのではないかと思ったほどです(笑)」とのことだ。

 一方、東方定助役を演じることになって、「大人になってこれ以上はないというくらい、マンガを読み込んだ」という真殿氏も、“ラッシュモード”の収録時の苦労に言及。製品版では、最終的に4秒に落ち着いた“ラッシュモード”だが、収録時は仕様が確定せずに、とりあえず息継ぎなしで「オラオラオラ」を15秒間収録したらしい。そのため、14秒で途切れてしまったときは、収録に立ち会っていた新野氏から「ほしい、あと1秒!」と言われてしまったのだとか。さらに、定助は「オラオラオラアラ」と最後は“アラ”になるのだが、新野氏から「最後の“アラ”がありません」と指摘されたこともあったらしい。「本当に鬼のような収録でした(笑)」(真殿さん)とのことだ。

▲羽多野さんは、最終的には、足をがっちりと固定して収録に臨んだらしい。
▲この日、羽多野さんが着ていたTシャツは杉田智和さんから贈られたもの。東方仗助役が決まったことを報告したら、「1枚持っているからあげる」と、お祝いにもらったのだとか。

 続いては、出演声優陣によるビデオメッセージの上映。登場したのは、各部で“ジョジョ”を担当した声優さん、ジョセフ・ジョースター役の杉田智和さん、空条承太郎役の小野大輔さん、ジョルノ・ジョバァーナ役の浪川大輔さん、空条徐倫役の沢城みゆきさん、ジョニィ・ジョースター役の梶裕貴さんという何とも豪華なもの。世代がらか、やはり『ジョジョの奇妙な冒険』のファンも多く、「演じられて光栄です」といった声が多く聞かれた。

 さらに前夜祭では、ただいまウルトラジャンプで連載中の『ジョジョリオン』の担当編集、山内智氏が登壇。山内氏が持参したのは、荒木飛呂彦先生が描いてくれたという描き下ろし直筆の色紙。この、思わぬ贈り物には、会場から大きなため息が漏れていた。さらに、荒木先生からはゲームの発売を記念して寄せてくれたメッセージも! その内容は以下の通り。

「ゲーム映像を拝見しましたが、すばらしいデキですね。出荷50万本を突破したとのこと、本当におめでとうございます。ふだんあまりゲームをしない私ですが、『オールスターバトル』のためにプレイステーション3を買いました。皆さんと同じようにプレイするのを心待ちにしています」

▲荒木飛呂彦先生の直筆色紙!

 「本作のためにプレイステーション3を買った」というコメントがあったときは、会場がどよめいたのは言うまでもない。ちなみに、荒木先生が描き下ろしてくれた色紙に描かれたのは、発売されたばかりのウルトラジャンプ9月号(8月19日)で初めて披露された定助の決めセリフ。『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』には、この定助の決めセリフもばっちり収録されており、「ギリギリのタイミングだったのですが、もちろん入れました。バンダイナムコに黙って入れたので、後で怒れましたけど」(松山氏)と、何とも松山氏らしいエピソードも。とはいえ、ファンからすれば、「その心意気に感謝!」といったところではないだろうか。

 と、ここまでてんこ盛りの内容で来たが、じつは前夜祭はここからが本番。本日のメインイベントとも言うべき、“ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルリーグ”の決勝戦が行われた。対戦カードは空条承太郎とDIOという因縁の対決。2本先取で行われた決勝戦は大盛り上がり。会場からは、承太郎&DIOのプレイのたびに大きな歓声&悲鳴が。で、結果は1対2でDIOの勝利。白熱の内容に、会場からは期せずして大きな拍手が沸き上がっていた。

 と、緊迫の試合の余韻に浸る暇をあらばこそ、会場ではサプライズ発表が! 既報の通り(⇒ファミ通.comの記事はこちら)、ゲーム発売日の2013年8月29日にダウンロードコンテンツのキャンペーン第1弾“杜王町に巣食う闇”として、矢安宮重清と吉良吉影が配信されるのに引き続き(正午くらいからのようです)、2013年9月12日からはキャンペーン第2弾として“どう猛な野獣”の配信が決定。イギーとパンナコッタ・フーゴが配信されることが明らかにされたのだ。さらには、キャンペーン最終弾にて、荒木飛呂彦先生の人気作バオーが“来訪”するという。この映像が披露されるや、会場からは大きなざわめきが湧き上がった。すでにファミ通.comでも紹介しているが、大事なことなので、ここでもその映像を紹介することにしよう。

PS3用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』第7弾PV

▲最終弾はバオー。松山氏も思わず、バオーのポーズ。

 というわけで、濃密だった前夜祭もこれにて終了。ちなみに、『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』では、今後もプロモーションは積極展開を予定している模様。発売日の2013年8月29日 午前9時からは秋葉原で“発売記念”の号外配布、同日午後7時~はヤマダ電機LABI1池袋 モバイルドリーム館にて新野氏&松山氏によるスペシャルトークショー(⇒ファミ通.comの記事はこちら)、さらには、2013年8月31日(土)、9月1日(日)に幕張メッセにて開催される“キャラホビ2013”への出展(⇒“キャラホビ2013”の公式サイトはこちら)と、留まるところがないようだ。“キャラホビ2013”では、松山氏をはじめとするサイバーコネクトツーのスタッフのみなさんが、操作方法などを懇切丁寧に教えてくれるらしい。さらに、2013年9月19日(木)~22日(日)に開催される(19、20日はビジネスデイ)東京ゲームショウ 2013では、スペシャルステージなども予定されているという。

 つまり、『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の熱気はまだまだ衰えそうもない! ということで「このゲームを作るために生まれてきました。開発を通して思ってきたことはひとつでして、岸辺露伴のセリフを借りて言うと“この松山洋が、金やちやほやされるためにゲームを作っていると思っていたのかァーーーーッ!!”」(松山氏)、「いい年をした大人たちが、キャッキャウフフで作ったゲームを、ぜひ皆さん骨の髄まで楽しんでいただければと思っています」(新野氏)とのコメントも熱意溢れるものでした。

▲最後は、ファンの皆さんとジョジョ立ちで締め!

※記事中誤表記があり、一部修正させていただきました。お詫びして訂正します(2013年8月29日午前4時47分)