魔法劇場の開演まであと1ヵ月!

 2013年9月5日にソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアより発売予定のアクションゲーム『パペッティア』。本記事では、発売まで約1ヵ月となった本作のプレイリポートを、ファミ通.com編集部の佐治キクオが全10回でお届けしていく。更新は毎週火曜日と木曜日を予定。ゲームクリアーまですべて見せます! とはもちろんいかないので、序盤の3ステージをリポートしていきます。『パペッティア』を楽しみにしている人、気になっている人は、ぜひ読んでみてください。

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幅広い層が無理なく入れる親切設計

 さて、リポートをお届けする前に、条件についてひとつ補足。ふたり協力プレイも楽しい『パペッティア』ですが、今回のリポートはひとりプレイのお話です。最初は、可愛い子どもさんや女の子といっしょにキャッキャ言いながら協力プレイ! という妄想をしていたのですが、まず、当たり前だが編集部に子どもがいない(精神年齢的な意味では多数いるが、そういう問題ではない)。女の子はたくさんいるのだが、総じてゲーム力が高く、考えているような展開には100%なりそうもないのでこちらも断念。というわけで、ふたりプレイについてはまた別の機会にお届けできればと。ではここからプレイリポート第1回をお届けしてまいります。

 ゲームをスタートすると、まずは物語のプロローグ部分が上演される。のっけからグラフィックのクォリティーの高さ、そして劇場感を存分に味わえるが、ここはぜひ実際にプレイして自分の目で確認してもらいたいところ。お話としては、自分(クウタロウ)の魂がこの世界に連れてこられてしまい、何やら大変なことになった。という感じで、当然だが全容は掴めない。とにかくここから逃げ出そう。

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▲おどろおどろしい雰囲気でゲームはスタートするが、不思議とそこまでの怖さはない。劇場であることがわかるのと、人形劇テイストがあるからだろう。
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▲画面手前から奥にすっ飛んで行くクウタロウ。ゲームならではの奥行きを最大限活かした演出も。

 プロローグが終わると、そのまま舞台上でクウタロウの冒険が始まる。最初はいわゆるチュートリアルだ。いつの頃からかこの“ゲーム冒頭で操作方法の説明などが入る”という手法が定着したが、それだけ「説明書を読む暇があったら、さっさとゲームを始めたい!」というせっかちな人が多いのか。まあ、実際に操作しながら説明を受けたほうが覚えるのが早いと思うので、いい手法だと思います。個人的には、キャラクターなどが「どうやったらこのイラストからこの(ゲーム中の)見た目になるのか……」とか、ひととおり読んでみて「うむ、わからん」というようなことが多々あった昔のゲームの説明書も好きだが、それはさておき『パペッティア』のチュートリアルだ。

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▲チュートリアルといっても、テンポが良く、いろいろなことが起こるので、ありがちな説明くささはない。

 ゲーム中のチュートリアルは、最初におおよその要素を説明してしまうパターンと、何回かに分けて説明されるパターンがあるが、『パペッティア』は後者。まず説明されるのは、移動とジャンプ、パートナーのネコさん(名前はインヤン)の動かし方と怪しいポイントの調べ方、ヘッドアクションの使い方。ただ説明のテキストが流れるのではなく、テンポよく舞台演出を交えながら説明してくれるので、冒頭からの流れに水を差さず世界に入っていける。その後、ネコさんの語りを聞きながら、少しステージを進んでいくことになる。攻撃手段がこの時点でないのはいろいろな理由があると思うが、ひとつは“大事な要素を分けて丁寧に教えていく”という作り手側のスタンスだろう。ちゃんと“説明する”のは簡単だが、丁寧に“教える”というのは意外に難しいもの。『パペッティア』では、説明→操作実践→覚えたことを使って実際にステージを進んでみる、という流れがセットになっている。実践しながら併せて物語も少し語られていくため、飽きずに学べる親切設計だ。幅広い層に遊んでもらいたい、という『パペッティア』チームの気持ちがよく表れていて個人的に好感度高し。読者の皆さんには“誰もがちゃんとプレイできるように導いてくれます”というところを覚えておいていただければと。

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 というわけで、今回のリポートはここまで。チュートリアルの話だけで終わってしまったのは、予定している更新回数が多いからではなく、か ら で は な く! それだけ語るべきことが多い作品ということ。ではまた第2回でお会いしましょう。

『パペッティア』ダウンロードコンテンツ リハーサル版が配信中
気になった人はこちらをプレイしてみよう!
対応機種:プレイステーション3
配信日:配信中
価格:無料
CERO:A(全年齢対象)
備考:ダウンロードにはPlayStation Networkへの接続が必須となります