大統領が戦うゲームはいいゲームです(無謀にも断言)
オープンワールドゲームが滅茶苦茶増えた今年のE3。でも何か忘れてないか? 「あぁ、グランド・セフト……」今日はその話はちょっと忘れてくれ。
というわけでTHQからDeepSilverに権利が移った『セインツロウ』シリーズ最新作、『Saints Row IV』をDeepSilverのビジネスブースで遊んできたので、プレイリポートをお届けしよう。
今回のセインツロウは、主人公のアイツがアメリカ合衆国大統領として登場する。たま~に銃を乱射したり、気に食わない議員にボディーブローを放ったりするが、いまだに全裸で街を徘徊したりする気さくな大統領だ。
まぁ良識派の皆さんにはサイテーの事態かもしれないが、チンピラ上がりの大統領なのは悪いことばかりじゃない。そう、宇宙人が襲撃してきているのである。叩き上げの武闘派大統領は超能力も身につけて準備万端。今日を宇宙人からの独立記念日とすべく、力強く立ち上がるのである!(全裸で)
進化はまったくしていないが、これはこれでヨシ!
まぁそんなわけで今回のデモは、ホワイトハウスがエイリアンに襲撃される場面からスタート。プレイヤーは記者会見場に向かっているのだが、ホワイトハウスにはなぜか虎がいたり、ポールダンサーのおねいさんがいたりと、レッツパーティーな感じになっているのがよくわかる。ちなみにグラフィックの進化などはほとんどなく、これまでとまったく変わらない感じなので、そこはあんまり期待してはいけない。
1:アメリカを率いることになったセインツ一同。タトゥー入りの大統領はホワイトハウスをイケてる感じにしていた。昼からビールで打ち合わせだ!
大きくパワーアップしているのは、ブッ飛びアクションの部分だ。Activisonの超人オープンワールドアクション『Prototype』と似ている感じ、というかほとんどそのままなのだが、今度のセインツでは、スーパージャンプで飛び上がったり、超高速で走ったりビルの壁面を駆け上がったりと、ありえない感じのスーパーアクションが楽しめるようになっている。
戦闘用の能力もあって、FORCE(念動力で物を引き寄せてから飛ばす)、ROCK(パワーを大地に叩きつけて吹っ飛ばす)、FIRE(炎でパンチを強化する)、FREEZE(周囲を一瞬で凍らせる冷凍弾を放つ)の4種類を切り替えて使用可能。
もちろん、衣装や武器もユニークなものが揃っており、何度かお伝えしているダブステップガン(撃っている間ダブステップが流れ、群衆が強制的に踊りだす。あと弾が当たれば死ぬ)のほかにも、ブラックホール・ランチャー(周囲のものを吸い込んで消滅させる)などを使って遊べた。E3の徹夜続きがいけないのか、バカスカと撃っていると脳が溶けていく感じがしたが、難しいことゼロなおかげで滅茶苦茶リラックスできたのは間違いない。
というわけで、次世代ゲームなどと並べてみると見た目こそ見劣りするかもしれないが、凹んでいる人も思わずバカ負けして笑い出してしまうような、全力で好きなように暴れてスッキリするという部分にかけては依然として世界チャンピオンな感じの最新セインツ。海外ではプレイステーション3、Xbox 360、PCで8月にリリース予定となっている。