Xboxの歴史とともに歩んできた『Halo』シリーズ

 「Xbox 360を100万時間楽しむ」となったらこのタイトルは絶対に外せないでしょ! ということで、今回紹介するのは『Halo(ヘイロー) 4』。初代Xboxのリリースと同時にローンチタイトルとして発売されて以来、新作が出るたびに数100万本~1000万本レベルのセールスを記録し、Xboxというハードを代表する象徴的なタイトルになったシリーズの最新作だ。
 『Halo』シリーズは、これまでに本筋となるナンバリングタイトルが3タイトル(『Halo: Combat Evolved』、『Halo 2』、『Halo 3』。初代にあたる『Halo: Combat Evolved』はXbox 360でリメイク版『Halo Combat Evolved Anniversary 』も発売中)、スピンオフ作品も3タイトル(『Halo Wars』、『Halo 3: ODST』、『Halo: Reach』)リリースされているが、ここで取り上げる『Halo 4』は『Halo 3』までの物語にひと区切りをつけ、新たなトリロジー(3部作)の幕を開ける作品となっている。そのため過去の『Halo』シリーズをプレイしておらず、これまでのストーリーを知らなくても入りやすいはずだ。

 【めざせ!!100万時間応援企画】プレイリポート第3回:『Halo(ヘイロー) 4』_01
▲シリーズの主人公として、人類の危機を幾度も救ってきたマスターチーフ。『Halo 4』ではコールドスリープから目覚めた彼を操作し、新たな脅威と対峙し謎を解き明かしていく。

FPS初心者にこそオススメしたいゲーム性

 本シリーズは人類が惑星間を移動し、異星人と戦いをくり広げているというSF的な世界観なだけあって、ミリタリー系のFPSでは採用できないアイデアが随所に盛り込まれており、それがゲームを遊びやすい方向に作用している。その最たるものがシールド。『Halo』では、攻撃を受けてシールドゲージがゼロになった状態で被弾することで、初めて死亡扱いになる。しかもシールドは一定時間で完全回復するため、数あるFPSの中でも『Halo』シリーズはかなり“死ににくい”ゲームといえるだろう。シールドが剥がれたら、ダッシュやジャンプを駆使して遮蔽物に隠れて時間を稼ぐ、ということを意識して立ち回れば、FPS初心者であってもスムーズに(初期設定の難易度なら)ストーリーモードを進めていけるはずだ。

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▲通常の武器による攻撃なら、数発被弾しても倒れることはない。シールドが切れる前に敵を殲滅するか、遮蔽物に身を潜めて回復を待てばいい。
▲敵が使用する武器のほとんどは、拾って自分のものにすることが可能。頻繁に武器を手に入れる機会があるため、弾切れの心配をする必要もない。
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▲キャンペーンモードにさまざまな制限をかける“スカル”。歯ごたえのある戦いを求めるプレイヤーにはうってつけのシステムだ。

 腕に自身のあるプレイヤーなら、難易度を“レジェンド”まで引き上げたり、敵をパワーアップさせ、マスターチーフの能力を制限(敵を感知するモーショントラッカーの使用禁止やシールドの回復方法の変更など)する“スカル”をONにしてプレイすれば、超絶ハードなキャンペーンを味わうことが可能だ。

協力、対戦ともに充実したオンラインプレイ

 オンラインプレイの楽しみかたが多種多彩なのも『Halo 4』の魅力。マルチプレイでほかのプレイヤーと対戦する“ウォーゲーム”は、発売からおよそ半年が経った5月下旬現在でも数万人がログインしている。とくに、もっとも人気の高い“インフィニティスレイヤー(敵チームの敵を撃破してポイントを稼ぐ、本作でもっともスタンダードな形式のマルチプレイ)”は、どんな時間に接続しても数千人のプレイヤーが参加しており、対戦相手に困ることはないだろう。
 「半年もマルチプレイで対戦している人に勝つのは難しそう……」と思う人も多いかもしれないが、『Halo』シリーズは武器、ビーグル(乗り物)の類が非常に強力で、マップに登場するこれらをいかに手に入れて有効活用するかで勝敗が分かれることが多い。つまりマップにどんな武器が落ちているか、その武器はどんな効果があるかを覚えることで、かなりキル数を伸ばすことができるのだ。“ヘッドショットで一撃必殺”な武器(スナイパーライフル、ビームライフルなど)、“相手のどの部位に当てても殺せる”高火力な武器(ロッドガン、イニシレートキャノンなど)は、その効果だけでなく当てた時の気持ちよさも高いので、ぜひ活用してもらいたいところだ。

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▲ほぼ一撃で相手の体力を奪える武器を手に入れた状態なら、上級者と撃ちあっても勝てる可能性は高い。
▲単独で行動するとムダ死にしやすいため、仲間とともに行動するのも重要。生き延びやすくなるだけでなく、自分で敵にトドメを刺せなかった場合もアシストでポイントが入ることが多いのでお得でもある。
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▲ビーグルが多彩なのも本作の特徴で、強力な攻撃手段を持つ機体なら複数のスパルタンを敵に回しても迎撃可能。しかし、プラズマガンが当たると行動不能になって、ハイジャックされる可能性があるなどリスクは存在しており、ただビーグルに乗るだけで勝てるバランスにはなっていない。
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▲インフィニティスレイヤー系のルールでマルチプレイに慣れたら、ほかの形式もプレイしてみてほしい。フレンドと豪快な戦いを楽しみたいなら、“オッドボール(左画面/フィールドに落ちているボールを拾って得点を競う)”や“フラッド(中央/人間側と感染者側にわかれて対戦)”、よりストイックに勝負を突き詰めたい人は“SWAT(右画面/シールドやモーショントラッカーなしでの緊張感あふれる戦い)”あたりがオススメだ。

 マルチプレイが楽しめる“ウォーゲーム”のほかにも、キャンペーンなみのボリュームのストーリー&バトルが楽しめる協力プレイに特化した“スパルタンオプス”、既存のマップをベースにオリジナルのマルチプレイステージを作れる“Forge(フォージ)”、『Halo 4』にまつわるプレイデータや設定に関する情報を閲覧できる“Halo Way Point”など、オンラインで楽しめるコンテンツとして用意されており、ボリュームは数あるXbox 360ゲームの中でも随一。“100万時間キャンペーン”にはうってつけのゲームといえるだろう。

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▲マルチプレイの舞台となる戦艦・インフィニティをめぐるストーリーが展開される、協力プレイ専門のゲームモード“スパルタンオプス”。歯ごたえのある戦闘を味わいつつ、キャンペーンを補完するストーリーを体感せよ!
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▲マップに登場する武器の種類や数、出現ポイント、ルールなどを自由に設定できる“Forge(フォージ)”。作成したマップはオンライン上で公開可能だ。
▲“Halo Way Point”では、さまざまなデータ、ムービーなどを鑑賞することができる。

ダウンロードコンテンツが出そろったいまこそ、デビューorカムバックのチャンス!

 現在の『Halo 4』は、配信予定だったダウンロードコンテンツが出そろい、有料コンテンツであるマップパスがすべて収録された“ウォーゲーム マップ パス”(2000MSP)の配信が開始されており、新たに本作をプレイ、またはふたたびマルチプレイに参戦するにはベストなタイミングとなっている。FPS初心者もガチプレイヤーもそれぞれのレベルで楽しさを見いだせる『Halo 4』を、この機会にぜひプレイしてみてほしい!

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▲“ウォーゲーム マップ パス”を購入すると、これまで配信されてきた3つのマップパック(計9つ)のすべてを割安でダウンロード可能に。さらにヘルメットなど新規スパルタンアーマーのパーツも手に入るぞ。
▲マップ配信とともに行われたアップデートで、個人戦やふたりひと組のチームで行動する新たな形式のルールも追加されている。

■著者紹介:マンモス丸谷
ファミ通Xboxでは『Halo』や『ギアーズ オブ ウォー』シリーズのマップを作成していたが、FPSの実力そのものはかなり残念なライター。マルチプレイは、ほぼつねにデス数がキル数を大きく上回るが、ゴーストが設置されているステージのみはそこそこのスコアを稼ぐ。「アシストは実質キルと同じだよね」を合言葉に、今日も楽しく(自分の)屍を築いております。