『三国志を抱く』とは
『三国志演義』の世界を舞台に、劉備や曹操、孫堅を始めとした英傑たちを従えながら中国統一を目指す、オンラインシミュレーションMMORPG『三国志を抱く』。ひとつのアカウントがあればPC、スマートフォン、タブレットと3つの異なるプラットフォームでのプレイが可能な“クロスプラットフォーム”システムを採用した、ネクソンの最新作だ。前回に引き続き、2013年5月9日まで実施されたクローズドβテストのプレイリポートをお届けしよう。
マメな活動が実を結ぶ“内政”
物語や戦闘と並ぶ、『三国志を抱く』の重要なシステムが内政だ。実際の歴史でも、魏が覇権を握ったのは屯田兵制度を作って農業の生産を充実させたことが大きいと言われているし、諸葛亮は国力で劣る蜀が他国と戦うために、劉備のカタキと憎む呉と同盟を結んでまで内政に力を入れたとされる。デキる人間は内政を怠らないのである。
本編を進めると、プレイヤーには“初心者用領地”が与えられる。そこにさまざまな施設を建てたり、資源を生産していくことで、クエストや戦闘などをよりスムーズに進められるようになっている。なかでも、いちばんお世話になる施設が“兵営”で、さまざまな兵士を徴兵できる。戦闘において、兵士は各武将のいわゆる体力にあたるものになっている。しかも、兵士を兵舎にストックしておくことで、戦闘で減った兵士も戦闘後に自動で回復してくれるという便利機能つき。ただし、徴兵には各種資源を大量に消費することになるので、こまめに生産施設を成長させたり、収穫する必要があるぞ。
晴れの日も雨の日も、コツコツとアリさんのように勤勉に収穫しまくって資源を溜めておけば、より優秀な兵士を大量に雇える。筆者はクローズドβテストの大半を超低コストな“義勇兵”で進めていたのだが、あるクエストでどうしても敵が強くて先に進めず、コストが5倍以上もする“訓練兵”を使ってみた。これがまたぜんぜん違う。それまで苦戦していたボスから受けるダメージが、なんと1ケタも減ったのだ。ちょうどよく協力してくれるプレイヤーも見つからず、1日壁にぶつかり続けてあきらめかけていたクエストだったのだが、やはり内政は大事だと思い知った。
力押しでも何とかできる絶妙な難易度
クローズドβテストで体験した本作のゲームの流れを簡単にまとめてみると、
(1) とにかく本編のクエストを進めていく
(2) 詰まったら仲間に助けを求めるか、装備を強化したり、兵士の質を上げる
(3) 強化素材や徴兵用の資源が足りなくなったら、ひたすら生産する
(4) 生産の合間に、番外編クエストをこなして経験値や素材を稼ぐ
となる。
本編クエストの難度は基本的にそれほど高くないが、これだけ進めていても武将のレベルはあまり上がらず、手詰まりになってしまうこともある。そんなときは、強いプレイヤーに助けてもらうのがいちばん手っ取り早いのだが、ひとりでも戦闘に参加する武将の能力を上げていけばだいたい何とかなるのが本作のいいところ。
また、本作では武将本来の能力よりも、装備品などによる補正値のほうが圧倒的に高い。そのため、いい装備、いい兵士さえ用意すれば、関羽や張飛よりも皇甫嵩や朱儁、商人の張世平のほうが強くなることだってあるのだ。ただし、本編中に発生するイベント戦闘では、参加可能な武将が限定されることもあるため、劉備や関羽、張飛といったメインどころの武将はきちんと育てておこう。
本編だけでもかなりのボリュームがある本作だが、戦闘や今回紹介した内政、各種クエストなどやり込み要素は盛りだくさん。その一方で、最悪の場合は力押しでもクリアーできる難度に抑えられており、シミュレーション系のゲームが苦手な人にでも楽しめるようになっている。5月29日(木)からスタート予定のオープンβテストでは、ゲームバランスはさらにいいものに調整されるはずなので、引き続き動向に注目していきたい。
【『三国志を抱く』オープンベータテスト開始日程】
■開始日程:2013年5月29日(水) 15:00(予定)~
■対応機種:PC(IE、chromeなどのブラウザ)、Android(OS 2.3以降)※iOS版は現在開発中
※本稿はクローズドβテスト時に撮影した画面写真のほか、テスト終了後にテストサーバーで撮影した画面写真を使って構成しています。
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