高く評価された『リベレーションズ』がさらにスゴくなった!

 カプコンは、2013年5月21日、プレイステーション3/Xbox 360/Wii U/PC用ソフト『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』のプレス向け完成披露&体験会を開催した。
 ここでは、前半のプレゼンテーションの模様をリポートしよう。なお体験会では、ダウンロードコンテンツの“感染レイチェル”も含めてさまざまな試遊プレイができたが、その内容をまとめた記事は、2013年5月23日にお届けする予定。さらにその記事では、ゲーム内アイテムのウィンディ“ショートレンジ”(特別仕様のショットガン)がもらえるプレゼントコードも掲載するので、お見逃しなく。

 イベント冒頭に登場したのは、カプコン パブリシティ企画推進室 室長の、おなじみ“ハギーさん”こと萩原良輔氏。本作はいよいよ2013年5月23日に全機種同時発売となるが、萩原氏は、4機種同時発売はカプコンにとってもチャレンジであり、開発スタッフが一丸となってがんばったことをアピール。そして、今回体験会の場を設けたのは、本作の魅力が「プレイしてもらえばわかるという自信があります」(萩原氏)という理由からだと語った。

『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』完成披露&体験会が開催_01

 続けて、本作のプロデューサーを務める、“キース竹中”こと竹中司氏が登場。まずローンチトレーラーの日本語吹き替え版を披露した後、本作の概要を詳しく解説してくれた。

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 まずはおさらいもかねて、『バイオハザード リベレーションズ』の魅力について。竹中氏は、3つのポイントを挙げて解説した。

◆原点回帰のサバイバルホラー
 本作の舞台は、豪華客船クイーンゼノビア。限定された空間内での閉塞感、海に囲まれた環境での孤独感が、初期の『バイオハザード』に近い雰囲気が味わえる。

◆サバイバルを大事にする。
 最近の『バイオハザード』シリーズ作品では、出てくる敵を全部倒していく、というケースが多い。しかし本作では、「今回はそれをやると、正直言って、弾が切れます」(竹中氏)。基本は、どうやって逃げるか、生き残るかを考えるゲームデザインとなっているが、その一方で、「ゲーム中にはバンバン撃って打開する爽快なシーンもあります」(竹中氏)という具合にバランスを取っているため、ただ逃げるだけの鬱屈とした、ストレスが溜まり続ける内容にはなっていない。
 また“ジェネシス”というデバイスで時間をかけて探索すれば、弾を豊富に入手することも可能。プレイヤー次第で、好みのスタイルで遊ぶことができる。

◆『バイオハザード』シリーズの系譜に欠かせないストーリー
 本作は、時系列としては『4』と『5』のあいだ、2004年から2005年にかけての出来事が描かれている。しかしストーリーとしては『5』、『6』に近いもの。本作の中で、BSAAという組織が、民間のNGOから、いかにして『6』での国連直轄組織へとなるのか、それが明かされる物語となっており、「本作を遊んだあとで『5』、『6』と続けて遊ぶと、時代の流れがよくわかるようになっています」(竹中氏)。
 また竹中氏は、「エウレカセブン」、「攻殻機動隊 スタンド・アローン・コンプレックス」などを手がけた佐藤大氏が脚本を担当したことで、佐藤氏らしい、ホラーと、ポリティカルな臭いを感じさせるストーリーになっていることも魅力だとアピールした。

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『アンベールド エディション』ならではのお楽しみの数々!

 続いて、『アンベールド エディション』で変更、追加されたポイントについて。

◆これまでの常識が通用しない新難易度“インファーナル”
 オリジナル版ではカジュアル、ノーマル、ハードの3種類だったが、本作ではハードを作り直し、“インファーナル”を追加。単に敵の能力を上げるだけではなく、出現する敵やアイテムの配置、敵セットを新たに作り直すことで、新鮮な感覚で楽しむことが可能。竹中氏いわく、「いわばカプコンからファンの皆さんへの挑戦状です。最初から遊ぶこともできますが、カジュアルかノーマルでクリアーして、いろいろな武器を持った2周目で遊ぶのがオススメです」とのことだ。

◆大幅に要素を追加 エクストラコンテンツ“レイドモード”
 オリジナル版でも好評だった、アクション重視の、いわゆる“ハック&スラッシュ”モード。大幅に要素が追加されており、カスタムパーツの数は約2倍に。単に増えただけではなく、追加されたパーツがゲーム中でうまく機能するようにバランス調整をしっかり行っているとのこと。
 また武器には“タグ”という要素が追加され、たとえば“M92F ショートレンジ”のように、特殊能力が付いたレアな武器も入手可能となっている。
 さらに今回はスキルも大幅に数が増えており、各キャラクターの個性に合わせて振り直されているため、スキルでキャラクターを選ぶ、という選択もアリになっている。

◆レイチェル、HUNK(ハンク)参戦、隠しコスチュームも
 アンロック要素として、セクシーキャラクター“レイチェル”、シリーズ人気キャラクターの“HUNK(ハンク)”が参戦。アンロック方法については、「ちょっとハードルは高いかな、とも思いますが、レイドモードはやり込み要素が多いので、夢中で遊んでいるうちにアンロックされていた、という感じになると思います」(竹中氏)。
 またアンロック要素として、ジル、クリス、キースの隠しコスチュームも用意されているそうだ。

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◆クリーチャーボイス
 Wii U版では、レイドモードでは、通信で遊んだフレンドが敵として出現する仕様を追加。倒すとレアアイテムを落とすことがある。Miiverseに対応しており、メッセージを入れておくと、通信したときに相手に送られて、敵が出てきたときに、吹き出し+台詞が出てくる。「より恐怖をあおるか、一発芸に走るかは、皆さんのお好み次第です」(竹中氏)。
 もちろん、Wii U GamePadのみでのプレイに対応しているのも、Wii U版の大きな魅力だ。

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◆RESIDENT EVIL.NETに対応
 『バイオハザード6』でも多くのプレイヤーが利用している、無料のWeb連動型サービス“RESIDENT EVIL.NET”に、本作も対応。アクセスすることで、プレイ状況を確認したり、さまざまなボーナスを獲得することができる。ユーザー参加型のオンラインイベントも開催していくほか、“プレゼントコード”を入力してアイテムを受け取ったりすることも可能。
 さらに本作独自の連動要素として、“RESIDENT EVIL.NET”内のショップと、ゲーム中レイドモード内のショップの連動があるという。レイドモードでは“BP”というお金のようなポイントを集めて買い物ができるが、“RESIDENT EVIL.NET”では、オンラインイベントで遊んだ際に獲得できる“REポイント”を利用して買い物をすることができる。また“RESIDENT EVIL.NET”内のショップでは、イベント的な形で、ゲーム内では入手しにくいアイテムが売りに出されることもあるという。当然、このショップで購入したアイテムは、ゲーム内に反映される。
 このほか“REポイント”では、ジオラマフィギュア、壁紙、アイコンなどに交換できるようになる予定だとのこと。
 さらに、“RESIDENT EVIL.NET”上のフレンド“サイトバディ”からは、1日1回、救援物資を受け取ることができる。これはニンテンドー3DS版のすれちがい通信を利用した仕組みの代替要素となる。
 竹中氏は、「登録してアカウントを紐付けもらうだけで、レイドモードのストアでも、割引セール的なことが発生するようになります。最初に登録しておいたほうが絶対にオトクですよ」と語り、“RESIDENT EVIL.NET”を大いに利用してほしいとアピールしていた。

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▲“RESIDENT EVIL.NET”トップページ。左からPS3版、Xbox 360版、Wii U版。
※「RE.NET」ページデザインなどは変更の場合があります。

◆ダウンロードコンテンツ
 すでに公開されているとおり(→【『バイオハザード リベレーションズ UE』ローンチトレイラーに合わせて女体化風ハンクや“感染レイチェル”などDLCが発表】)、キャラクター2種、武器セット2種がダウンロードコンテンツとして配信されることが明らかになっている。武器セットについては、竹中氏によるとレベルが低いため、いずれ売却されるだろうとのこと。しかし、そこについているカスタムパーツは、ゲーム内で入手困難なレアパーツとなっており、ほかの武器に付け替えることもできるため、とても重宝するはず、とのことだった。

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▲コラボアイテムの数々を装着し、ポーズをキメてくれた竹中プロデューサー。ありがとうございました!

 そのほか、本作の多彩なコラボレーション企画についても紹介されたが、それらは別記事にまとめたので、そちらもご覧いただきたい。
★→【『バイオハザード リベレーションズ UE』カプコンバー、カラオケパセラとのコラボや新日本プロレスコラボTシャツが発表

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▲会場には、コラボアイテムの数々が勢揃い。間近で見ると、どれも品質にこだわり抜いた逸品ばかりであることがよくわかる。