ボストンで行われたゲーマー向けイベント“PAX EAST 2013”。ユービーアイソフトは、『アサシン クリード4』、『Watch Dogs』、『スプリンターセル ブラックリスト』など主力タイトルをシアター形式でプレゼンしたほか、隠し玉として西洋RPGの金字塔『マイトアンドマジック』の新作『Might & Magic X Legacy』を発表。かなり力を入れている印象だった。
18世紀初頭、海賊が跋扈する時代に“アサシン・パイレーツ”が降り立つ
まずは『アサシン クリード4』から。プレゼンテーションは発表済みの内容が多かったが、おさらいということであらためて説明しておこう。
今回の舞台は18世紀初頭、カリブ海周辺の海賊の黄金時代が中心となる。主人公はアサシン教団からのトレーニングを受けた海賊エドワード・ケンウェイ。
『アサシン クリード3』に引き続き海戦パートも重要な位置を占め、いかに船員を構成し船をコントロールするかといった船長としての役割も求められる。
エドワードの武装は、最大4つの銃、剣の二刀流なども可能で、さまざまな状況に応じた戦いを展開できる。また、ステルス要素も重要視されていた。
カリブ海を真のオープンワールドとして再現することを目標としており、地上パートでは孤島、プランテーション(農園)などを冒険するエドワードの姿を見ることができた。サイドミッションも豊富に用意されており、海中に潜って秘宝を探索したり、巨大な海洋生物(恐らくクジラ)をハントするといった要素もあるようだ。
ハッキングで街を従えろ! 『Watch Dogs』はスーパーハッカーなオープンワールドアクション
お次は『Watch Dogs』。こちらもオープンワールドアクションだ。ただしこちらは近未来のシカゴをイメージした街が舞台。プレイヤーは超絶ハッカーのエイデン・ピアースとして、その腕を活かして戦う。
街はあらゆる物がインターネットに接続された“スマートシティ”となっており、CT OS(シティーオーエス)に介入することで、信号や電気、他人のスマートフォンなど、あらゆるインフラをコントロールできるのが特徴。
プレゼンで示されたサンプルでは、端末をハッキングしてとある事情でもめている男女を発見し、逃走する男を追いかけて、ヒューズをハッキングしてショートさせ、たまらず倒れ込んだ男を確保。
しかしこのエイデン、警察ではないので、騒ぎを聞きつけたパトカーがやってくる。絶体絶命かと思われたところ、CT OSから車止めをハッキングして出現させ、パトカーは見事にひっかかって大破!
そして建物へ飛び上がり、電力送信を止めて停車した電車の屋根に飛び乗って、見事逃走する……。あらゆるものがオンラインで繋がり、監視カメラによるネットワークが構築されたハイテク監視社会をスーパーハッカーとして逆に利用して戦おうというテーマは、海外でも受けそうだ。
そのほかにも新作もりもり!
ユービーアイソフトが隠し玉として持ってきたのは、『マイトアンドマジック』(通称マイトマ)シリーズの新作『Might & Magic X Legacy』。ハイエンドバリバリのゲームでこそないものの、名作シリーズにきっちり取り組もうというスタンスはいかにもPAX向き。
そのほか海外での発売が近づいてきた『スプリンターセル』シリーズ最新作の『スプリンターセル ブラックリスト』、ガンマンシューターシリーズ最新作『Call of Juarez - Gunslinger』なども出展。強力なタイトルラインアップを惜しみなく投入したUbisoftブースには、つねに人がごった返していた。