かつて帝国が支配したダンマーの島で“最初のドラゴンボーン”が蘇る
ベセスダ・ソフトワークスは、『ザ エルダースクロールズ V: スカイリム』Xbox 360版において、2012年12月21日に大型DLC(ダウンロードコンテンツ)第3弾“Dragonborn”を配信予定(価格は1600MSP。PC版、プレイステーション3版は2013年配信予定)。ベセスダ・ソフトワークスのオフィスでひと足先にプレイしてきたので、その模様をお届けする。
タイトルにもなっている“ドラゴンボーン”とは、ドラゴンの力を統べる選ばれし者のこと。スカイリム本編をプレイした人ならご存知の通り、主人公ドヴァーキンもまたドラゴンボーンのひとりであった。
その因果なのか本DLCでは、封印から復活せんと企む“最初のドラゴンボーン”ミラークとの戦いがメインテーマとして描かれる。
ダークエルフが支配する、妙な空気が漂う街
メインの舞台となるソルスセイム島は、シリーズ全体を通しての舞台タムリエル大陸の中でも、スカイリム地方よりは『The Elder Scrolls III: Morrowind』(日本未発売)の舞台モロウウィンド地方にやや近い。同地方の北西にあるブラックライトの北に位置しており、『TES III: Morrowind』とは時代も異なるものの、非常に関係の深い地域だ。ソルスセイム島へは、ソリチュードに停泊しているノーザンメイデン号に乗って向かうことになる。
発端は、ドヴァーキンがある日突然、怪しげなマスクを着けた“信者”なる者に襲われたこと。彼が持っていた手紙により、自身を巡る何らかの陰謀がソルスセイムで進んでいることを知り、原因究明のために向かうことになるのだ。しかし船頭は場所を知りこそすれ、ソルスセイムからの航海中の記憶がないのだという……。
ソルスセイム島の街レイヴン・ロックに着いて程なく、当地を治めるのはダンマー(ダークエルフ)のレドラン家であること、かつては帝国領に属していたソルスセイム島が打ち棄てられていたところ、彼らが入植して復興したことなどを知らされる。ブラックライトへの言及などもあり、間違いなくここがダンマーの地・モロウウィンドに属する地であるのがわかる。
それにしてもこの街には、どこか妙な空気が漂う。手紙にあった“ミラーク”という名前について尋ねても、誰もが聞き覚えこそあれ、はっきりしたことを思い出せないのだ。
レイヴン・ロックから湾に沿って歩くとある巨大な“大地の石”の周辺では、誰もがうつろな目で作業を行なっている。周囲でそれを観察している、比較的活力のある男に尋ねると、彼らは曖昧な意識のまま、操られるかのように作業をしているのだという。
そこで不審に思って巨石に触れるた時、意識が途切れる。呼びかける男の声に気がつくと、どこからか響くミラークらの声に従うかのように、自分も作業に加わっていた……。
暗黒な感じのクリーチャーや新武器・アイテムも
そう、ミラークは強大な力でデイドラの異空間からソルスセイム島の人々を操り、自身の復活を企んでいたのだ。だが、レイヴン・ロックのダンマーたち以外にも、先住民スコール族(外見からすると恐らく種族的にはノルド)らも何らかの陰謀の可能性は察知しており、ドヴァーキンは彼らの協力も得ながら真相に迫っていくことになる。
ソルスセイム島は結構広大で、メインクエストに関わるダンジョンやスポット以外にも、ドゥーマー(ドワーフ)の遺跡や鉱山など、さまざまな場所が用意されている。
もちろんスカイリムとは異なる新地域ということで、新クリーチャーや、それらに伴う素材類、武器・防具などもあり、あれはなんだ、これはなんだと探索していると、それだけであっという間に時間が過ぎてしまうことは保証できる。
内なるドラゴンの力を解放し、自身の能力やほかのドラゴンシャウトの能力を強化する新シャウト“ドラゴンアスペクト”(変身するわけではない、念のため)や、各地の巨石に秘められたパワー(1回使うと取り直さないといけない)などもあるので、冒険が進むに連れて戦い方が変わっていくこともあるかもしれない。
そうそう、ドラゴンを従えて乗り物にできるシャウトも存在する。特別に見せてもらったのだが、シャウトを一閃すると、エンシェントドラゴンさえも近場に降り立ち、背中にまたがらせてくれるのだ。
任意の移動などはできないのだが、ターゲットを指定して攻撃させたり(エンシェントドラゴン対エンシェントドラゴンの空中戦も行えた)、乗ったままマップから高速移動することもできる。もはや見慣れたスカイリムの大地も、ドラゴンの背に乗り遥か高く飛び上れば、思わずため息が出る絶景。一見の価値があるので、ぜひ入手を目指して頑張ってほしい。
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