お手本となるプレイ動画も公開
2012年12月14日、カプコン東京オフィスにおいて、カプコンのプレイステーション3、Xbox 360、PC用ソフト『ディーエムシー デビル メイ クライ』(2013年1月17日発売予定 ※PC版は2013年発売予定)のプレス向け体験会が開催された。
体験会の冒頭では、本作のプロデューサーを務める江城元秀氏と、スーパーバイジングディレクターを務める伊津野英昭氏が登場。主人公ダンテのコンセプトや、現実世界と魔界の接点“リンボ”のイメージについて、開発を担当しているニンジャセオリーのスタッフが描いた貴重な設定画や、開発中のムービーとともに解説してくれた。残念ながらこれらの資料は撮影不可だったため、ここでは紹介することができないが、ふたりによって語られた内容を抜粋してお届けしよう。
■主人公ダンテのコンセプトについて
当初はスモーカーで、いまよりももう少し髪が長く、“ワル”なデザインだったダンテ。裸(タトゥー)にサスペンダー、といういでたちだったこともあるという。その後、だんだんと黒髪・短髪のダンテへとイメージが固まっていき、「コートのようにヒラヒラした衣装のほうが、アクションが映える」というカプコン側のアドバイスを受け、いまの“現実の荒くれ者”のダンテができあがったとのことだ。
■リンボについて
“生きた街”をコンセプトに、“人間の体内のようなイメージ”で作られたリンボ。体験会会場では、ニンジャセオリーがリンボのイメージとして用意した映像……じょじょにキノコが成長していくさまや、空中で水が(まるで血のように)溢れ出す瞬間などが公開された。リンボがいかに“生きた”ものとして描かれているかは、現在配信中の体験版をプレイすることでも、感じ取ることができるだろう。
■パフォーマンスキャプチャーについて
役者のさまざまな動きをキャプチャーして作られている本作のカットシーン。収録した映像は、映画1本分の量になるという。体験会会場では、キャプチャー時の映像と、ゲームのカットシーンの比較映像が公開。目や口、顔のしわなどの細かい動きにいたるまで再現されていることがわかる内容になっていた。
江城氏、伊津野氏のプレゼンの後は、お待ちかねの体験プレイタイム。今回は、ミッション1~ミッション10までの範囲をプレイすることができた。
特筆すべきは、武器を切り換えてのプレイ。これまでのイベントに出展されていたバージョンや、配信中の体験版で扱えた武器は、長剣“リべリオン”、2丁拳銃“エボニー&アイボリー”、エンジェルモードで使える大鎌“オシリス”、デーモンモードで使える斧“アービター”。これらの武器に加え、今回、記者はデーモンモードの武器“エリクス”を使用してのプレイを体験できた。エリクスは一撃の威力が高い。ボス相手にガンガン攻撃して、ダメージを与えられるのが快感だ。
プレイ中は、攻撃中であっても、方向キー(方向パッド)を押すことで装備している武器を変えられる。コンボをつなげている最中に方向キー(方向パッド)で武器を変え、新たなコンボにつなげる……ということも可能なのだ。さまざまな武器を使ってコンボをつなげれば、スタイリッシュランクもガンガン上がるので、ぜひ挑戦してみてほしい。
■スタイリッシュプレイを目指す人への、DOYA!内田氏によるアドバイス
体験会には、アシスタントプロデューサーを務める“DOYA!内田”こと内田洋平氏も来場。カッコいいコンボをつなげるためのアドバイスをくれた。
ひとつは、ショットガン“レヴェナント”を使ったコンボ。レヴェナントは、空中の敵に攻撃を当てると高く浮くため、空中コンボに使いやすい。このレヴェナントを空中で撃つと、2発目は地上に降りなければ撃てないのだが、ここで空中で回避を行うとキャンセルでき、再度空中で撃てるようになる。
なお、回避によるキャンセルは一度だけだが、敵を踏み台にしてジャンプ(エネミーステップ)すれば、すべての状態がリセットされるため、再び上記のコンボをつなげることが可能になる。コンボを自由に楽しみたい人は、エネミーステップを早めに習得しておくといいだろう。
続いては、高速回転する手裏剣のような両手用武器“アキュラ”を使ったコンボ。アキュラの技である“ラウンドトリップ”は、敵をその場に固定することが可能。たとえば、敵を打ち上げた後に、ラウンドトリップで敵を固定し、その場で連続攻撃を食らわせる……ということも可能なのだ。
さらに内田氏は、現在配信中の体験版でも実践できるコンボを教えてくれた。そのコンボとは、兜割りを当てて、すぐにジャンプキャンセルした後、デーモンモードに切り替えて、アービターの“ドロップ”を当てるというもの。上下に激しく動くアクションなので、かなりカッコいい。このコンボができると、「DOYAれます!」とのことだ。ぜひ実践してみよう!