この1本で、『ギルティギア イグゼクス アクセントコア』を遊び尽くす。
全国のゲームセンターを熱くした、『ギルティギア イグゼクス アクセントコア』(『GGXXAC』)のコンシューマー版としてリリースされた『~プラス』がついに配信。アーケード版にはいなかったクリフやジャスティスといったキャラクターも使用できるようになっており、CPUとの連戦を勝ち抜くサバイバルモードや、ドラマティックな展開がウリのストーリーモードなど、遊べる要素が満載。もちろん、ディープな格闘ゲームファンをもうならせるトレーニングモードも搭載されているので、練習ややりこみにももってこいの1本となっている。そして本作は、Xbox LIVEやプレイステーションネットワークを活かした“オンライン対戦”にも対応しており、家にいながら、ライバルたちとの熱い戦いが楽しめるのだ。
ネットワーク対戦の「ラグ」は?
筆者も『GGXXAC』を遊んでいたときの記憶を頼りに、少しだけトレーニングモードを行ってから、ネットワーク対戦に飛び込んでみた。本作には、フォースロマンキャンセルと呼ばれる、ゼロコンマ数秒の入力タイミングが要求されるシビアなシステムが存在し、これを使いこなすことでさまざまな連続技が可能になるのが特徴なのだが、本作を買ってやりこんだプレイヤーの中には、ネットワーク対戦で否応なく生じる“ラグ”を心配する人もいるだろう。格闘ゲーム好きの筆者もこの点についてはやや心配していたが、ネットワーク対戦で数試合対戦を行ってみると、スムーズにキャラクターを動かせるように感じた。それほどまでに、本作の“ラグ”はわずかなもので、環境さえ整っていれば、ゲームセンターと遜色ない対戦が楽しめる。
なお、余談ではあるが、現在ゲームセンターで稼働中の『GGXXAC』のバージョンアップ版ともいえる『ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラスアール』(『GGXXAC+R』)は、おもに液晶を使った筐体で稼働しており、これもやはり、ブラウン管で稼働していた『GGXXAC』よりも、若干のラグが発生していることになる。この作品も、稼働前にはこのラグを心配するプレイヤーが多くいたが、稼働とともにその空気は一掃され、多くのプレイヤーが熱い対戦に魅了されている。
筆者は月刊アルカディアで記事を書いていることもあり、さまざまな格闘ゲームに触れてきたが、この作品は、数ある2D格闘ゲームの中でも群を抜いて、ファンの熱が高い格闘ゲームでのではないかと思っている。全盛期には、ゲームセンターの大会に100人を越えるプレイヤーがゆうに集まり、稼働から5年以上が経ったいまでも、本作のやりこみをやめないプレイヤーが多く見られる。そして、今年の秋、『GGXXAC+R』が稼働するやいなや、全国各地のゲームセンターが再び熱い対戦で盛り上がりを見せはじめたのだ。
本作を初めて遊ぶ人には、ぜひその魅力の秘密を探ってほしい。対戦格闘ゲームとしての高いクオリティーはもちろん、各キャラクターの奥深い設定、ドラマティックな物語なども見どころだ。もっともっと本作の世界観を広げたいという人は、Xbox 360でリリースされている『ギルティギア2 オーヴァチュア』も遊んでみてほしい。こちらは、“メーレーアクション”という独自のシステムの作品だが、戦略の仕組みを理解したとたんに、おもしろさと奥深さが何倍にも跳ね上がる魅力的な作品となっている。そして、アーケード版を遊んでいたという方は、筆者のように「そういえば、このキャラ、こんな連続技があったなぁ」なんて思い出しながら、カンを取り戻しつつ、ネットワーク対戦を楽しんでもらいたい。ときどき、5年間に渡ってやりこみを続けてきたプレイヤーとマッチングして、目が覚めるほどボコボコにされるのもまた一興かと(笑)。
■著者紹介:浅葉たいが
美少女ゲームと格闘ゲームをこよなく愛する二次元在住ライター。長らくネットゲーの世界にいたが、ゲームセンター通いを再開。『GGXXAC+R』には、イチオシの萌えキャラ・紗夢を使ってエンジョイプレイヤーとして参戦中。
ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラス
メーカー | アークシステムワークス |
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対応機種 | X360Xbox 360 / PS3プレイステーション3 |
発売日 | 2012年10月24日(Xbox LIVE アーケード版)/11月t1日配信予定(プレイステーションネットワーク版) |
価格 | 1200マイクロソフトポイント(Xbox LIVE アーケード)/1500円[税込] |
ジャンル | 2D対戦格闘 |