最新のトレンド表現を取り入れつつ、オープンワールドのスニーキングというゲームデザインにも挑戦

FOX ENGINEの新作デモ『METAL GEAR SOLID GROUND Zeroes』の映像がついに公開!_01

 2012年8月30日に開催された『メタルギア』生誕25周年記念イベント“METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY”でお披露目された、小島プロダクションが開発中のゲームエンジン“FOX ENGINE”の新作デモ『METAL GEAR SOLID GROUND Zeroes』の映像がついに公開!

 世界と戦える最先端の技術や映像表現を取り込みながら、オープンワールドのスニーキングゲームを実現しようとしている『METAL GEAR SOLID GROUND Zeroes』の姿を、まずはじっくりチェックしてみてほしい。

 単なる技術デモでも、単なる新作のプレゼンテーションでもないこの映像。ゲームを操作しているような部分は末尾のみだが、『METAL GEAR SOLID GROUND Zeroes』には、技術への挑戦だけでなく、ゲームデザインでの挑戦も詰まっているのだと思われる。
 これがどういうことなのか、ちょっと考えてみてほしい。『MGS』シリーズでも『ヒットマン』でも『スプリンターセル』でもいいが、スニーキングゲームとは巧みなマップ構築と敵の配置によってデザインされるもの。ポイントポイントではそういったデザインもするものの、全体を俯瞰してどう統制を取って世界を演出するかが重要なオープンワールドとは、根本的な部分が違うのだ。普通に考えると、すべてをこれまでのスニーキングゲームのように作り込むなら膨大な時間がかかってしまうだろうし、とにかく広大な世界を作りあげることを優先してしまうと、精密にデザインされたスニーキングの快感が失われかねない。
 もちろん、こんなことは百も承知のはず。つまり、いったい小島監督率いる開発チームがどんなゲームに仕上げてくるのか、今から期待が止まらないってことだ!