ララのパーソナリティーを描き、共感してもらうというのは本作の大きなテーマ
スクウェア・エニックスからプレイステーション3、およびXbox 360用ソフトとして発売予定の『TOMB RAIDER』。ドイツのケルンで開催中のgamescom 2012では、同作のプレイアブルバージョンが出展されている(内容はE3 2012と同様)。ここでは、本作のグローバル・ブランド・ディレクターのKarl Stewart氏にお話をうかがうことができたので、そのインタビューをお届けしよう。
――今年のgamescomの印象は?
Karl とても来場者が多くて、すばらしいけれど、実際にブースを見たりするにはたいへんだよね(笑)。『TOMB RAIDER』に関しては、gamescomでもいろいろな賞にノミネートされているので、手応えを感じているよ。ドイツでは『TOMB RAIDER』シリーズはもともと人気が高いしね。
――6月のE3で初めてプレイアブルが出展されましたが、そのときの反響はいかがでしたか?
Karl 鹿を殺す(狩猟する)シーンが、一部で問題視されるかもしれないと思ったんだけれど、サバイバルの中で成長していく今回のララ・クラフトには必要なシーンだと受け止めれてもらえて、すごくよかった。
――今回のララ・クラフトは、日本人にもウケそうな顔だと感じるのですが、そういった点は意識したのですか?
Karl 厚めのクチビルだとか、アゴのラインなど、ララ・クラフトの特徴は残しつつ、本作ではとにかく実在する人物かのように、リアルにしたかったんだ。実際に会えるんじゃないかと思えるほどにね。あと、本作は強くなる前のララの話なので、多少の弱さが垣間見えるタイプの顔にしたかったんだ。そういう点を踏まえて、アートディレクターなどといろいろ話し合い、出来上がったのがいまのララ・クラフトだ。なので、とくにアジアを意識しているわけではないんだ。ある人にとってはアジア系っぽく見えるのかもしれないね。
――いままでのララ・クラフトと共通する部分は?
Karl これまでのララは、強い女で自信満々で、ヒーローではあるけれど、内面がよくわからないキャラクターだったと思うんだ。ある意味、遠くの存在というか……。でも、今回は、ララの内面を描き、プレイヤーにも彼女に共感してもらって、身近に感じてもらいたい。ララのパーソナリティーを描くというのは、本作の大きなテーマでもあるんだ。
――体験できるパートでは、ララは泥まみれになるし、血まみれになるしで、今回はかなり過酷な冒険が待っているんだなという印象なのですが(笑)。
Karl 出展しているパートはゲーム序盤なので弱々しいですが、本作にはララ自身に成長要素があり、また、武器などもグレードアップして強くなることができるんだ。強くなるにつれて彼女の中にも戦いたい、という想いも芽生えてくるので、耐え忍ぶだけといったような冒険にはならないから安心してほしい(笑)。武器やアイテムは、序盤は生存するためのものしかないんだけど、物語を進めていくなかでアップグレードできるアイテムを人からもらったり、拾ったりしながら強化していけるシステムになっているよ。
――海に面した崖や森が出展されているプレイアブルの舞台ですが、ほかにはどんな場所があるんでしょうか。
Karl 本作はある島が舞台になるんだけど、ビーチや遺跡のようなところ、島の住人たちがいる集落などさまざまなロケーションを用意しているんだ。本作の特徴は、一度訪れた場所は、いつもで戻ることができ、成長してからチャレンジできる要素も各場所に用意しているので、ひとつの場所でも新しい発見があると思うよ。アンロック要素もいろいろ用意しているので、そこをこだわる人は、それぞれの場所でチャレンジしてほしい。
――画面中にヒントが出るのが親切だなと思いました。
Karl できるだけ多くの『TOMB RAIDER』ファンにプレイしてもらいたいし、全体を楽しんでもらいたので、最小限のヒントは表示するようにしたんだ。
――発売はいつごろになるのでしょうか。
Karl 北米では2013年の3月5日になる予定だ。もうほぼ完成していて、いまは完成度を高めるためにいろいろ磨きをかけているところだ。
――日本のファンにメッセージを。
Karl もう数年間、このゲームのために時間をかけ、努力して作ってきたので、『TOMB RAIDER』ファンには満足してもらえると思う。初めてプレイする人、『TOMB RAIDER』を知らない人も、ララと同じ視点で成長できると思うので、ぜひ楽しみにしていてほしい。また、本作には“卑弥呼”であったり、太古の日本の歴史的要素ももりこんでいるんだ。
――たしかに、ステージにはオリエンタルなオブジェなどがあったりして、東洋っぽい雰囲気もありますね。
Karl そういったミステリアス部分も物語に盛り込んでいるので、ストーリーを重視する人にも注目してほしい。