『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy(リセラピー)』プレイインプレッション

サイバーフロントから、2012年6月28日に発売されたPSP用ソフト『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy(リセラピー)』のプレイインプレッションをお届け。

●白衣の天使たちの“キラ☆ふわガールズラブ”

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 サイバーフロントから、2012年6月28日に発売されたPSP用ソフト『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy(リセラピー)』のプレイインプレッションを、“萌え”をこよなく愛するゲームライター・浅葉たいががお届け!

 2011年にリリースされたPSP用ソフト『白衣性恋愛症候群』に数々の追加要素を加えた、『白衣性恋愛症候群 RE:Therapy(リセラピー)』がPSPとPCというふたつのプラットフォームで同時発売! ということで、プレイインプレッションを書かせていただくことになりました。以下のレポートを読んで「『白衣性恋愛症候群』って?」と気になってしまった方も、本作は、“前作まるごと+新規イベント+新規ヒロイン”というてんこもりの内容なので、迷いなく本作から遊んでいただいてかまいません。

 さて、本作はどんなゲームなのかと聞かれると、公式サイトにもあるように“キラ☆ふわガールズラブ看護師アドベンチャーゲームです”と答えなければなりません。プレイヤーは主人公の新人看護師・沢井かおりとなって、百合ヶ浜総合病院でさまざまな医療体験をしつつ、同僚や、患者さんとの仲を深めていきます。


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主人公の新人看護師・沢井かおり。10歳の時に交通事故で生死の境をさ迷うも、九死に一生を得る。事故の加害者の影響からか、男性恐怖症気味。

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物語は、選択肢を選ぶことで進行していく。コマンド選択型のアドベンチャーゲームなので、快適に物語を読むことができる。

 同僚や患者さんとの交流の仲で育まれる女の子どうしの友情を、美しく描いた作品となっております。そして、“ガールズラブ”と言うからには、ふつうの友情だけでは終わりません……と書くと、なんだか怪しい響きですが、キャラクターデザインを担当された成瀬ちさとさんの透明感の溢れる絵を見ていると、僕のように「女の子どうしって……すっごくイイ!! 萌える!!」となってしまう人も多いのではないでしょうか。僕自身は、『白恋(しろこい)』(『白衣性恋愛症候群』の略称)を遊ぶまでは、“百合ジャンル”(女性どうしの深い友情や愛情を描いたジャンル)の作品というと、某大人気ライトノベルくらいしか知らなかったんですが、いまはもうすっかりかおり&なぎさ先輩を応援する1ファンになってしまいました。


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大塚はつみ

藤沢なぎさ

堺さゆり

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山之内やすこ

浅田あみ

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新キャラクター
若本まゆき

仲を深められるキャラクターは、“大塚はつみ”、“藤沢なぎさ”、“堺さゆり”、“山之内やすこ”、“浅田あみ”の5人。バリエーション豊かなガールズラブ模様が描かれる。また、新キャラクターとして“若本まゆき”が登場する。


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ちなみに、なぎさと仲よくなることで見られるシナリオを見るのは、難度がやや高め。ときには“嫉妬される”ような行動をとることも大事。

 女の子どうしの“キラ☆ふわ”はもちろん、本作を語る上でもうひとつ外せないのが、看護師という職業を追体験できるかのようなクオリティーの高いシナリオです。本作のシナリオを担当されているのは、現役看護師の円まどかさんと、佐倉さくらさん。おふたりの実体験をもとにしたエピソードがシナリオの中に盛り込まれており、看護師の仕事のリアルな一面が作中の節々で描かれます。病名や治療法といった、医療の業界用語とも言うべきものも物語の中に織り込まれており、新人看護師であるかおりが物語の中で感じる生命に直面したときの驚きや戸惑いが、プレイヤーにも同じように伝わってきます。そして、病院というただひとつの空間で、これほどのドラマがあるのだということに驚かされるはずです。


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医療用語や業界用語がたびたび登場するものの、会話の中で自然に、わかりやすく解説される。これらの用語のほとんどは、“Tips”として登録されるのであとから見直すこともできる。

 そして、本作のシナリオのもうひとつのみどころは、看護師のリアルを描きつつも、主人公が持つ撫でることで痛みを緩和する“癒しの手”など、ファンタジー風味のある要素も盛り込まれていること。看護師のリアルとファンタジー要素が合わさることで、ほどよい緊張感と安心感が合わさり、プレイヤーをぐんぐん作中世界へと引き込んで行きます。あるキャラクターとの“ガールズラブ”に至るまでは、サスペンスな展開を乗り切らなければならないなど、バリエーション豊かなシナリオの流れがプレイヤーを飽きさせません。


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あるシナリオでは、かおりの"過去"の出来事が重要な伏線となって描かれる。

 そんな起伏のあるドラマに揺さぶられながらたどり着く、女の子同士の深い関係は、なぜか共感させられてしまいます。僕を含めて、美少女ゲームを遊ぶときは、主人公に少なからず自分を投影して楽しむという人が多いものだと思いますが、本作を遊んでいると、かおりと同じ気持ちになって目の前の医療問題に直面している自分と、かおりと女の子の友情を客観的に眺めて、温かい気持ちになっている自分がいることに気づかされます。なんだろう、このふつうの美少女ゲームと違う不思議なプレイ感覚は……なんて考え始めたら、もうすっかり本作の虜になっているはずです。
 ちなみに、僕のイチオシキャラクターは、藤沢なぎさ先輩です。僕が、『白恋』のことを最初に知ったのは、2011年のドリームパーティ東京(※キャラクターコンテンツ関連の総合展示会)でのこと。何かおもしろそうな作品は出ていないかなーと会場をウロウロしていたところに飛び込んできた、緑色の髪の女の子にひと目惚れ。すかさず工画堂さんのブースに駆け寄り、グッズを買おうとしたのがきっかけです(笑)


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なぎさ先輩のかわいさたるや……。高校時代のなぎさ先輩エピソードがもっと読みたいです!

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工画堂スタジオさんの作る『白恋』グッズはユニークなものばかり。作品のイメージに併せた、マスクやサプリメントなども制作している。写真は加湿器と缶パン(著者私物)。気になる人は、工画堂スタジオOMNISHOPをチェック!

 最初になぎさ先輩を見たときは、『白恋』が“ガールズラブ”だなんてまったく知らなかったので、チラシを見てビックリ。「そろそろギャルゲーだけじゃなく、つぎのステージに行くときが来たんだな」と決意して、はや1年以上。いまや、“ガールズラブ”の恐ろしいまでの“萌え力”に圧倒されております。2011年も放送されて2期目の放送が決まっている某百合アニメも、より楽しく見られるようになりました(笑)
 そして、本作ではなんと……前作のアフターストーリーも収録されていたので、なぎ先輩ファンの僕も安心して楽しむことができました。アドベンチャーゲーム好きの方、美少女ゲーム好きの方はもちろん、絵にぐっときたという方や、“ガールズラブ”を知りたい方、いろんな人にオススメできるアドベンチャーゲームです。白衣の天使たちに、めいっぱい癒されてください。


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本作のシナリオが気に入ったという方には、まるち文庫さんから発売されている『白衣性恋愛症候群小説短編集 Summary(サマリー)』もオススメ。

 あっ、ちなみに本作のPSP版には通常版と限定版があるのですが、PSP版なら間違いなく限定版を買ったほうがお得ですと断言しておきます。だって、プレイしたあとに本作を好きになったとき、限定版が売り切れていたら悲しいじゃないですか。限定版には、本作のディレクターさんと、豪華な出演声優陣へのインタビュー&設定資料集を収録したブックレットに、主題歌のシングルCDやミニタオルもついてきます。品切れにならないうちに、いち早くゲットしてくださいね!


■著者紹介
浅葉たいが
(インテリアデザイン会社所属のゲームライター。アドベンチャーゲーム&格闘ゲーム&ロールプレイングゲームが好物。萌えられるものを探して日々秋葉原の街とネット上に目を光らせている。)



白衣性恋愛症候群 RE:Therapy(リセラピー)
メーカー サイバーフロント
対応機種 PSP
発売日 2012年6月28日発売予定
価格 5040円[税込]
ジャンル アドベンチャー / 医療・恋愛
備考 初回限定版は7140円[税込]、開発:工画堂スタジオ

(C)2012 KOGADO STUDIO,INC. (C)CYBERFRONT ※画面は開発中のものです。