退社、そしてプロデューサー職も勇退
スクウェア・エニックスのMMORPG『FFXI』のサービス10周年を記念して、2012年6月23日と24日の2日間に渡って開催されている"A DECADE OF FINAL FANTASY XI VANA★FEST2012"。このイベントの最後に、田中弘道プロデューサーが、スクウェア・エニックスを退社し、同作のプロデューサー職からも勇退することを明かした。後任は『FFXIV』バトルプランナーの松井聡彦氏。兼任となる。
【田中氏にミニインタビュー】
ーープロデューサー勇退という突然の発表がありましたが、いまのご心境は?
田中弘道氏(以下、田中) やはり、寂しいですね。
ーーなぜ、勇退を決意されたのでしょうか?
田中 じつは難病を患っており、体調的な面もあって、今回の決断をさせていただきました。プレイヤーのみなさんやスタッフに迷惑をかけるわけにもいきませんし、どこかのタイミングでケリをつけなきゃとは思っていたんです。またひとりのクリエイターとして開発現場に戻りたいということもあり、退職をお願いしました。
ーーなるほど。後任に松井聡彦氏を抜擢した理由とは?
田中 彼しかいないと思ったからです。松井君はいま『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の開発に関わっているので、忙しいのは承知だったのですが、彼にはいつか『FFXI』に戻ってきてもらいたいという気持ちがありました。
ーーしばらくは兼任になるわけですね。
田中 そうですね。『FFXIV』は"新生"が待っているので、そこまではがんばってもらいたいです。そこから先の『FFXI』を、彼に盛り立ててもらいたいですね。
ーー『FFXI』のプロデューサーとしての10年間、お疲れさまでした。
田中 これからはプレイヤーとして、温かく見守っていこうと思います。
ひとまずお疲れ様でした。どうかお体をご自愛ください。
(ファミ通.com編集部より)